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「あーなったら こうならない」 矢内原美邦 3月7日

2010-03-08 07:03:19 | 映画・音楽・・・パッケージ・メディア
あーなったら こうならない
矢内原美邦
横濱赤レンガ倉庫1号館3Fホール
2010年3月7日 最終公演を見る

英題は、
Mikuni Yanaihara Dance
it is not so because it is so

4人の女の子と2人の男の子
元気に登場
子ども達は、ブラウン管に魅せられながら
切れのいい衝動で踊る
コトバは1人の「アー!」

映像はロボットの転落
終わりのない階段を
いつまでも、いつまでも 落ちて、
二体になっても壊れながら落ちて
ブラウン管から横濱赤レンガ倉庫の仕切り壁にまで溢れ出し
消える

子ども同士
女2人男1人の関係
女2人の関係
6人の関係

映像に映るコトバは
あきらめのつぶやき

女と男の衝動は
攻め/受けが交互につづき
安らがない


舞台を覆いつくす黒い布
命をむさぼるような巫女のしなやかな踊り
並べられるシロクマたち
「いや~」と消えてゆく子供たち
残るパンプス
end


切れのいいダンサーの身体が
クラシカルなルーチンではなく、
神経症のような衝動をしなやかにつなぐ。
コトバが無いだけ動きに集中でき、1人1人がリアル。
6人の衝動が呼応し合うのは楽しげでもあるが、
二人になっても終わらない葛藤は、
せつない。

エバンゲリオンのモビルスーツから放り出された選ばれた子ども達の末路のようだが、
震災のような闇にシロクマが来て
キカイに叫ばせた子供たちのうめきはなく、
息づかいばかりが高まって・・・
Mikuniだけが巫女のように、しなやかに重苦しく踊り、飲み込んでゆく。

コトバはどこへ
映像の向こうで、あきらめにつぶやきとして、消えてゆくの?

こーなったら どうなるの?

矢内原美邦さんの舞台’07『青の鳥』
舞台『3年2組』、生命の衝動・共振を伝える身体と言葉
舞台『青ノ鳥』:自然と身体とコトバの関わりの豊かさへ
舞台『さよなら』:命の衝動と身体のずれ
'07.03.03 舞台『no direction』 nibroll 矢内原美邦 人間の方向について


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