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PASMO開始、電子マネー・ポイント・仮想通貨の大混戦

2007-03-19 09:56:35 | 暮らし・街・環境
一緒に汗かきながら考えよう!と始まった千歳烏山のクリーン大作戦とエコダイヤの立ち上げにも協力して戴いた高野さんが、
『新しいお金―電子マネー・ポイント・仮想通貨の大混戦が始まる』
高野 雅晴【著】アスキー (2007-03-27出版)
を書きました。

そのクリーン大作戦は、’いい・こみゅにてぃ世田谷プロジェクトでの、せたがやポイントと東急電鉄世田谷線のせたまるポイントの連携へも展開し、今ではせたがや沿線ポイントとして、沿線商店街のスタンプ・ポイントとせたまるポイントを繋いでいます。

私の活動が、地域でのコミュニケーションとメディアに志向した一方、
高野さんは、コーディネートしていた名古屋地下鉄と商店街との連携ポイントが、万博ポイントへと展開し、地域コミュニティ・都市再生とエコロジーが繋がって、活動とポイントとお金が交錯する背景から、
この”新しいお金”を、整理して書いています。

お金といっても、貨幣と通貨は違います。
貨幣はモノ、通貨は情報=人間の決めた規則・基準・思い込みです。
通貨の役割は、尺度・交換・蓄積 と言われています。
尺度は比べるため、交換は所有・管理・利用権を交換するため、蓄積は過去と未来の持続性です。

この「新しいお金」=デジタル技術を活用した電子的に価値を交換できる電子メディア
というものが普及しだしたときにおこる大混乱は、市場経済を変革させるほどに大きそうです。

それは、その新しいお金を可能にした、ネットワーク・ブロードバンド・モバイル社会が、
交換させる価値自体を変質させてゆくからです。

交換のされる私的所有権は、
共同の管理、共同の利用へと分解され、利用・共用・共感価値の最大化を志向する。

情報ネットワークによる自然と人間の係わり合いデータが集約・共有され、
交換され得ないと考えられてきた社会資産・生存基盤が、
国家・企業の利害・生存のために崩壊しつつあることに気づいてきたこと。

そして、だれもが、”火事場泥棒”になるのか、”火事を防ぎ・火種を消す役”に廻るのか、
自分や家族・親しい人の欲望と生存の可能性を天秤にかけている。

この天秤を、両側でゆすることができるかもしれないという活動の一つが、
この高野さんのEcoCaプロジェクトでしょう。

新しい通貨の大混戦、
通貨もポイントも、媒体なのですから、
通貨やポイントという結果・指標が本質ではなく、
欲望の発現としての交流と交歓の場の変化こそが求められる結果です。

その行為の現場(リアルにしろバーチャルにしろ)において、
ユビキタスに現象が検知し、集計されてゆく仕組みのひとつが始まりました。


PASMOの利用開始と、交通ポイント制






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