モノと心の独り言

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ネットとTVの連係の途 3

2005-03-29 06:46:58 | コミュニケーション-メディア
  ニッポン放送、フジテレビ、ライブドア、SBIの話題は、
  メディア企業の資本競合でした。
  資本の問題を、企業役員個人や労使・出演者の話題へと拡散し、
  バラエティー化された社会メディア舞台への興味も薄れて来る頃です。
  資本競合は、本番に入りました。
  ここは、放送と通信メディアの変質について考える場です。

放送と通信の違いは、ITネットワーク化により、同時性の相対的な量の違いとなりました。
その量のいくつかの境界が、質をかえてゆきます。
社会イベントと個別生活のコミュニケーションの質も、段階的に変わってゆきます。


工業化が進んだ日本の社会イベント舞台の基調は、消費性です。

放送は、その消費の最大化のための社会イベント舞台となります。
基本的な生存や衣食住が満たされていれば、社会的な課題は相対的になります。
社会性のタテマエを標榜しながら、ホンネを垣間見せる方法が、バラエティ番組化なのでしょう。
そこは、等身大の”メディア有名人”や、自己愛を社会化できた”カリスマ社会人”の舞台です。
そこで、分裂した自己を投影・共感し、差別感から充足の為の消費意欲が高まります。
社会的活動を分担して、”働く”という意識ではなく、
資産・社会的な地位による”消費的な表現”が、賛美される舞台です。

では通信の個別生活舞台は、何が賛美される舞台なのでしょうか?
<つづく>

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