グリーンルーム

　私は“グリーンルーム”と言う言葉を知りませんでした。休憩したり、話したり、遊んだりする部屋ですが、“グリーンルーム”という言葉はKAの劇場のみに使われているのかと思っていたら、シルクの劇場以外を含め、どこの劇場へ行ってもあるものでした。
　KAの場合、部屋というよりは、一階から二階へ上がる階段の周辺の“場所”で、そこには自動販売機、テーブルと椅子、ソファ、コーヒーメーカー、水、電子レンジ、流し、テレビ、電話、ビリヤード台、卓球台、コンピュータなどが置いてあります。
　ここにゲストを呼べる日があります。ショーが行われている間、グリーンルームで過ごして頂けるというものです。
　今日は、古谷野先生と圭映ちゃんにいらしていただきました。私はショーの間にグリーンルームでゆっくりする暇がありませんから、何もお構いすることはできませんが、アーティストたちがどのようにショーの間の時間を過ごしているのかご覧いただくのも面白いと思ったからです。
　ところが、ショーの間に私がグリーンルームを何度か駆け抜ける度に見られる先生方の後ろ姿は、モニターに集中している姿。それでしたら、客席にご案内した方が良かったかしら、と思いました。
　自分の演技が終わると、少し話し掛けられる時間がありました。尋ねると、みんなのここでの過ごし方も見ているとのこと。ホッとしました。
　ショーが終わってから、ベトナム料理を食べに行きました。料理はおいしいのですが、暖房が壊れているようで、見渡すと、みなコートを着たまま食べていました。
　ホテルまで先生方をお見送りしようと運転を始めると、通行止めになっています。パトカーも出ていて、何かあったようです。回り道をしても、どうしてもその道は越えられません。行ったり来たりしながらようやくメイン通りのストリップ手前まで到達しましたが、ストリップも通行止めになっていました。これ以上車でグルグル回るよりは、１ブロック歩いていただいた方が早いと思い、降りて頂きました。その場所も通行止めを無理やり進む車がいて、降りて頂いた直後にそれを止める人が来て、大混乱になりそうでした。私はその前にその場を抜け出せて良かったです。それにしても何があったのか、気になります。