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-表象の森- 松浦ゆみ讃
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのやうに、
夜がくるまで沈んでる、
晝のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
晝のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
松浦ゆみの、幼い頃から心の底深く育ててきた歌への憧れ、その熱い想い、つねに歌と共にあり、歌に生きること、それは夢や幻ではない、見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ、と唱う童謡詩人金子みすゞの眼差しの、果てしないひろがりと遠さにも似た、そんな慥かさと勁さがあるのでは、とそう思えてならないのです。
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―山頭火の一句― 行乞記再び -22-
1月15日、曇、上り下り7里、赤坂。末松屋。
雷山千如寺拝登、九州西国29番の霊場。
今日は近頃になく労れた、お山でお通夜を阻まれ、前原で宿を断はられ、とうとうここまで重い足を曳きずって来た、来た甲斐はあつた、よい宿だつた、同宿者も好人物だつた、たとへ桶風呂でも湯もあつたし、賄も悪くなかつた、火鉢を囲んで雑談がはづんだ、モンキの話-猿-長虫の話-蛇-等、等の縁起話は面白かつた。
雷山の水もよかったが、油山には及ばなかつた、この宿の水はよい、岩の中から湧いてくるのださうな。
先日来、御馳走責で腹具合が悪かつたが、アルコールをつつしみ水を飲み、歩いたので、殆どよくなつた、健康-肉体の丈夫なのが私には第一だ、まことに「からだ一つ」である、その一つを時々持て余すが。
※句記載は表題句のみ
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雷山千如寺は紅葉で名高い、とくに大悲王院の楓と称される大樹は樹齢400年とされ見事な枝振り。
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