山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

夾竹桃、そのおもひでの花びら燃えて

2011-07-22 12:00:44 | 文化・芸術
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―四方のたより― 北の大地へ―第1日

空路、北海道へ。関空発9:05―函館着10:45
函館市内めぐりの後、大沼を経て内浦湾を北上、洞爺湖へ

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宿泊地―洞爺湖温泉湖畔の壮瞥温泉ペンシヨンおおの

―山頭火の一句― 行乞記再び-昭和7年-196

7月24日、今日も暑からう、すこし寝過ごした、昨夜の今朝で、何となく気分がすぐれない。
野の花を活けた、もう撫子が咲いてゐるが、あの花には原始日本的情趣があると思ふ。-略-
―百雑砕―
燃ゆる陽を浴びて夾竹桃のうつくしさ、夏の花として満点である。
色身を外にして法身なし、しかも法身は色身にあらず、法身とは何ぞや。
貧時には貧を貧殺せよ。
私は拾ふ、落ちた物を拾ふ、落した物を拾ふにあらず、捨てたる物を拾ふなり。
緑平老からの来信は私に安心と落ち着きとを与へてくれた。-略-
―一箇半箇―
捨猫がうろついてゐる、彼女は時々いらいらした声で鳴く、自分の運命を呪ふやうな、自分の不幸を人天に訴へるやうに鳴く、そし食べるものがないので、夜蝉を捕へる、その夜蝉がまた鳴く、断末魔の悲鳴をあげる。‥‥
近眼と老眼とがこんがらがつて読み書きに具合がわるくて困る、そのたびに、年はとりたくないなあと嘆息する。

※表題句の外、5句を記す

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Photo/燃えるような夾竹桃の花


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