森岡成好・ 由利子 陶展2012 はじまりました。
和歌山県で作陶している森岡成好さんと由利子さん。
森岡さんは、南蛮焼締めを中心に、由利子さんは、李朝白磁を製作しています
おふたりとも、薪窯焼成で、味わいのある うつわが届きました。
森岡さんの焼締めは、アルピーノ村に通っている方には、素敵屋さん(素敵屋さんfaceBook)の
うつわの作者と説明した方が分かりやすいかもしれません。
ボトルやおにのうでの迫力も興奮してきます。
うつわの縁に埋め込まれた石も、良いアクセントになっていますね。
焼締めでも、使う粘土の産地が違うと、雰囲気もだいぶ変わります。
白っぽい焼締めは、石垣島の川平陶土で、荒々しさを持ちながらも
とても清潔感のある色味が魅力的です。
黒釉のうつわや刷毛目の鉢も届いています。
灰釉のうつわは、碗や鉢など届いており、森岡さんと言えば焼締めの印象が
強かった僕には、とても新鮮です。
釉垂れもおもしろく、画像では見えませんが、
見込の目跡に沿って梅花皮も出ている、魅力的なうつわです。
魚の箸置きや、動物「ヤックル」は、既に半分が売れてしまいました。
気になる方は、お早めに!
由利子さんの磁器は、自宅でもよく使うのですが、とても安心感があり
いろんな料理を受け止めてくれます。
しのぎ手のうつわも好きです。狙いたい位です。
しのぎ手より幅広の、面取りの仕事も多く
蓋物や花器で見ると、独特の味わいが、より惹き立ちます。
グッと惹かれる、色気のある扁壺
轆轤の仕事は、以前より薄く挽いてる感じがしたので
昨日の搬入時に、由利子さんに尋ねると
「厚く挽いてると、薄いモノが挽きたくなり、薄く挽いてると、厚いモノが挽きたくなるので、ちょうど今回は薄いモノが挽きたい時」との事。
焼酎を注いで、口当たりを試したくなります。
13日・14日は、森岡さんと由利子さんと在廊予定です。
少し肌寒い季節になりましたので、暖かくしてお出かけ下さい。
お待ちしています。
森岡成好・ 由利子展
2012年10月11日(木)~10月22日(月)
11:00 ~18:00 10/16(火)休み
作家在廊予定 10/13(土)・14(日) 作家HP●
20年ほど前、森岡成好さんの大皿を落して割った記憶がある。
アルピーノ村にある素敵屋さんで働きはじめたばかりで、うつわの良さも大事さもわからない、ただ仕事道具がひとつ壊れた位に思っていた。
先日、母屋の戸棚に割れた大皿をみつけた。毎日 料理を盛られ たわしで磨かれ、何年もかけてツルツルになった使い込まれたうつわだった。持ちかえり繋ぎ合せ肴を盛り、由利子さんの湯呑で一杯。
記憶を振りかえる旨い晩酌になった。
良い土と繰り返した仕事力、薪の炎で焼締められた森岡さんのうつわは、様々な料理や素材が映える包容力、優しさと力強さ、人に必要な魅力がいっぱい詰まっている。
傍らに添えるのは由利子さんの磁器がいちばん。