京都の街並みから、車で小一時間の自然豊かな集落に本多さんご夫妻の工房Honda Silk Worksと 暮らしがある。
6月、3度目の訪問となる京都の集落で、丁度、はじめて使う地域(国産)の繭から糸を引く時間にであった。
煮えた湯の中で出番を待つ繭、愛おしそうに糸を手繰り座繰りをはじめた さくらさん。
心地好い仕事の音に合わせるように、糸が引きだされる繭が湯の中で踊る。
程なくして、窓辺に並んだ機から、力強い織りの音。
京都の山を前にして、祐二さんが織りはじめた。
力任せではなく、やさしさのある強い音が全身に響く。
耳を抜けて心に残る音。
2016年の新春に離れた秩父。
養蚕だけでなく、桑畑から染色、織り、すべてを自分たちで賄った秩父。
でも、織りを仕事として暮らしていくのに、すべてを自分たちで賄っていると、織れる数も少なく、知識の広がりも狭くなってしまうと、京都で修業をするために秩父を離れたのです。
他のお弟子さん達との共同生活からはじまった2年間の修行、独立後も修行した京都の地に根付き、丁寧な暮らしと誠実さのある仕事で、これから大きく羽ばたいてゆく。
そんな、ふたりの今しか織れない、音を纏った布にであってほしいと願います。
今日明日(9/24・25)連休をいただきます。
26日より最終日まで、バイサオウの日本茶喫茶。
28日は、タロー屋の秋酵母パンの販売日です。
祐二さんとRIRI TEXTILEの和泉綾子さんの在廊も予定しております。
布に流れる音
Honda Silk Works
RIRI TEXTILE
9/14(土)~9/29(日)
11:00-18:00(最終日16時まで)
火・水休み
本多祐二 9/28・29在廊
本多さくら
和泉綾子 9/22・29在廊
ギャラリー樟楠
さいたま市大宮区北袋町 1-147
048-641-9156