秋晴れのお出かけ日和、行楽地ではなく、展示にご来廊くださいました皆様、ありがとうございます。
杉本さんのうつわ作り、店頭でもお話させていただいておりますが、昨年の6月に工房へ伺った際に一部撮影させてもらったので、すこしだけ紹介します。
表面に見える柄は、描いているものではなく、色を付けた土を切ったり貼ったりしながら表現されています。
シンプルなストライプは、色の違う土を交互に重ね、生地を馴染ませるために、10日~2週間寝かせています。
代表的な波模様は、寝かせた生地を3等分に切り、また貼り合わせて寝かせます。
写真① 2度の寝かせ期間を経て、大きな塊から切り出し。
すでに模様ができあがった状態です。
写真② 型のサイズに合うように縁を切り落とします。
写真③~⑤ 型に乗せて成形。模様に歪みが出ないように少しずつ、細かく丁寧に成形していきます。
ちなみに、型は素焼きです。通常は石膏型を使う作家が多いですは、素焼き型は、表面がきれいになりすぎず、程好いザラつき感が残り、土ものらしい質感に仕上がります。
画像⑥⑦ 歪みが出ないように慎重に型から外します。
画像⑧ 半乾きの状態で、縁を切り落とします。エッジの利いた縁の仕上げも杉本さんの特徴です。
しっかり乾燥させた後で、素焼き、施釉、本焼きとなります。
画像⑨ 窯出し
成形の様子だけですが、うつわを使っていただく時に思い出していただけると嬉しいです。
ちなみに画像の①~⑦の色は、今回の展示には登場しておりません。
デニムブランド【ボンクラ】とのコラボアイテム、インディゴヒッコリーです。
明日も良い天気になりそうですね。
牧谷窯のうつわは、まだまだたくさん並んでいます。
お出かけください。
ギャラリー樟楠