上々土鍋+福々うつわ
伊集院真理子
本日、千穐楽となりました。
少し静かな初日、コロナが落ち着いて、旅やお出かけと、みんなの気持ちが外向きになっているのかと心配しておりましたが、終わってみれば、今までにない数の土鍋が旅立ちました。
ご来廊いただいた皆様、気にかけていただいた皆様、そしてオンラインをご覧いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。
この後も展示が続くお忙しい中、何度も在廊してくれて、重たい土鍋の追加を持って来てくれた伊集院真理子さんにも心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
大円団かと思われる展示でしたが、自分には悔しいことが、ふたつ。
ひとつ目は、オンライン展示に関して。
土鍋だけでなく、プラチナ彩や色絵、炭化など、本当にたくさんのうつわも準備してくれていたのに、オンラインには、ほんの一部しか紹介できませんでした。
会期の途中で、追加アップもしたかったのですが、イベント準備も重なり、叶うことができませんでした。
オンラインを楽しみにしていてくださった皆様、誠に申し訳ありません。
次回は、ひとつでも多く紹介できるよう精進したいと思います。
もうひとつは、大きな1升土鍋を嫁に出すことができなかったこと。
核家族化が進む中、追い打ちをかけるようにコロナがあり、大きな土鍋の需要が減っているのも確かですが・・・
それでも旅立出せたいという気持ちは空回りしたまま、会期終了を迎えてしまいました。
もしかしたら、カラフルな柄ではなく、椿やドットが希望の方がいたのかもしれませんが、今、伊集院さんが描きたかった、この柄を旅立たせたっかのです。
もし、2年後に大きな土鍋を希望の方がいましたら、お好きな柄を教えてください。
伊集院さんに早めにリクエストして、その柄を描きたい時に、気持ちよく描いてもらいます。
いつものことながら、長文になってしまいましたが、最後にこの話も書かせてください。
いつまでも伊集院さんの土鍋が手に入ると思っている方がいましたら、それは大きな間違いです。
とてもパワフルな伊集院さんですが、これだけの土鍋を造るのは、とても体力が必要です。
そして、気力も充実していないと、これだけの絵を描くことも難しいのです。
一番の問題は、土。
陶板焼のできるこの土を手に入れることが難しい世の中になってきています。
いつかは欲しいと思っている皆様、是非、2年後までに土鍋貯金をして、迎え入れて欲しいと願います。
大切に使って、20年、30年、じっくり育てて、あなたの家庭の味をしみ込ませてください。
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ギャラリー樟楠