来年秋に完成予定の尼崎城再建プロジェクト、工事の進み具合を見に行ってきました。
場所は阪神尼崎駅南東すぐの城址公園、市立中央図書館のお隣です。図書館の玄関に入る階段を上がったところから全体を見渡させます。
このあたりの土地は一時は市立博物館建設が予定されたそうですが、予算不足のため計画は断念され図書館の駐車場となっていました。
囲いに「松井建設」と業者名が記されていたのですが、その横に430周年とあったのは驚きました。尼崎城が築城されるよりも前に総業されていた会社だそうです。
駅から間近なので完成後は阪神電車からも見ることができるし、大都市大阪からすぐという立地条件の良さから観光客が訪れるやすいのではないでしょうか。
寺町や文化財収蔵庫、図書館など周りの施設を含めて尼崎市民の利用しやすい場所になってほしいものです。
寄付されるのは建物だけなので、周りの整備や城の中味の充実と運用とか、きちんとしないとせっかくのものが宝の持ち腐れになってはいけません。
ただ今、プロジェクトへの瓦の寄付やサポーターも募集しています。初代藩主の戸田氏鉄公の顕彰碑が先月建立されましたが、残念ながら柵の中でした。
今年で3回目になる「みんなのサマーセミナー」が8月5日(土)6日(日)の2日間、市立尼崎双星高校で開かれました。
昨年は会場が百合学院と旧聖トマス大学で、隣りとは言え分散していましたが、今年は1か所でしかも新しい校舎という事で参加者も大幅に増えました。(昨年約3000人→今年5000人超)
内容もどんどん膨らんでいき、劇作家平田オリザさんの演劇ワークショップやNHK「オイコノミア」ご出演の大竹文雄教授による行動経済学など有名人による講座から原爆体験者による語り部や個人で趣味や思いを語る講座などもありました。
子どもに人気なのはやはり工作や手芸など宿題がわりになるような講座でした。
2階受付前には実行委員長が扮する銅像も設置されていて、何気なく通り過ぎようとして声をかけられビックリされることもありました。珍しいという事でTVの取材を受けておられました。
高校生によるラジオ体操、また合唱団による校歌斉唱などで学校ごっこという雰囲気があふれていました。
市長も2日間朝礼、掃除も含めて皆勤され賞状をいただいておられました。
教室は空調がきいているのですが、廊下やロビーはとても暑く、何かを知りたい、学びたい、体験したいというみんなのアツい思いがあふれた2日間でした。