みなさんこんにちは、はぴです^^
2015年も残すところわずかとなりました。
年越しの準備はいかがですか?(おw)
今回のネタは長年愛用してきたロジクールのG700sです。
ノートのタッチパッド操作などよりもデスクワークで使用するにはやはりマウスに慣れた私。
手ごろに大きく馴染んでおりました。
仕事のバッグに入れたりしてUSBアダプタもマウス本体に内蔵することも出来重宝しております。
そんなG700sですが、クリックがダブルクリックになる怪奇現象がが!
設定とかウィンドウでの選択とか「クリック」する操作が「ダブルクリック」になってしまいます。
マウスで選択とかしてもダブルクリックするもんだから選択が外れてしまう・・・
1クリックで2クリック分操作できるんなら便利そうでもあるんですが、もちろんそうならない時もあり不便極まりない。
しかもスペックのマウスを探そうとなるとあまり見つけられませんし・・・
情報収集すると「チャタリング」っていうんですねぇ。
購入後数年で起きる「ロジクールのチャタリング」って結構有名っぽい現象???
このロジクールのマウスでの「チャタリング」、部品であるマイクロスイッチの劣化ということが判明しており、分解して部品交換をしている猛者がおります。
ならば復活するに限るっ!
ということで修理してみることにしました。
前バージョンのG700の修理記事をちらほら見かけますが、G700sも同じ部品を使用しているみたいですし、手順も同じみたいです。
まずは、マウス裏面のソール部分を剥がします。
ソールの貼り付け部分には剥がしやすそうな溝があります。
ここにマイナスドライバー等を差し込んで行きます。
シールの粘着力は強め。それでも簡単に剥がしていく事が出来ます。
すると小ねじが登場!
各ソール部に1個ずつ小ねじが隠れています。
それぞれ4枚のソールを剥がしますと4個の小ねじが登場します。
この小ねじを外します。
小ねじを取り外すとカパッと上下が外れます。
引っかかってたりはしません小ねじで上下が固定されているようです。
マウスホイールと、マイクロスイッチ周辺部。
さらに分解していく・・・
マウスホイール部は後部の固定部にあるプラスチック製のピンを外すと簡単に外れます。
ホイール前面部には小さなバネが2個ありますので無くさないようにしましょう。これをなくすとホイールのクリックが出来なくなります。
一通りのパーツを外しました。
G700sの場合左下部のコネクタ部を外さないと基板が取り外せません;;
半田を吸い取る必要があるんですっ@w@
ここが最難関(その1)の手順です><
半田ごてと、半田吸い取り器~通称スッポン~を用意し半田を取り除きます。
ここ最近は鉛フリーの半田が主流です。
この鉛フリーの半田ですとやや高温にしないと融けないようです、ちょっと強力目の半田ごてをつかって融かします。
融けたときにスッポンを使うとスコッと半田が吸い取れます。
まぁ、そんなこんなで何とか半田除去成功!!!
基板を取り外すことが出来ました^^;
半田ごての熱ダメージが心配ではありますが・・・
ここが、「ロジクールのチャタリング」の原因であるマイクロスイッチです。
D2FC-F-7N(20M)CHINAと表記されております。
これはオムロン チャイナ製のマイクロスイッチ~
20Mスイッチは、7Nスイッチをベースとした接点改良品です。低圧系で10M系からほんの僅かに柔らかい程度です。
電気的寿命は2000万回、基本的な特性は7Nと全く同じで、10Mと比較して柔らかめのスイッチとなります。
20Mでも最上級というわけではなく、トップの特性に合わせて10Mと使い分けるのが正しい使い方と言えます。
とのメーカーに書かれています。
しかし、このマイクロスイッチがロジクール製品には多く搭載されているようでチャタリング現象も頻発している様子です。
そして情報としては安心するらしい(?)D2F-01Fに交換します。
これはOMRON JAPAN D2Fシリーズに属しておりメーカーの説明は
(抜粋)
7Nと比較される方が多いのですが、構造も接点も感触も全く異なるスイッチのため、全く関係のない別製品と捉えて頂いた方が良かと思います。(D2Fの廉価版が7Nというのは誤りです)
OMRON CHINAのスイッチと比べると、部品点数も多く(分割二枚ばね採用)、精度が高いスイッチとなります。コストが高いためマウスに採用されたことはありません。
OMRON CHINAよりも硬めのスイッチとなります。
非常に歯切れの良いカツカツとしたクリック感を好む方にお勧めですが、粘りや柔軟さを求める方には向きません。
D2Fシリーズはマウス用に設計されたスイッチではありません。しかし、これまで国内で入手できるマイクロスイッチがこのスイッチであったため、仕方なく補修用にこのスイッチを使用されていた方が非常に多いかと思います。
マウス専用設計ではないため、構造上遊びが少なく、押し込んでから反応するまでの深さが浅いと感じる傾向があります。(反応速度が速いという意味ではありません)
現在は、マウス専用に開発されたスイッチが多数存在していますので、このスイッチを選択する意味はかなり薄くなりつつあると言えます。
デメリットとしては、組み込むカバーの特性によってはミチミチと軋むような感覚があったり、硬すぎてしまう点です。
戻りのスピードは速くないため、硬めになる割には戻りのスピードが遅く、タップには不向きと言えるでしょう。
このため一般的な硬いと言われるマウス専用スイッチとは異なり、カバーを支える力が低く、置き直しの際に誤クリックが出やすくなる傾向が強い特徴があります。
クリック部特性によっては、この傾向がかなり強く出ますので、ローセンシの方やハイリフトの癖のある方、プラスチックパッドをご利用の方はご注意下さい。
D2Fは製造精度が高い反面、トップ長が一般的にマウス用途に用いられる物よりも長いため、無加工の状態で組み付けると、クリック不良や、誤作動、高圧による低寿命化等様々なデメリットが生じます。
(OMRONでも公表されている通り、スイッチの組み込み設計は、0.1mm単位で押し始めてから作動させるまでの距離を詰めていく必要があります。そのまま組み込むことで設計上の数値から逸脱してしまうのが原因です。)
要はそのまま組み込むと、せっかくの精度の良いスイッチがダメになってしまいますので、ディメンションをスタンダードな7N互換に合わせる必要があります。
と、マウス用には向きにくいスイッチのようです。
・・・・・・コストがかかった製品であるということですねそうなんですね。
こちらも半田ごてと半田吸い取り器を使用して半田を取り除きます。先ほどのコネクタ部分よりも密集度は無く半田部も大きいので取り外しやすいです。
D2F-01Fマイクロスイッチに交換完了。
今度は逆に半田付けを行い取り付けていきます。
さらなる最大難関(その2)です。
コネクタ部の半田付け、お分かりの通り鉛フリーは融けにくく、高温にしている時間も長くなるので難しいです。
こちらの方が難しいかも;;
なんとか半田付け終了!!!
逆に取り付けていきます。
ホイール用のバネを取り付けます。
各部を元に戻します。
カバーも元通りにしめて、小ねじを取り付ける。
今回は剥がしたマウスソールをそのまま貼りましたが、代用品があれば交換したいところ。
これでチャタリングが解消されました!
クリックも正常になりました。
他のボタンスイッチの動作も問題ないようなので今回の修理はうまくいったようです。
スイッチを交換することで修理が出来ましたので、ゴミにならなくてよかったです。
やはり使い慣れたマウスって替えがたいですね^^
使い続けたいマウスってあるかと思いますが、そうそう長く販売されないのも今の時代です++
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