ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマーキャンプ参加後のご感想

2013年08月28日 | アメリカのサマーキャンプ
こんにちは。今日も、引き続き、本年度、サマーキャンプに参加されたお子さん、保護者の方から寄せられましたご感想を、ご紹介いたします。

このお子さんは、東京のインターナショナルスクールに通う14才の男子生徒さんです。アメリカ現地でのサマーキャンプには興味をお持ちであったものの、ご本人、そして保護者の方にとって、不安な材料が多く、ご参加を躊躇されていたそうです。今年、同じ学校に通われるお友達の勧めもあり、思い切って参加を決心されました。

ご感想をご記入いただいたアンケート用紙には、「Tammyさん 初めてのアメリカでのキャンプは、我が家にとって大きなチャレンジであり、最高の思い出になりました。ありがとうございます。」という、嬉しいメッセージが添えられていました!

質問:このサマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答:自由な感じが半端ではなかった。たとえば、いたずらをしようとしても、カウンセラーに止められない(いたずらの度合いにもよるが)ことが、印象的だった。

質問:このプログラムに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答:最初は最悪と思ったけれど、後から好きになりました。ウエークボードでも、立てそうになって、自分自身もっと積極的に色々とチャレンジできるようになり、それから楽しくなった。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか?その理由は?
答:来年も行きたいです。理由は、ウエークボードをもっと上達したいことと、また友達に会いたいからです。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
答:トイレと食べ物をましにして欲しい。

保護者の方のご感想

質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答:パンフレットを見て、やりたいと思ったウエークボードが一番楽しかった、と言っていました。子供の”やってみたい”という気持は大切だなと思いました。親が良かれと思うことや、危ないからやらせたくないと思うことなどありますが、可能な限り、出しゃばらず、見守ったほうがいいと思います。息子は、好き、苦手がはっきりしているタイプで、キャンプで好きが見つかるかな?と気をもんでいましたが、ウエークボード、フェンシング、ブリックオーブン、ロブスター大食い、側面バブルすべりなど、沢山の大好きが見つかって、親としても手離しでよかったと思います。日本では、気軽にできそうなものではないですから。

質問:お子さんをサマープログラムに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答:思いもよらぬことができた喜びがあります。一人で渡米、新天地での生活、キャビンでの集団行動、初対面の人だらけ。。。チャレンジがいっぱいでしたが、飛び込んだ方が、外から心配するよりは簡単だったのではないでしょうか。本人も、じわじわ実感しているようです。キャビンでは、リピーターのキャンパーが多かったようで、その分親切にしてもらえて嬉しかったようです。
やはり、母親は心配しすぎです。それは、私の反省点。もっと子供の力を信じたほうがいいですね。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答:子供の言っていたことですが、男子キャビンは女子よりかなり”しょぼい”と。。。。2段ベッドの上の段が、落ちてきそうなワイヤーベッドだとか。多少、男子のキャビンも改善されたら嬉しいです。

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答:大満足です。いつもメールで素早く対応いただけ、必要に応じて、電話でのコミュニケーションもとって下さり、有難かったです。何より、こちらの気持を正確にくみとってもらえて、話を聞いてもらえるだけで、ほっとする方でした。私も色々勉強になりました。

この生徒さんのお話ですと、キャビンのお手洗いはすぐにつまったり、便座が壊れたり、ハプニングが絶えなかったそうです。でも、そんなことも、すぐに面白おかしいイベントになってしまうのだそうです。普段の細かいところまで行き届いた快適な日々の暮らしからは、びっくりすることの連続だったと思いますが、キャンプでのハプニングをとても楽しそうにお話してくれたことが、私にとってはとても印象的でした。ところ変われば、当たり前と思っていたことは、当たり前でなくなる、ということを発見し、状況に応じて臨機応変に対応できるようになったことは、素晴らしいと思います。

キャンプで初めてチャレンジしましたフェンシングは、東京にもどられてからも続けたいというご本人の希望があり、さっそく教えてくださるお教室を探されたそうです。キャンプのフェンシングの先生との間に築いた信頼関係も大きいそうです。来年まで、フェンシングの腕を磨いて、先生をびっくりさせて欲しいです。そして、ロブスター大食い競争の新記録(今年はカウンセラーといっしょの5匹!で、引き分けだったそうです)も、達成して欲しいです。



アメリカのサマーキャンプ参加後のご感想

2013年08月26日 | アメリカのサマーキャンプ
早いもので、8月も1週間を残すばかりとなりました。こちらでは、9月から始まります新学年に向けて、ショッピングモールも子供連れの買い物客で混み合っています。

先日、今年初めて、アメリカのサマーキャンプに参加された生徒さん、そして保護者の方から、ご感想が届きましたので、ご紹介いたします。このお嬢さんは、インターナショナルスクールに通う13才の生徒さんです。弊社が、毎年2月末から3月にかけて、日本で開催しております説明会に親子で参加され、サマーキャンプご参加を決められました。英語でのコミュニケーション力もさることながら、何事にも前向きにチャレンジしよう、という姿勢で、4週間弱の間、伸び伸びとキャンプでの生活を楽しんでくれました。そんな中で、思いがけない雨で靴がぬれてしまって乾かずに困ったこと、日用品が足りなくなって困ったことの報告もあり、私ともファックスでお便りの交換をしました。キャンプでの生活も、あと4日というときに、「本当に今年の夏、Med-O-Larkに来て、よかったです!!一番忘れられない夏休みだと思います!!考えたくないことですが、キャンプもあと残り4日しかなくて悲しくなります。でも、友達たちと、来年絶対かえってくると約束して、あと残りすこしの日々を大切に過ごしたいと思います!」という、お便りをファックスでキャンプから送ってくれたのでした。

質問:このサマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと。楽しかったこと、困ったこと。なんでも。
答:とてもたくさんのアクティビティがあって、どのアクティビティも楽しかったです。さらには、色々なEvening Activitiesもあり、朝から夜までとても楽しく毎日が忙しいくらいおもしろかったです。困ったことは、International Dayのときでした。普段、そんなに料理もしないので、ご飯を鍋で作ると聞いたときは驚きました。それで、最終的には、寿司に見えない寿司を作り、味も美味しくない寿司を作りました。それでも、ほかのCamperや、Staffといっしょに作れたことも良い思い出になりました。

質問:このサマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気づいたこと、そして考えたこと。
答:キャンプで責任感が持てたと思いました。前は、母に何でもやってもらって甘えていましたが、キャンプの生活から、自分でなんでもやるという責任感を持つことができたと思いました。さらに、参加する前は英語は一つの大切な言語だと思っていましたが、キャンプへ行って、改めて英語の重要さがわかりました。コミュニケーションの大切さ、一番大きかったと思いました。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか?その理由は?
答:はい。参加したいと思います。なぜなら、アクティビティの数がたくさんあって、今年の4週間だけではやれなかったアクティビティがたくさんあったからです。それから、友人たちと来年も来ると約束したからです。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
答:特に無いです。


保護者の方からのご感想
質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的だったことをお知らせ下さい。
答:どのプログラムも娘には楽しいものばかりで、一つには決められないそうです。まだまだ時間が足りなかったようです。キャンプ全体を通して、良い点だと思ったのは、毎晩キャビンで行われるミーティングで、今日良かったこと悪かったことや、今後何を楽しみにしているかなどを、みんなの前で声にして発表するという、確認作業です。楽しい楽しいと思うだけでなく、考えることも大切だと思いました。
ホームステイでは、味合うことのない、10数人の女子と一つのキャビンで寝泊りする経験は、なかなかできるものでないと思います。女の子ならではのイベント?パーティー?もあったようです。
もちろん、キャビンでは、同じ歳の子だけで過ごすのではなく、カウンセラーやスタッフも一緒にいて、常に見守ってくれる存在があったようです。
13才の娘には、食べ物、宗教、慣習、国の事情それぞれ皆に違いがあることを、再認識できたキャンプで、有意義な夏休みを過ごせたことは、とても良かったと思います。

質問:お子さんをアメリカのサマープログラムに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答:特に以前と家での様子は変わりませんが、新学期がスタートして間もないなか、積極的に授業中に発言するようになったり、クラブ活動への参加意欲が強くなったり、チャレンジしてみたいということがたくさん出てきたようです。自信を持って行動できるようになってきたのだと思います。

質問:何か、プログラムに対してご要望、改善できる点がありましたら、お知らせ下さい。
答:特にありません。

質問:コーディネーションを担当しましたAmerican Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答:まずは、娘がトラブルもなく無事に帰ってきたことが何よりで、感謝しております。伝統ある良いキャンプを紹介いただき、そして渡航前も、キャンプ中も、こまめに細やかなメールをいただきましたので、心配なく過ごすことができました。ありがとうございました。

いただいた感想を、何度も何度も読み返しながら、このお子さんが長旅の疲れと、不安な表情で、ボストン空港に到着された様子を思い出します。そして、自信に満ちた笑顔のお子さんを、ボストン空港から親御さんの元へ送り出すことのできる瞬間が、毎年のことながら、この仕事の醍醐味であります。夏の疲れも吹っ飛んでしまう瞬間です!


アメリカのサマーキャンプシーズンも、終了まじか

2013年08月20日 | 教育
ボストンでは、朝晩肌寒く感じるようになってきましたが、今週は暑さがもどってきたようです。日本では、各地で猛暑が続いているようですね。

昨年の秋から準備を進めてきました、今年のサマーキャンプシーズンも、そろそろ終盤です。明日、5人の子供たちをボストン空港から送り出しましたら、あとはサマースクールに参加しています高校生の生徒さんたちを送り出すだけとなりました。今年の夏は、6月中旬から、ボストン空港へ21回往復しました。

明日も、元気で溌剌とした子供たちの笑顔を、ボストン空港で見ることができるかと思うと、とても楽しみです。毎年のことながら、サマープログラムに参加して帰ってくる子供たちの笑顔が、この仕事を続けていける大きな糧となっています。

今年の参加者の年齢は、9歳から16歳でした。年齢だけでなく、通っている学校も、インターナショナルスクールだったり、私立の付属校だったり、公立校だったり、バックグランドも、英語レベルも、興味を持っていることも、得意なこと、不得意なことも、みんなそれぞれの子供たちが、何かを探して、遠い地球の反対側までやってきました。リピーターのお子さんの中には、今年5年目というベテランも数人いましたが、8割以上の参加者は初めて参加する子供たちでした。

子供たちが無事に現地まで到着してくれるまでのコーディネーションも重要ですが、現地に到着した後は、「この貴重な機会を無駄にして欲しくない!」という気持で、子供たちそれぞれが、1日でも早く現地での生活に慣れてくれるよう、キャンプディレクター、それぞれの子供の担当のカウンセラー、そしてキャンプオフィスのスタッフと協力しながら、日々の業務に向かい合っています。

キャンプでの生活に慣れてくれるまでの過程は、子供ひとりひとりに個性があるように、実に多様です。ホームシックにはなりそうも無い、と保護者の方や本人が思いこんでいても、意外や意外、現地での生活が始まってみると、ホームシックにかかり、本人が一番戸惑ってしまうケースも沢山見てきました。そして、先のレポートでもご報告しましたように、ご自分で実際に見られたことのない、未知の世界に、大事なお子さんを送り出された保護者の方々のご心配も、子供たちが現地に到着したからと言って、落ち着くものではありません。日々、お子さんがどうしているのか、考えているうちに、だんだんと心配ばかりつのってしまうのは、仕方の無いことです。

あるサマーキャンプに、何年もお子さんを送り出されてきたアメリカ人のお母さまが、自分の子供がキャンプから書いてくるお便りをきっかけに、子供たちがキャンプから保護者の方に書いたお手紙をまとめた本を出版されました。そのタイトルは、「P.S. I hate it here! Kid's letters from camp」です。キャンプで、毎日とても楽しく過ごしていても、「Don't forget me!」というメッセージを伝えたいばかりに、保護者の方へのお手紙にはネガティブなことを書いてくる子供も少なくなく、日本の子供たちにもあてはまることがあります。

今年も、最初から、キャンプが終了する数日前まで、ネガティブなことをご両親へのお手紙に、頑固に書き続けてきたお子さんがいました(笑)。遠い日本で心配されていらっしゃる保護者の方がそのままお読みになったら、心臓発作を起こしかねない内容もありました。そんなときは、コーディネーターとして、現地での様子について関係者に確認し、できるだけ詳細にわたる情報を収集し、お子さんのメッセージを翻訳?させていただいています。また、現地へ実際に足を運ぶこともあります。このお子さんは、キャンプからボストンに戻ってきた際、開口一番、「将来、キャンプのオーナーになりたい!毎日、キャンプで生活したい!」と、日焼けした大きな笑顔で語ったのでした。9歳の男の子です。

今年のキャンプシーズン中は、十数年にわたり毎年日本のお子さんたちを送り出しているキャンプに加え、新しいサマーキャンプもいくつか訪問してまいりました。1泊2日の旅程で、カバーしましたエリアは500キロにわたりました。ニューイングランド地域に点在しますボーディングスクール(寮生活を送る私立高校)と同様に、サマーキャンプも、ひとつひとつ異なる個性があります。駆け足の訪問で体力的にも大変でしたが、8つのサマーキャンプを訪問し、コーディネーターとして、それぞれのお子さんに合ったサマープログラムをご紹介することが、いかに重要であるのか、改めて思いながら帰路につきました。来年のシーズンに向けて、新たに学ぶことの多いキャンプ訪問でした。

今年ご参加いただいたファミリーから、既にご感想が届いています。今後、順々にご紹介させていただきます。