ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

サマーキャンプ参加者からの手紙

2021年09月25日 | アメリカのサマーキャンプ

昨日に引き続き、中学1年生のときに4週間ほどのサマーキャンプに初めて参加したお嬢さんからのお手紙をご紹介します。キャンプに到着して1週間半ごろが過ぎたころ、ご両親に書いたお手紙3通です。

7月31日「今日、急流川下りをしたよ。すごいぬれちゃって、おまけに夜、雨もふって、なんかかぜひいちゃいそう。。。食事のことなんだけど、私、野菜(レタスなど)を食べないで、トマトやくだもの(青りんごなど)しか食べていないんだけど、そういうのってグルメかなー?あと、いろいろな物を買うのって、自分のお金じゃなくて、親のお金で買うらしい。自分のお金はあずけちゃったから。。。なんかいろいろな国の人が、こんにちは、とか言ってきて、日本語教えちゃった。でも、韓国の人とかもいて、とても楽しいよ。」

8月3日「パパ、ファックスありがとう。なんか、日本語と英語を話せる人がいて、外人ともうまくコミュニケーションをとっているよ。今のアクティビティで一番楽しいのが、乗馬!!初めは”スピリッツ”という馬だったけど、今は”ブロッサム”になったの。またかわるかもれないけれど、馬がかわいくて、楽しい!! 私たちが成田に帰るのは、8月22日だよね?また、ちょっとたってからファックスするね。」

8月9日「久しぶりのファックスだね!!今、私はとても楽しいよ!!できればでいいんだけど、シャンプーとボディーソープ(小さいのでいいよ)送ってくれない?ムリならいいんだけど。。。あと、約2週間だね!! 前、キムさんが来たんだよ!! びっくりしたのもあるし、すっごくうれしかった。のこりの2週間を、大切にすごすね。」

キャンプからボストンに帰ってきた時は、満面の笑顔で「行って良かった!」、と言ってくれたお嬢さんの表情が思い出されます。現地で足りなくなってしまったシャンプーなどは、キャンプオフィスに行って、足りなくなったことを伝えてみるよう、英語の文章を書いて返信で知らせました。同時に、キャンプオフィスのスタッフに、このキャンパーがオフィスにやって来る旨をお伝えし、足りなくなってしまったシャンプーやソープなどを提供していただけるよう、お願いしました。

お子さんからファックスが届くたびに、日本から返信をマメに送って下さりながら、キャンプでがんばっているお子さんを、常に前向きに励まして下さったご両親のサポートも、コーディネーターとしてとても有難いものでした。


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サマーキャンプ参加者からの手紙

2021年09月24日 | アメリカのサマーキャンプ

暦の上でオフィシャルな秋がスタートしましたが、今日は気温が上がり、夏に戻ったようです。ボーディンスクールでは秋のスポーツが再開し、昨年はすべてキャンセルになっていました試合も再開され、水曜日と土曜日は試合で遠くの学校まで遠征することもあり、勉強との両立は大変です。

本日も、キャンプ滞在中に参加者から届きましたお便りを紹介いたします。2008年、中学1年生で4週間ほどのサマーキャンプに初めて参加したお嬢さんからのお便りです。キャンプ滞在中、私とご家族へのお手紙を6通ファックスで送信してくれました。6通のお手紙を改めて読み返しますと、はじめは戸惑うことばかりだったキャンプでの生活を、だんだんと楽しめるようになってきた様子が、良くわかります。お手紙が届いた順番で、まずは3通のお便りをご紹介します。

「キム・タミイさんへ 私はアメリカでキャンプをしている○○○○です。私は、バレーボールを持っていったのですが、空気がぬけてしまって、空気を入れるには、どうしたらいいのでしょうか?それと、バレーボール(ビーチボールではない)の自主練は、どこですればいいのでしょう。アメリカには、言葉の通じる人が7,8人しかいなくて、いつもいっしょにいるわけでもありません。私はいつも、日本語と英語が両方できる人を探しています。昨日見つけたのですが、2週間で帰るそうです。助けて下さい、、、、。とまでは行きませんが、早くキムさんに来て欲しいです。どうか、よろしくお願いします。

(同じ日にご両親に宛てたお便り)

「ママ、パパ、ファックスありがとう。まだちょっと心細いけど、日本の友達が6人いて、楽しくやってるよ。外国の人とは、まだ友達ではないけれど、がんばってしゃべるようにしてるよ。ママとの電話の後、アメリカの色々な食べ物にチャレンジしてみたんだ。そうしたら、なんだかおいしくて、食べられるものがいっぱいになったよ。なんかアクティビティのバレーボールがビーチボールで、さらに昨日(7/27)つぶれちゃって、なんかバレーボールができなくなっちゃって、、、、部活もやりたいけど、日本でのことを忘れて、アメリカで楽しくやってきます!!」

(3日後のお便り)

「お返事ありがとうございます。バレーボールの件では、クラスがつぶれてしまいましたー。とてもショックです。食事はがんばって食べてみたら、おいしく食べられるものがあり、それもふえてきました(くだものなど)。まだ、日本に帰りたいという気持はあるけれど、がんばります。何日にハーバード大学に行くのですか?」

夏休みの部活の練習をお休みしてアメリカのサマーキャンプに参加したこともあり、キャンプでバレーボールの練習ができたら!、と願っていたお嬢さんでした。張り切ってアメリカのサマーキャンプにやって来たものの、言葉も文化も違う環境に放り込まれて何が何だか分からないことばかりで、不安でいっぱいな日々だったことでしょう。最初のお便りは、持ってきたバレーボールの空気が抜けてしまったように、自分の気持もしぼんでしまったような様子が伝わってくるものでした。

さっそく返信を書きました。「大事なバレーボールは、きっと”私のことなんか忘れて、アメリカのキャンプで、みんなと一緒にできることを大切に頑張ってみて!、と言っているのかも。キャンプでできるビーチバレーボールをまずは楽しんでみて。そこでお友達ができたら、日本から持ってきたバレーボールの出番もあるかもしれません。ビーチボールを教えているカウンセラーに空気の入れ方を教えてもらってもいいわね。キャンプでは、まずは楽しむことが大事!スポーツを一生懸命やることは良いことだけど、誰かから言われてやるのではなくて、自分でやりたいからチャレンジしてみる、と考えてみたら良いと思います。そして、英語が思うように使えなくても、いつもスマイルを忘れずに、そして大きな声で相手の目を見てThank you!と言うように頑張っていれば、きっときっと○○ちゃんが言いたいことに耳を傾けてくれたり、○○ちゃんが何度も言われたことを聞き返しても、辛抱強く何回も繰り返してくれるお友達やカウンセラーがいることに気付くはずです。」

次回、引き続き、ご報告します。

 


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サマーキャンプ参加者からの手紙

2021年09月16日 | アメリカのサマーキャンプ

今朝のボストンは快晴!朝晩は、すっかり秋の気候になってきました。

本日は、2019年に女子だけのサマーキャンプに初めて参加しました、小学3年生のお嬢さんからのお手紙をご紹介します。3通は、お母さまあてのお便りでした。

「Dear Mother Hello! How are you? I'm fine. I'm in America. Day time is very hot! Today, I saw a squrre. It was very cute. And the beach was very very beautiful. I'm little crying but the camp is very very fun! Sincerly」

「ママへ こんにちは!にっちゃん大きくなったんだ!帰ったら、みせてね。びっくりするかな? さて、バンクのことについてお話します。バンクはとっても広いです。なぜでしょう。1、もともとオフィスだったから。2、新しいから。3、もともとカウンセラーになるためにトレーニングしている人たちがすんでいたから。おへんじしてね!」

「ママへ こんにちは!クライミングはとっても楽しいです。ちょう上までまた上ったよ!楽しかった!休けいじかんには、友だちがヘアサロンをやってます。金ぱつの子がやってます。わたしのバンクの外には遊び場があったり、ほかのバンクがあったりと、とてもすばらしいです。さて、8/3にオーバーナイトをテントですごしました。メインにつかうキャンプのしきちからすこし、はなれたところでやりました。(ねぶくろはかりたヨ。)楽しかったです。キムさんほうもんまであと2日です!(カウントダウンしはじめちゃう?)」

このお嬢さんのほかに、2019年同じキャンプに日本から参加したのは、小学校6年生と中学2年生の女子生徒さん。日本人参加者は3名でした。キャンプ全体の参加者は200名。アメリカ各地のほかに、ヨーロッパや南米からも、7才から16才の女の子たちが参加しています。他のプログラム同様、日本のファミリーにご紹介する前に、同キャンプを初めて訪ねたのは7年前。現地でキャンプディレクターから話を聞きながら、参加している子どもたちの様子を見ますと、難しい年齢とされる11才から13才ぐらいの女の子たちもふくめ、参加者の子たちの屈託のない笑顔がとても印象的でした。

一緒に参加した中学2年生のお嬢さんが、なかなかキャンプの環境に溶け込めないでいる様子を見て、一生懸命励ましてくれたのが、この小学校3年生のお嬢さんでした。私のキャンプ訪問をこんなに楽しみにしてくれていたこと、嬉しかったです。現地でお話しをよく聞いてみますと、やはり最初のころはホームシックだったようでした。でも数日で元気になり、その後はキャンプでの生活を伸び伸びと思い切り楽しんでくれたのでした。今でも時々お手紙が届きます。アメリカのキャンプに参加して、何事にも積極的にチャレンジするようになったそうです。

英語塾で英語のお勉強も楽しく続けているようで、ぜひまた、同じキャンプに里帰りして欲しい!、と願っております。ボストンでの再会がVery Very 楽しみです!


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サマーキャンプ参加者からの手紙

2021年09月10日 | アメリカのサマーキャンプ

ボストンは、昨晩から雨が降り続けています。週末は秋晴れとなりそうな予報で、お日様が待ち遠しいです。

先日に引き続き、サマーキャンプ滞在中の子どもたちから弊社に届いたお手紙をご紹介します。中学1年生、2年生の女子生徒さん3名の連名で届いたお手紙です。参加したのは2007年。この年は、同じキャンプに男女7名の日本人が参加しました。うち、1名はNY州に滞在中の女子生徒さん。他の子どもたちは東京、京都、宇都宮からそれぞれ参加しました。

弊社が、日本のファミリーにご紹介しています各サマーキャンプには、日本から参加できる人数に制限を設けています。日本人参加者の占める割合は3%までとし(例:280名定員のキャンプでは、 8名まで)、また子どもたちが滞在するキャビン(同じ年齢のグループ、男女別々)には、日本人参加者が1人きりとなるよう、各キャンプディレクターと交渉の上、毎年、アレンジしています。

「こんにちは。。。。。 質問なんですけど、乗馬って絶対にやらなきゃいけないんですか? やめられるなら、なるべくやめたいです。あと、急流川下りって、いつやるんですか?あと、あと、Distance KayakingとSea Kayakingは、どうちがうんですか? あと、あと、あと”教えて欲しい日本語ある?” って、どうやって聞くんですか あと、あと、あと、あと、Faxの紙がもうあまりないんですけど、もらえたりしますか? あとばっかりでスミマセン」

中学生らしい可愛らしいお手紙ですね。このお嬢さんとは、キャンプセッション中、約4週間、とても頻繁にファックスレターでコミュニケーションをとっていました。

サマーキャンプの乗馬クラスは、定員がありますので、事前予約要のケースが多いのです。日本ではなかなか体験できないということで、事前にお申込みをされるファミリーが少なくありません。一方で、アメリカのサマーキャンプは、子どもたちが自由に伸び伸びと、自分の意志でやってみたいことにチャレンジする場です。当時の私の返信を読みますと、「”絶対”ということは無いです!他に選択したいアクティビティーがあったら、そっちをやってみても大丈夫です。自分の意志で決めても良いのよ。」、と伝えていました。

キャンプ参加中の子どもたちから届く質問に答える時、常に気を付けていることがあります。それは、疑問に思ったことや困ったことを、子ども自身が自分で理解したり解決できた!、と実感できるように子どもたちを導き、同時に舞台裏でアレンジすることです。このお手紙の、”Faxの紙が残り少なくなってきたので、どうしたらよいのか?”、という質問には、キャンプオフィスに行って、コピーをしてくれるようお願いする英語のフレーズを伝えました。同時に、キャンプオフィスのマネージャーに、日本人キャンパーがオフィスにコピーをお願いしにやって来ると思うので、耳を傾けていただき、何部コピーをすれば良いのか?どんなことを書きたいの?など、英語での会話のきっかけを作って欲しい、とお願いしたのでした。こんな風にご報告しながら、十数年前のことが蘇ってくるようです。

このお嬢さんたちは、今ごろ26才、27才になっているはず。中学生の時にアメリカのメイン州の田舎で過ごした夏のことを、思い出してくれることがあるのかしら? あんな体験があったから、という、心の拠り所にしてくれていたら!、嬉しいです。

 

 


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サマーキャンプ参加者からの手紙

2021年09月08日 | アメリカのサマーキャンプ

ボストンでは、朝晩、秋の気配を感じる頃になりました。アメリカ東海岸の中学、高校に留学している生徒さんたちは無事に帰寮し、新しい学年がスタートしました。

日本のファミリーにアメリカの優良サマーキャンプをご紹介し、お子さんが無事に帰国できるまでのコーディネーションを現地にて提供し始めたのが1996年。今年で25周年を迎えました。残念ながら、今年も、コロナの影響で日本から子どもたちが参加することは叶いませんでしたが、来年こそは!、とサマーキャンプディレクターたちと話をしております。来年の日程もそろそろ出揃いつつあります。

2004年、中学2年生の夏に4週間弱のサマーキャンプに参加した女子生徒さんが、キャンプ滞在中に私に送ってくれたお手紙を紹介いたします。ここ数年は、キャンプ現地で子どもたちが書いた手紙やノートをキャンプオフィスにてスキャンし、Emailで送信してくれるようになりましたが、数年前までは、ファックスがキャンプ滞在中の子どもたちと現地コーディネーター、そして日本にいらっしゃるご家族との通信手段だったのです。

以下、プライバシー保護のために、一部内容をカットしました上で、初めてアメリカのサマーキャンプに参加した女子生徒さんからのお便りをご紹介いたします。私から、「どうしていますか? 困ったことは無いですか?戸惑っていることは無いですか?」という手紙への返信でした。写真は、弊社にて大事に保管しておりましたファックスレターのオリジナルです。

「自己主張の大切さは、すごく解ったけれど、なかなか実行できません。Party foodをとっているのですが、同じキャビンの子にかなり迷惑をかけてしまっていて、すごく申し分けないです。アメリカ人と日本人の感覚が少し違うので、どういうときに怒るのかなどいつも悩みます。ここに来るまで、日本が大嫌いだったのですが、外に出て初めて日本のすばらしさがわかりました。今は日本が大好きです。

もっと英語が話せるようになりたいです。聞く、読む、書くはある程度できるのですが、話すことができません。すごく悔しいです。日本に帰ったら「話す」事を中心にがんばっていきたいです。今はできるかぎりのことをしようと思います。

アメリカ人は、1人でいる事が寂しいとか可哀相とか思わないようです。日本では1人でいる事があんまりいいことではないけれど、アメリカではごく当り前みたいです。こういうところは、すごくいいと思いました。日本人はすぐに固まるけれどアメリカは個人主義なのだなあ、と感じました。でも、アメリカはすごく大雑把だなあとしみじみ感じます。でもこの国が大好きです。

まだまだこの国について知らないことがたくさんあるので、キャビンの子にいろいろ聞いてみようと思います。すごく日本に帰りたいです。ボストン観光、すごく楽しみです。」

このお手紙をもらい、すぐに返信を書いてキャンプに”ファックス”で送ったことを思い出しています。数年後に、妹さんも弊社のコーディネーションを利用し、Teenのみを対象としたサマーキャンプに参加してくれたのでした。今頃、どうされているのか? お話ししてみたいなー、と思います。

 


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