早いもので、来週は感謝祭です。高校や大学では、今週末から感謝祭休暇がスタートします。ボーディングスクールに留学中の生徒さんたちは、日本に帰国したり、学校が用意したプログラムに参加したり、親御さんが日本から渡米され一緒に休暇を過ごされたり、様々な過ごし方を予定しています。まだ渡航制限が厳しかった昨年と比べますと、このような選択肢があることが有難いです。昨年はボストン周辺に滞在していた生徒さんたちがほとんどでしたので、我が家に集まってThanksgiving Dinnerをみんなで楽しんだのでした。集まる前に、それぞれテストキットでコロナ感染の有無を確認したことなど、今となっては良い思い出です。
先月は、現在Jr. Boarding School(日本の小学6年生から中学3年生までにあたる、4年間のJr. High School)に留学中の生徒さんと、高校出願先を決めるため、High School Visitsをしました。マサチューセッツ州やコネティカット州のボーディングスクール8校を5日間で訪問し、出願の際に重要視される面接(出願者&保護者)も受けて来ました。コーディネーター・コンサルタントとして、今回初めて訪問した学校もあり、私自身、とても勉強になり、大いに刺激を受けることが出来た、貴重な1週間でした。
特に今回初めて訪問した男子校の印象が、強く残っています。写真は、この男子校で撮影した写真です。長い歴史を感じられるレンガ造りの校舎が目を引くキャンパスからは想像できない、最新の設備を整えたEngineeringの教室(卒業生から寄付されたという、金属を3D加工できるというとても高価な機械もありました)では、若い溌剌とした女性教師が男子生徒たちにRoboticsや車のデザインを教えていました。ネジのような小さなパーツから、全て生徒たちが造るそうです。ツアーガイドをして下さった留学生担当のディレクターに「女性の教師がEngineeringを男子校で教えていらっしゃること。とても良いですね!敢えて、女性を採用しているのですか?」と伺ったところ、「気づいてくれてありがとう!でも、敢えて女性を採用しているわけでは無く、そのポジションにBestな人材を採用しているだけです。その結果として、Teenの男子生徒たちが女性を無意味にステレオタイプ化せずに、男性女性に関わらず敬い、尊重できるようになる環境を提供できていることはとても素晴らしいでしょ!」、とディレクターは😉しました。演劇では、女役は近くの女子校から参加したり、ダンスパーティやスポーツのイベントもこの女子校と合同でやっているそうです。
たまたまHalloween Weekでしたので、仮装したまま1日を過ごすという生徒たちもちらほらいて、微笑ましかったです。
パンデミックがようやく収束しつつある中、寮生活を送りながら、子どもたちが安心して勉強やスポーツ、アート、社会活動に取組めるボーディングスクールがアメリカ国内で注目されているようです。その結果、私立高校受験の競争は増すばかりですが、今回の訪問を終えて、実に多様な選択肢の中から自分の高校を決めていくというプロセス自体、Teenにとって、とても有意義なレッスンなのだ、と再認識しました。