ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマープログラム

2019年10月29日 | アメリカのサマーキャンプ
先日メールでのご感想をご紹介させていただいた10才のお嬢さんと保護者の方からお寄せいただきました、アンケートのご回答をご紹介致します。


質問:アメリカのサマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
回答:ウェイクボードはうまくのれると風がきもちよく、楽しかった。とう芸はむずかしかったけれど、おもしろかった。自己紹介みたいなもののとき、何をきかれているのか、どうやって答えたらいいのかが分からないときがあった。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
回答:前は飛行機に一人で乗るのがこわかったけれど、アメリカのキャンプに行くことを決めたら、そこまではこわくなくなった。行く前は、英語はそこまでつうじないことはないと思っていたけれど行ってみるといがいにつうじないことが多かった。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
回答:参加したい。なぜなら、1日遊んでいられてとても楽しかったし、出来るとおもしろくなるから。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
回答:いどうの車の中でトイレ休けいがあるとよかった。アクティビティがない日が少し多かった。

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたサマーキャンプの話の中で、一番印象的であったことをお知らせ下さい。
回答:「ウェイクボードが一番楽しかったー!」と言って帰ってまいりました。初めての体験でとても難しかったようですが、初日はボードに乗れなかったものが、日ごとに進歩し、最後には数メーター進むことができたようで、達成感を強く得られたプログラムだったようです。

質問:お子さんをサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
回答:「気のせいかもしれない。。。」という程度の気付きなのですが、いつのまにか子供自身が自分で考えて行動している、といった頻度が高くなったように感じました。同時に、一つ一つの行動が適当(いい加減)になっているところもあり、良し悪しなのですが、それぞれの事柄に応じた「適当さ(適切さ」「いい加減さ」の尺度を子供自身が持ち始めていることに成長を感じています。また、同年代の外国の子どもと生活を共にすることで、自分自身を相対化して評価する、考え方や生活環境の違いについても意識が向き始めているように思います。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
回答:プログラムの取り方によって移動時間や着替えなどの準備に時間が足りないこともあったようです。慣れの問題も大きいかと思います。

質問:コーディネーションを担当しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
回答:申込みの際には、娘の学校の新年度の予定が出てから申込みをさせていただきたいとの希望を受け入れていただき、大変ありがとうございました。おかげさまでこのような素晴らしいキャンプに参加させていただくことができました。出発までの手続きや段取りも細やかにサポートいただき、大変満足しております。
キャンプ半ば頃にキムさんに視察にいっていただいたことが、娘にはとても嬉しく、楽しかったようです。ご担当いただきましたキムさんのご対応、お言葉の一つ一つから、「子どものことをまず一番に考える」という御社のポリシーを感じ取ることができ、またその志を受け継いでスタッフの方々が働かれていることに感銘いたしました。
来年度もまた、可能なかぎり機会を作って、娘をキャンプへ参加させたいと考えております。その際にはどうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

上記ご感想を頂いた後、来年も同じキャンプへの”里帰り”が決まりました! 1年で、きっとぐっと大きく成長した、このお嬢さんとの再会が、今からとても楽しみです。キャンプから帰国後、現地の時間のままにしていたという腕時計も一緒にまた渡米してくれるのかしら? 来年の夏も、またウェイクボードに挑戦して、キャンプの湖畔をわたる、それは心地よい風を受けてあの最高な笑顔を見せてくれるのかしら?と、私もウキウキとしてしまいます。
今年の夏に直面した不便さや大変さに負けずに、来年も同じキャンプに参加したい!、と言ってくれたことが、何よりも嬉しいです! See you soon!

アメリカのサマープログラム

2019年10月25日 | アメリカのサマーキャンプ
ボストンは紅葉もピークを迎え、すっかり秋です。ハロウィンの飾りつけも賑やかになって来ました。
本日は、今年の夏、初めてアメリカのサマーキャンプに参加された10才のお嬢さんのお母さまから、帰国後まもなく届きましたメールでのご感想をご紹介させていただきます。

Tammy Kim-Weaver 様

キムさん、こんにちは。
娘が2週間のサマーキャンプから戻りまして、あっという間に十日が経過いたしました。
健康・無事故で、素晴らしいキャンプへの参加をコーディネイトいただきましたこと、あらためて深く御礼申し上げます。

娘は、帰国当初は疲れもあってかぼーっとしており、”めちゃ楽しかった”というおみやげ話もざっくばらんだったのですが、日が経つにつれ楽しかった記憶が鮮明によみがえってくるようで、今にいたっては毎朝毎晩、事細かにキャンプの話ばかりしています。
しかも眠ってからも毎晩キャンプの夢を見ているようで、一昨日には寝言まで「I`m sleepy…」と英語でつぶやいており驚きました。起きてから聞いてみると、キャンプの夢で誰かに「How are you?」と聞かれて答えたんだということでした。
キャンプ中に付けていた腕時計はアメリカの現地時間のままずっと腕に巻き付けており、時おり時計を見ては、「今ごろはキャンプでは〇〇をやっている頃だ!」と思いを馳せ、またそこから楽しい思い出話が始まったりします。
きっとキャンプで過ごしていたその時には、日々めまぐるしくやることがあって気づかなかったものの、振り返ってみれば毎日毎日が本当に充実した素晴らしい時間であり経験であったのであろうと感じ取れます。
このような日々を過ごせたことは、彼女の人生にとっての何か良いきっかけ、あるいは、これからの礎となる”one pease"になるでろうことは間違いないと存じます。いろいろとお世話いただき本当にありがとうございました。

今回、ご一緒させていただいた方々、さえちゃん、たかふみくん、ゆりかちゃん…と、とても良い仲間に恵まれたことも幸運であったと思います。
「あの大勢のキャンプの中で一番英語ができなかったのは私だった」と、娘がふいに気づいたようにつぶやいておりました。
ちょっとは悔しかったのか、大変だったのか、不便だったのか…と、表情からは読みとろうといたしましたがが、今一つわかりませんでした。
きっとそのままの感想。自分がそのような状態であったことを、あるがままに受け止めているような気がいたしました。

しかし、だからこそ「次に行く時までに英語がんばる!」…という(親が願う?)方向にはおいそれといかないところが我が子の特徴でして、現在のところ「英語は別にできなくていいけどまた遊びにいきたい」という、きわめてナチュラルなスタンスでおります(笑)。
といいつつ、実は私も、そんなふうに、頑張らなくてもただただ行きたくなれるキャンプで良かったなと感じています。

今回、はじめての海外キャンプに娘を参加させたことを通じ、私も初めて知ることも多く、いろいろと考え感じることがございました。
親子ともども良い経験をさせていただきました。
参加申し込みから成田出発までの間のやりとりのなかで、キムさんにはたくさんの質問にお答えいただき、無用の心配や不安のない方向へとリードしていただき、大変感謝しています。無知ゆえの失礼の数々、どうかご容赦くださいませ。

カウンセラーの方々にもとてもお世話になりました。娘が持って行ったノートには、カウンセラーの方がボードに書いてくださったという日本語でのタイムスケージュールが書き写してありました。英語、日本語、フランス語の三種類で書かれていたそうです。自由時間のところに「暇」と書いてあり、おそらく辞書で調べて書いてくださったのであろうと思うと感謝でいっぱいになりました。とても優しく、親切にしてくださったとのことです。
キムさんのおっしゃる、「ディレクターの考え方、哲学」がカウンセラーさんたちにきちんと伝わっている証であろうかと思います。
どうか、今後お会いになる機会がありましたら、「暇」をこよなく愛する日本の家族からの感謝の思いを伝えていただけたら幸いです。

できることならまた機会を作って、再びキャンプに参加することができたらと思っています。
子供の成長は早いですので、一年後にまたどう変わっていくか、楽しみにしたいと思います。
またご縁がありましたらぜひ、よろしくお願いいたします。

ご多忙な日々と存じますが、どうかお身体を大切に。キムさんのますますのご活躍を祈っております。

このメールをいただき、キャンプカウンセラーがFree Timeを”暇”と訳して、日本からの子ども達を助けようとしていたことを、初めて知りました。ボードを見た日本人参加者の子ども達の反応を想像しては、微笑ましい気持になります。

このお嬢さんとは、現地訪問の際、他の2名の日本人女子生徒さんたちと湖畔のそれは気持よい風に吹かれながら、あれこれとおしゃべりしました。始終笑顔でキャンプのことをお話してくれていたのですが、大変なことも困ったこも多々あったことでしょう。それでも、腕時計の時間をアメリカの現地時間のままにしながら、寝言を英語で呟いていた、というご報告を頂き、このお嬢さんにとってアメリカのサマーキャンプが、大切な心のよりどころになっていることを、感じました。体験してみないとわからない、サマーキャンプの魅力を改めて考えさせられます。大事なお嬢さんの背中を、弊社コーディネーションを信頼し、がんばって押していただいた、ご両親へも感謝の気持でいっぱいです。