ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマーキャンプ参加後のご感想

2013年09月27日 | アメリカのサマーキャンプ
ボストンでは、本当に気持の良い秋晴れのお天気が続いています。日本では、台風が接近していたそうですが、被害が無かったことを祈ります。

今回も、今年の夏にサマーキャンプに参加された生徒さん、そして保護者の方から寄せられましたご感想を、ご紹介いたします。

この生徒さんは中学2年生で、アメリカのサマーキャンプに初めて参加されました。3月に東京で開催いたしました説明会に、お母さまにご出席いただいたことをご縁に、4週間のセッションへお嬢さんが参加されることになりました。7月にボストン空港に到着された際は、背も高く、バスケットボール部で活躍しているということがうなづける活発なイメージのお嬢さんでした。しかし、キャンプ到着後、自分自身思いがけないほどのホームシックになってしまったのでした。お母さまと私と、このお嬢さんで交換したファックスのお手紙は10数枚にもなりました。また、お電話でお話することもありました。この生徒さんのキャビンには、同じ年齢の女の子たち15名が共同生活を送っていました。その内、海外からの参加者はフランスから1名、カナダから1名、ベネズエラから1名、そしてこの日本人生徒さん1名でした。

キャンプがスタートした翌日に、弊社オフィスに届いたファックスでのお手紙の書き出しは「もう、帰りたいです。」でした。アクティビティも始まる前、大所帯のキャビンでの生活への不安が大きく、同時に時差ぼけで朝早くに目が覚めてしまったこともあったようです。さっそく、キャンプオフィスのスタッフ、この生徒さん担当のカウンセラーに、生徒さんの状況をお話し、見守っていただくようにお願いし、彼女からのファックスにはすぐにお返事を出しながら、応援しました。そして、キャンプでの生活も後半に入ったころ、「こんにちは!私は今になって帰りたくないです。。。」という書き出しのファックスでのお手紙が届きました!今、改めてこの生徒さんとのやり取りを読み返してみますと、Ups Downsを繰り返しながら、周囲の人々の優しさを感じながら、自分自身の力でホームシックを克服し、言葉の違いを克服し、自分らしくキャンプでの生活を楽しんだ上で、大きな自信をつけてくれた経緯に感動します。

4週間のセッションを締めくくる前には、2週間のセッションで一足早く帰国した日本人キャンパーのステンドグラスの作品を、担当の先生へ英語で直談判した上で探し出し、そして日本へ持って帰って来てくれたのでした。私からのお願いを、躊躇わずに引き受けてくれた結果でした。

ボストンの空港に帰ってきたときは、満面の笑顔で「行ってよかった!また参加したい!」と言ってくれたのでした。以下にご感想をご紹介します。

質問:上記プログラムに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答:楽しかったことはたくさんあるけど、クラスはStonecarvingが楽しかったです。Peacy Jackson - Sea of Monstersを一緒に見た時、英語で字幕も何もないのに、内容がわかって感動して、Peacy Jacksonのファンになりました!あと、キャビンの子とボーリングの時も楽しかったし、Last Dayも楽しかったです。困ったことは、やっぱりホームシック。私はホームシックが激しくて、はじめの2日くらい夜に一人で泣いていた!でも、キャビンの子がやさしくしてくれた!

質問:プログラムへ参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答:変わったことは、今まで興味はなかった洋楽をききたくなって、ダンスパーティーとかできいたことがある曲が流れるとついのってしまう!あと、アメリカが好きになったし、英語が好きになって、もっと英語を話したいと思いました。気付いたことは、人の優しさです。私がホームシックで泣いていた夜、2段ベッドの上の子が私のベッドにおりてきてくれて、なぐさめてくれたのを、とても嬉しく思います!

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
答:来年もぜひ参加したいです!もっと外国の友達が欲しいのと、英語にもっとふれあって上手になりたいからです。あと、もっともっとアメリカの明るいテンションについていき、明るい楽しい人になりたいから!

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
答:特にありません。楽しかったので良かったです。

保護者の方のご感想
質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答:ホームしくでずっと泣いていた時に、同じキャビンのお友達が優しく背中をさすってくれたり、日本語を辞書で調べて「大丈夫?」といったような心配した手紙をローマ字で書いてくれたりしたそうです。心細く困っている時に、優しくしてもらい、思いやりの心を学んだと思います。そのときの経験は、多分一生忘れられない大きな経験だったと思います。

質問:お子さんをサマープログラムに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答:本人にとって辛い状況を乗り越えられた事で、自信がつき、強くなったような気がします。英語を頑張ろうという気持にもなって、また行きたいと思っているようです。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答: 

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答:どんな事でもすぐに対応して下さり、そのご経験から状況に応じた適切なアドバイスをして下さいましたので、いつも見守って下さるという安心感がありました。子供を安心してお任せできるいうのが、何より有難いことだと感じました。

この夏のサマーキャンプへの参加を通して、自分でも戸惑うほどのホームシックから自分の力で立ち直り、その体験から人を思いやる大切さを学んでくれたことは、かけがえの無いことだと思います。そして、英語がもう少しできたら!というもどかしい気持を日本へ持って帰り、英語を勉強するモチベーションを持てたことも素晴らしいと思います。お母さまがおっしゃっていられるよう、このお嬢さんにとって、一生忘れることのない貴重な体験となりました。

アメリカのサマーキャンプ参加後のご感想

2013年09月10日 | アメリカのサマーキャンプ
こんにちは。今朝は、真っ赤に紅葉した木の葉を見ました。早いもので、そろそろりんご狩のシーズンもスタートです。

今回も、引き続き、今年サマーキャンプに参加された生徒さん、そして保護者の方のご感想をお届けいたします。この生徒さんは、9歳のときにサマーキャンプに初めて参加し、5年後に2度目の参加となりました。日本の私立中学に通う男子生徒さんです。幼少の頃に、海外に住んだ経験のある帰国子女の生徒さんです。今年参加されたサマーキャンプは、参加時の年齢や興味をもとに、異なるプログラムをご紹介いたしました。この生徒さんのお兄さまも、中学生のときにサマーキャンプに参加されました。

質問:上記プログラムに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、なんでも)
答:僕は野球を一番楽しみました。本番の野球に触れることができてよかったです。他には、Challengeプログラムのカヌー、登山、テントでの宿泊もとても印象的でした。全部疲れるものばかりでしたが、日本で日頃やらないものばかりで、良い経験ができました。困ったのは、虫よけスプレーをつけても、虫刺されがひどく、数日ほどは1日中かゆい日があったことです。それでも、すごく楽しめました。

質問:プログラムへ参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答:気付いたこと、考えたことで、一番書いておきたいのは、友達の存在の大きさです。参加する前まで見たことも無かった人と、たったの1ヶ月で別れを悲しめる仲になったこと。今でもみんなを思い出してさびしくなることで、学べたものがたくさんありました。日本でも、今までの友達を大切にして、日々を過ごしていきたいです。変わったことと言えば。。。視力が良くなったことです(笑)。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか?その理由は?
答:はい、もちろんです。一つ目の理由としては、上記の通り友達にもう一度会いたいから。2つ目の理由は、野球の試合が雨天中止んあってしまったので、来年はやりたいからです。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
答:いや、特に無いです。あるとしたら、寝る時間をもう少し遅くしてほしいぐらいです。


保護者の方のご感想

質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的だったことをお知らせ下さい。
答:息子からきくチャレンジのアクティビティは、どれもエネルギッシュで、親では経験させてあげられないくらいの、男の子なら誰もが喜びワクワクするような内容でした。カヌーを1時間こいだ後に山登りをして、また1時間かけてカヌーをこいで戻ってきた話とか、1泊の山登りキャンプではテントを張り、翌日は崖の上でランチをとり、その景色が圧巻だったこと。バイキングといって、1日中自転車で仲間らと歌を唄いつつ爆走し、最期はお尻が痛くなり、みんな立ちこぎをして帰ってきた話とか。毎晩、バンクメイトらと遅くまで話しが盛り上がったとか。カウンセラーが審判をして、ミニサッカーをキャビンの中でやっていたんだとか。話は尽きません。

質問:お子さんをサマープログラムに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答:息子は帰国子女ですが、久々のサマーキャンプということもあり、行くまでは、本人いわくリスニングは不安は無かったものの、スピーキングに関しては、どの程度自分の言いたいことが伝わるのか、心配だったそうです。しかし、参加してみると、全く不自由しなかったらしくて、もう怖いものは無い、と豪語するくらい、自信を持って帰国したのは、何よりも収穫でした。今も、バンクメイトのipodの中の曲や、キャンプ内で流れていた曲を探したりと、英語の曲を以前より聴くようになりました。これで海外生活の勘を取り戻したようで、もう海外を特別なものに感じなくなったそうです。行った甲斐がありました。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答:ティーン向けのキャンプの選択肢(アカデミックなもの、スポーツクリニック的なもの)が、もっと増えると嬉しいです。

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答:Kimさんにお世話になったのは今回で3度目ですが、毎回とても感謝しております。どんな小さな質問にも、すぐに答えてくださるし、こちらの意図をしっかりとくみとり、代ってキャンプ側と交渉してくださいます。また、その子の年齢や、バックグランド、興味をふまえ、キャンプ選択肢のアドバイスも、いつも的確なので、私は大変信頼しております。

この夏、ボストン空港で5年ぶりにお会いした、この生徒さんは、当然のことながら背も伸び、逞しくなっていましたが、笑顔は5年前のままでした!はにかみがちな笑顔が印象的だった生徒さんですが、キャンプでは英語でコミュニケーションできる楽しさを味わいながら、アメリカ人やその他国々から参加していた同年代の子供たちと、深い友情を築いてくれました。

キャンプ訪問しました際には、キャンプの締めくくりとして企画されていました、他のキャンプとの野球対抗試合のために、友達たちとバッティングの練習をしていました。その後、試合が雨天中止となったことは、とても残念でした。

帰国子女として、日本へ帰国された後も、英語力維持のために、学校の勉強と英語の勉強を両立されたきた成果を、この夏、ご本人も実感できたことでしょう。お兄さまも、高校生でありながら、TOEFLのスコアはアメリカの優秀な大学院へ出願できるほどのレベルです。

今度は、もう少しアカデミックなプログラムも網羅したサマープログラムに、是非参加して欲しい、と願っております。


アメリカのサマーキャンプ参加後のご感想

2013年09月06日 | アメリカのサマーキャンプ
日本では、まだまだ残暑が厳しいようですが、こちらでは、急に気温も下がり、日々、秋の到来を感じます。今朝の気温は15度!日中は20度を越えるようですが、朝晩はジャケットやセーターが必要になりました。

本日も、引き続き、今年の夏、アメリカのサマーキャンプに参加された生徒さん、保護者の方のご感想をご紹介いたします。

この生徒さんは、今年はじめて、アメリカのサマーキャンプに参加された、日本の私立中学に通う15歳の男の子さんです。お母さまが、ご結婚前に訪れたボストンの街も見て欲しい、そして日本の外の世界にも興味を持って欲しい、目を向けて欲しい、と思われた結果、サマーキャンプへの参加を息子さんにお勧めされたのでした。

質問:サマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答:僕が一番驚いたのは、皆、多趣味だったということです。僕は、特に趣味が多いわけでないので、話が通じる子ができたとかいう訳では無いのですが、先ほどまで一緒にサッカーをしていた男の子が、イブニングプログラムの時間で、ベースを弾いていたのには、尊敬をも感じました。特に音楽関係での彼らの趣味は、とても深く、感心してしまいました。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答:行く前まで、正直僕は日本で生きるのだから、英語はいいという考えで、英語に苦手意識がとても強かったです。けれども、彼らと会話や行動を共にしているうちに、日本で生活しても、外国人の友達がいるのならば、英語は必要ではないか、と思い、英語に対する向上意欲が出来てきました。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか?その理由は?
答:出来れば行きたい。1年後の自分の進化が分かるのではないかと思い。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
答:特に無し。

保護者の方のご感想
質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答:キャビンのメンバーがとても良い人ばかりで、本当に楽しく過ごせたようです。全く英語が話せない中、やはりはじめの3日間はかなりつらい状況でしたが、その後はどんどん聞き取りができるようなり、充実した毎日だったと聞きました。日本では、体験することが難しい、ウォータースキー、マウンテンバイクなどのアクティビティーに参加できたことも、良かったです。

質問:お子さんをサマープログラムに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答:「案ずるより産むが易し」ということわざを、身をもって実感してくれたと思います。英語でのコミュニケーションで、今後の人生において、旅行、留学、その他の幅広い体験、経験が可能になるということが、理解できたはずです。海外に友達がいる!というかけがえのない宝物ができたと喜んでいます。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答:トイレがつまりやすかったと言っています。

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答:Kim様には、プログラム説明の時からサポートいただき、いつも心強く思っていました。これまでの実績の上でのアドバイスは不安を取り除いてくれるものでした。かけがえの無い経験のチャンスを下さり、本当にありがとうございました。

お母さまよりご相談をいただいたとき、”読書が好きで思慮深い生徒さん”という印象を持ちました。そして、アメリカの音楽や文化に特に興味をもっているわけでもなく、自分は自分というスタンスを持っている場合、アメリカのサマーキャンプに送り出した際、どのようにアメリカ人の”ノリ”についていけるのか、お母さまはご心配されていらっしゃいました。

子供ひとりひとりは、大人同様、みんなそれぞれです。同じサマーキャンプやサマースクールに送り出してみても、それぞれみんな異なる”ドラマ”を展開してくれます。上記感想を読んで、彼ならでは視点に感心しました。

同じ年頃のアメリカ人やヨーロッパや南米諸国からやってきたキャンパーたちの、生活を積極的にエンジョイしている姿勢を見て、色々と感じることがあったのでは、と思います。そして、周囲に無理してあわせることなく、マイペースでも、言葉の壁があっても、友情を育めることも、実感してくれたのでは、と思います。

キャンプに滞在している間に、ボストン市内の観光旅行にも参加して、お母さまがご結婚前に散策されたボストンの街を、この生徒さんも歩きました。

この夏、英語でコミュニケーションが出来れば、自分の世界が広がる!と、実感してくれたことを、彼の今後の将来につなげていって欲しい、と切に願います。