ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマープログラム

2019年11月12日 | アメリカのサマーキャンプ
今朝のボストンの気温は10度ほどでしたが、だんだんと気温が下がり午後には初雪となりそうです。先日メールでいただいたご感想をご紹介しました、今年の夏、初めてアメリカのサマーキャンプに参加しました10才のお嬢さんと保護者の方のご感想を、アンケートにお答えいただいた形式して、ご紹介します。

質問:アメリカのサマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
回答:東京ではなかなかできないことがたくさんできて楽しかったです。例えば、Sailing, Suping, Water Tramp, Round Silly Boatsで水にかかわるアクティビティが一番楽しかったです。おどろいたのは、シャワーを浴びる時間がとても短いことです。2分ぐらい入っているだけで、もう10分ぐらい入っていると言われてとてもいやでした。一番楽しかったのは、キャンプファイヤーです。とてもきれいで、毎週楽しみでした。土曜日はアイスクリームをたべられるので、うれしかったです。わたしはビーチチェアを作りました。だけど、大きすぎて現地の子ですらもってかえれなかったのでとても残念でした。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
回答:アメリカ人は自己中心な人が多くて人の事をあまり考えていないんじゃないかなという人がたくさんいました。けれど日本人はえんりょがちな人が多くて、わたしは、国によって人の性格がちがうことに気が付きました。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加してみたいと思いますか? その理由は?
回答:来年はホームステイしてみたいです。サマープログラムは、別のキャンプに参加してみたいです。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
回答:ー無回答ー

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたサマーキャンプの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
回答:特に印象的だったのは、キャンプファイヤーの話です。キャンプで一番心に残っていることは、と訊くと、意外にもキャンプファイヤーだと返ってきました。娘「あんなキャンプファイヤーは経験したことが無い。本当にきれいで気持よかった。」
日本でもキャンプファイヤーは経験していますが、アメリカのはかなり違った印象を受けたようです。火を焚くだけでなく、ギターを弾いて歌を歌ったり、お話をしてくれたり、本を読んでくれたり、夜空に星がたくさん輝いていて、時間の流れ方も違う感じがしたようです。目を大きく見開いて嬉しそうに懐かしむように話してくれました。他にも色々な話をしてくれました。日本ではなかなかできなアクティビティのことや、食事のこと、お友達との関わりやカウンセラーのこと。でも一番がキャンプファイヤーとは意外でした。

質問:お子さんをサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
回答:キャンプに参加して、娘が一回りも二回りも大きく成長したかと言うと見た感じではわかりませんし、何も変わっていないかもしれません。イヤだなと思うこともあったようですがキャンプそのものは楽しかったようです。成田に到着しての最初の感想が、「行ってよかった。楽しかった。だからと言って最後の日にもっとここにいたいかって聞かれるとそうでもないし、じゃあ日本に帰りたいかって聞かれるとそうでもない。」でした。一仕事終えて帰ってきてやれやれという印象でした。
彼女がこのキャンプで見たもの経験したもの体験したものから、得たもの感じたものは必ずあるはず。参加したこと自体がプラスになっていると思います。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
回答:-無回答ー

質問:コーディネーションを担当しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
回答:夏の一時期に集中する大勢の参加者一人一人ご対応されていたと想像いたします。そんな中での度々のこちらからの問い合わせに対するリスポンスがとても早く大変嬉しく助かりました。きめ細やかにご対応下さいましてありがとうございました。

10才のお嬢さんの感想を改めて読みながら、感受性の強いお子さんなんだなー、と感心しております。出発間際になって、急に不安になってしまったお嬢さんでした。そんなお嬢さんの様子をご覧になりながら、敢えてお子さんの背中を押し支えられた保護者のお気持を想像しますと、頭が下がります。保護者の方のご感想にありますよう、参加したこと自体がプラスになっているのです。キャンプに行くと決めたときから、10才なりに感情の起伏を自ら体験しつつ、”一仕事”を終えて無事に帰国してくれました。文化の違いも目の当たりにし戸惑うこともたくさんあったことでしょう。自己中心と感じた周囲の子ども達の態度と遠慮がちと感じた日本人の態度の対比から、このお嬢さんが考えたこと、感じたことが、きっと今後Positiveな方向に展開していってくれることを願います。一番印象的だったというキャンプファイヤーの思い出が、そんな成長を後押ししてくれることでしょう。

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アメリカのサマープログラム

2019年11月04日 | アメリカのサマーキャンプ
先週末にサマータイムが終了し、日本とボストン間の時差が14時間になりました。今週末には、例年より早い初雪の予報が出ていますが、まだまだ紅葉がきれいなボストンです。

本日も、今年の夏、初めてアメリカのサマーキャンプに参加された、10才のお嬢さんと保護者の方のご感想をご紹介いたします。まずは、お子さんの帰国後にいただいた、お母さまからのメールをご承諾を頂きました上で、ご紹介いたします。


こんにちは。この度はいろいろとお世話になりありがとうございました。

娘が帰国して一週間と一日が経ちます。あの日、便が一時間以上も早く成田に到着し、空港に着いた時にはすでに娘は出てきていました。

到着後の娘の様子は、出発時とは違い、一仕事終えて帰って来てやれやれという印象でした。行き同様に帰りも機内では全く眠ることができなかったようで、自宅に着いて暫くは興奮冷めやらぬ様子でキャンプの話をしていましたが、入浴中に眠ってしまいました。

昨年のイギリスのサマースクールの時のようなホームシックになることは全くなかったようです。

娘曰く、「行ってよかった、楽しかった。だからと言って最後の日に、もっとここにいたいかって聞かれるとそうでもないし、じゃあ日本に帰りたいかって聞かれるとそうでもない」でした。

日々のキャンプ内でのアクティビティはもちろん楽しかったようですが、お出かけのアクティビティはさらに楽しかったようです。でも一番楽しかったものはなんとキャンプファイヤーだったようです。意外でした。
星空の下で歌を歌ったり、本を読んでもらったり、火がとてもきれいであんなキャンプファイヤーは体験したことがない、と言っています。

えっ!という話もありました。折り紙を持っていたことで交流が広がり、これまたなんと8/6のプランニングシートにカウンセラーとともに名前が載ったのです!英語で書かれた折り紙本も持参していてよかったです。
本人も当日シートを見て、えっ!と思ったようです。そのことがきっかけで他のキャンパーからも名前を覚えられ、声をかけられることが多くなったようです。

また、へぇ~、という話もありました。最終日の出発当日の朝、一カ所にまとめて置に見覚えのないものが入っていたそうです。
木の板と黄色いニットキャップです。木の板はペンキのようなもので塗られていて絵描かれてありました。おそらく何かで使うために作った看板だと思います。そこにはBunkのカウンセラー(といっても本カウンセラーではなく、”CIT”と娘は言っていましたが)の一人からのメッセージが書かれていました。タミィさんが8月に訪問した際にウクレレを教えてくれたカウンセラーのようです。メルアドも書かれていました。黄色いニット帽は娘がお気に入りの男性カウンセラーからのようです。ニット帽の中に手紙が挟んでありました。日本に興味を持っていて、後半仲良くなったようです。娘が言うには、多分、私にだけくれたんだと思う、と。もし他の子ももらっていたら黙っていられないからきっとバスの中で大騒ぎになっていると思う、と。(笑)こんなことってあるんですね。

残念なことが一つあったようです。それは、二日かけて参加したアクティビティで作ったビーチチェアーを日本に持って帰れなかったことです。学校の夏休みの課題に充てようと思っていたようです。折角一生懸命作ったのにぃ~、アレ大変だったんだよー、と。製作は大変だったけど楽しかったようです。

キャンプから持ち帰ったカウンセラーによるBalancingレポートでは、タミィさんが8月初旬に訪問レポートして下さったのと同じようなことが書かれていました。
恥ずかしがり屋で(家ではよく喋りますけど)外ではあまり喋らない上に英語ときたらそれはもう殆ど話せませんし、話しません。でもいつも笑顔でいたようです。
後半ぐらいから慣れてきたのでしょうか、She has become more confident and is speaking more English. と書かれていました。

毎日アップされる写真も、笑顔で写ってはいましたが、最初の頃の表情は心からの笑顔でないと主人も私も感じていました。ところが後半、娘からのFAXがピタリと来なくなったあたりから、写真に写る娘の口元が違ってきているのがわかりました。本当にその瞬間が楽しくて写っているな、と。そういう意味では、日本に残してきたあらゆることを全く考えなくていいのであれば、全期間キャンプに参加させたいと感じました。
娘も、「アメリカの子はいいなぁ、夏休みが長くて、宿題もなくて。そりぁ最初から参加できるよね~。」と言っています。

参加して、一回りも二回りも娘が大きく成長したかというと、見た感じではわかりませんし、変わってないかもしれません。でも、彼女がこのキャンプで見たもの経験したもの体験したものから、得たもの感じたものは必ずあるはずです。それらがこれからの彼女にプラスになることを望んでいます。

それから一応報告しておきます。

クーリングタイムに読む本ですが、タミィさんが口添えして下さったにもかかわらず、全く何も提供されなかったそうです。話にも出てこなかったようです。忘れられていたのでしょうかね。届くのに一週間はかかりましたが、主人が手配した本が来るのをずっと待っていたようです。自分でカウンセラーに聞いてくれればいいんですけどね

出発前に、日焼け止めクリームのことでCamp側からお伺いされた件、娘が日焼け止めリームの使用を忘れることのないよう身体、顔のサポートを承認しましたが、現地ではサポートどころか、クリームをぬりなさいや忘れないでの声掛けすら一回も一言もなかったようですよ。

Bunk内のお友達については、みんなゆっくり話してくれるし、お友達との間で困ったこともなかったようで、よかったです。むしろ、お友達同士のちょっとしたことを観察していたようです。(笑)

でもカウンセラーの一人に、娘の言い方では「ママね、写真では笑って写っているからいい人みたいに見えるけど、いじわるだから大っ嫌い」と、ちょっと合わない方がいたようです。Bunkmateも同じように感じていたようで、中にはそのカウンセラーに向かって、”You are mean”とダイレクトに言っている子がいたようです。

ボストン出発時にご用意下さったドーナツ、美味しかったようです。昼食がまだだったのでお腹が空いていたんだと言っていました。機内の一回目の食事も完食したようです。久しぶりの日本食で美味しかったと。

来週月曜から2学期が始まります。今は学校の夏休みの宿題と、塾の宿題に追われています。東京はまだまだ猛暑です。いつか娘と一緒に私もボストンを訪問してみたい
です。

長々とすみません。

本当にこの度は大変お世話になりありがとうございました。来年はどうなるかわかりませんが、情報頂ければ幸いです。


お嬢さんのご帰国後の様子から保護者の方が感じられたことを、お嬢さん自身のお土産話も添えてご報告いただき、とても有難く、何度も何度も拝読いたしました。3週間半、女子参加者は1人切りという環境の中、よく頑張ってくれました。キャンプに到着して間もなく、ファックスのお手紙で、キャンプでの生活面について色々と質問をしてくれながら、「日本人の子には、まだ1度もたよっていないよ。外国人の子たちがやさしくしてくれているよ。」、と報告してくれていました。

折り紙のクラスを一人前のカウンセラーのように担当してしまうなんて、サプライズも提供して下さったキャンプ! 
残念ながら、カウンセラーの中には、向いていない人材もいたようですね。子どもは正直で、見ているところは見ています。来年はきっと戻って来ないことでしょう!!

保護者の方が送って下さった、CIT(Counselor in Training)が、このお嬢さんに書いてくれたお手紙の写真を添付します。遠い日本からやって来た、最初はほとんど話すこともなかったキャンパーが、だんだんと自信を付けて、英語でもコミュニケーションを取るようになり、周囲の大人も子どももみんなが、この小さな10才のお嬢さんから勇気をもらったこと。笑顔ももらったことへの感謝の気持があふれています。




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