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アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

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2013年07月29日 | アメリカのサマーキャンプ
早いもので、もう7月も終わりです。今年のサマーキャンプ・サマースクールシーズンがスタートしましたのは、6月の中旬。それから、週末も休む暇なく、夏の仕事に追われています。

6月の中旬からスタートしますサマープログラムには、日本でインターナショナルスクールやアメリカンスクールに通われているお子さんが参加されています。皆さん3週間から4週間のプログラムを無事に終了し、元気に親御さんのもとに帰国しました。

今年、初めて14歳でサマーキャンプに参加された男の子さんも、インターナショナルスクールに通っています。英語での会話には自信があるとはいえ、見たこともない、アメリカのサマーキャンプへ飛び込んでみることは、勇気のいることでした。そして、大事なお子さんを、やはり未知の世界である、地球の反対側にあります、アメリカのサマーキャンプへ送りだされる親御さんにとっても、大きな決断であったことと思います。
この生徒さんの年齢、興味をもっていらっしゃること、そして性格などについても詳しくお話を伺いながら、彼に合ったプログラムを紹介させていただきました。

そしてボストン空港到着時には、私がお迎えし、キャンプスタッフへ引き継ぎました。空港では、キャンプスタッフと記念撮影をし、日本の保護者の方にお写真をメールでお送りしています。このときの表情は、長旅の疲れに時差ぼけもあり、ほとんどの子供たちは笑顔さえ作れない状態のことがほとんどです。そして、キャンプで撮影された到着のお写真も、「ここは何処?」という表情のままのことが多々あります。

そんなお写真を見て、とても心配になられてしまった保護者の方に、お子さんたちの様子をレポートさせていただくことも、現地コーディネーターの大きな役割と理解しております。1日でも早く、お子さんたちの様子を、遠い日本にいらっしゃる保護者の方々へお知らせしたい気持はあるものの、キャンプ到着後数日間は、ほとんどのキャンプでは、保護者の方とお子さんのコミュニケーションをご遠慮いただいていることがあります。1日でも早く子供たちがキャンプでの生活に慣れてくれるよう、そうっとしておいて欲しい、ということがあるようです。そして、到着数日後には、いよいよアクティビティがスタートしますが、キャンプでは毎日が忙しく、子供たちの指導にあたっていますカウンセラーたちと連絡を取ることは、しばしば時間がかかることがあります。

毎日、寝ても覚めても、お子さんのことを心配されていらしゃる保護者の方のお気持が分かるだけに、カウンセラーからの報告をお待ちいただくことは、心苦しいことがあります。明日には!とお伝えしながら。。そして、担当カウンセラーからのレポートに先駆けて、キャンプオフィスのスタッフが送ってくれましたお写真が、このお写真でした!

Wake Boardという、スノーボードの水上版のスポーツですが、彼はこのスポーツに初めてチャレンジし、がんばって滑れるようになったのがこのお写真でした。このお写真をご覧になったお母さまは、不安な気持ちを隠し切れずに出発していった息子さんが、こんなに元気に伸び伸びと、自分のやりたいことにチャレンジしている様子をご覧になり、「ありがとうございます。 もうあの2枚で充実したチャレンジが実現していることが伝わりました!
あれはウェイクボードというのですね。キャンプのパンフレット見たときから息子はこれがやりたいと目を輝かせていたのでチャレンジできて喜んでいると思います。キャンプ参加の決め手となったスポーツです。」と、コメントを寄せていただきました。

ボストン到着から4週間後、ボストン空港から送り出した際には、キャンプで友達になったアメリカ人、そしてスペインから参加していたキャンパーたちから賑やかな声がかかり、いっしょにお写真も撮りました。

彼の表情を見れば、この4週間がいかに充実した楽しい日々であったのか、一目瞭然でした。搭乗時間まで、同じキャンプに参加された女子生徒さんと3人で色々なお話をしました。日本では当たり前と思っていたことが当たり前でない環境で、それを前向きに受け止めて、それぞれ自分なりに楽しんで帰ってきてくれたことは、とても素晴らしいことです。インターナショナルデーというお祭りでは、日本人キャンパー二人とカウンセラーたちでお寿司を作ることになり、ご飯を炊くのに、炊飯器しか知らない日本人キャンパー二人は、カウンセラーが大きなお鍋でお米をぐつぐつ煮るのを、「変だなー」と思いつつ、言われるままにかき混ぜていたそうです。なんとか出来上がったアボカド巻きは、あまり美味しくなかったそうです。。こんなエピソードが絶えないのも、アメリカのサマーキャンプならではのことでしょう。

現在、各プログラムの後期に参加された子供たちが、それぞれ、未知の世界で奮闘中です。また、仕事の合間を見て、ご報告させていただきます。