本日は、2019年に初めてアメリカのサマーキャンプに参加した5年生の男子生徒さんからのお手紙をご紹介します。8才の弟さんと一緒に、同じキャンプに4週間弱参加しました。参加当時は、お父様の赴任先の上海に滞在しており、上海のインターナショナルスクールに転校してから1年ほど経っていたころでした。保護者の方は、英語でのコミュニケーション力を向上させて、もっと自信をつけてくれたら!、とアメリカのサマーキャンプにご兄弟を送っていただいたのでした。男の子は女の子に比べて筆まめではないのですが、この生徒さんはとても頻繁にお手紙をご両親宛てに書き、中には暗号の数字だけのお手紙もありました。親子で手紙のやり取りをするという機会としても、このキャンプ参加はとても貴重な掛け替えのない思い出になったことでしょう。
「ボクはこのりょこうに来れて良かったと思います。ストウみたいに遠い所にも、トラップファミリーロッジみたいに有名な所にも行かないけれど、キャンプ場は広いし池も2つあるからあきないよ!つりではさんびきつるのを目標にしています。キャンプファイヤーする所にははいがいつも置いてあってたまにキャンプファイヤーするよ。こういうちょっとした物は、キャンプ場にはたくさんあるよ。ぼくは今とてもうれしいです。なぜなら一日一日がたのしいからです。
メッセージがかくれているよさがしてみて!(すぐにわかると思う) ヒント(暗号だから二つともとけたら書いて送って) かのさきかたのさへんのさだよのさねどのさうしさてのさだとのさおものさう?」
2通目のお手紙にも暗号のなぞなぞが書かれていました。そして「バンガローの近くにTiphill って言うおかがあるんだ絵みたいにきれいだよ。1日1日楽しんでいるよ!」、とキャンプの景色や楽しんでいることの報告もありました。
キャンプ終了後、ボストン空港でチェックインのお手伝いをし、その後お土産を買ったり軽食をとりながら、初めて参加したキャンプでの楽しかったことを弟さんよりは、少し控えめにお話しくれたことがとても印象に残っています。セキュリティーゲートを日本航空の現地職員の方と通過していく様子を見守りながら、「あ、暗号のなぞなぞの答えを訊くことを忘れた!」と、思い出したのでした。
キャンプに参加してくれた翌年の2020年はパンデミックで大変な年となってしまい、2019年のことがとても遠くに感じられます。来年の夏こそは、アメリカのサマーキャンプに、子どもたちが世界各国から集うことができますよう、心から祈ります。