ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマープログラム

2019年09月09日 | アメリカのサマースクール
今日もさわやかな初秋のお天気です。紅葉もちらほら見かけるようになりました。本日も、引き続き、今年の夏に宇宙に関するサマースクールに参加しました、高校留学中の生徒さんの感想をご紹介します。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
回答:来年もぜひ参加したいです。NSLCに参加する生徒がサマースクールないで多かったので、少し興味があります。サマープログラムはいつも新しい自分を教えてくれます。中学生のときに初めて参加したサマーキャンプは、留学するきっかけを作ってくれました。このサマースクールも宇宙に対する情熱を与えてくれました。きっと次のサマープログラムも新しい発見と知識を与えてくれると思います。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
回答:予定していたものと実際にずれることがかなりありました。例えば、ロケット打ち上げも制作から行うはずだったのですが、リーダーが道に迷い、結局打ち上げしかできませんでした。宇宙センターに宿泊するのも、ちびっ子たちと一緒の少し特別感のないものでしたし、宇宙飛行士とお昼かと思ったら、お話だけだったし、時々期待外れなことがありました。今後からはしっかりと予定を組んでやってほしいです。

いくつか残念ことはあったものの、同じ興味を分かち合える同年代のアメリカ人生徒たちとの出会い、そして宇宙に関連した様々な分野で実際に働いている大人たちとの出会いは、この生徒さんにとってかけがえのない財産となることは間違いないでしょう。将来、宇宙に関連した夢の仕事に就いたとき、今年のサマープログラムの仲間たちと再会することもあるかもしれません。

英語でのコミュニケーションに自信があれば、このようなプログラムに参加することができるのです! 英語をツールとして使いこなすことによって、無限大に広がる世界というものを、この生徒さんも、この夏、実感してくれたことと思います。これからがとても楽しみな生徒さんです!


アメリカのサマープログラム

2019年09月06日 | アメリカのサマースクール
本日も、引き続き、昨日ご紹介しました高校留学中の生徒さんの、サマースクール参加後の感想をご紹介します。

質問:サマープログラムに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
回答:このプログラムに参加する前は、自分はただ宇宙が大好きで、宇宙飛行士になることが僕の人生の目標だと思っていました。しかし何を専門的にアメリカで勉強したいのか、大学の後はどんな職業に就きたいのかは、いまだぼんやりとしていて詳細に語ることはできませんでした。サマープログラムのグループに、とても宇宙の知識に富んだ子がいました。”僕は大学で宇宙物理学と経済学を専攻にするよ。”と、彼は僕に教えてくれました。どうしてかと
詳しく尋ねると、彼はエンジニアに将来なる夢を叶えるために、物理を高校でずっと取り、それと同時に経済も学んで、宇宙の知識の幅を広げると言っていました。このプログラムの後も、NSLCで宇宙を勉強しに行くそうです。他にも学者になりたいとか、エンジニアになりたいとか、この秋からエンジニアリングを大学で取るとか、話を聞くたびに自分はどういう選択肢をこの先持って、どういったことを大学で勉強すればいいのか、周りからたくさん情報を得ることができました。そして、自分の中でも将来は宇宙物理学を勉強したい、と少し具体的な道が見えて来ました。同じ夢を持った人に話を聞くことは、自分の中の将来について、もう一度考えるチャンスになりました。

このサマースクールがスタートしたワシントンDCでは、この生徒さんの長年の夢だったスミソニアン国立航空宇宙博物館のツアーだけでなく、アメリカの宇宙政策にかかわっている政治家、そして民間事業として宇宙への夢を実現しようとしている民間企業を訪ねたり、という機会もあったそうです。

アメリカのサマープログラム

2019年09月05日 | アメリカのサマースクール
早いもので、9月になりました。ボストンでは、朝晩は秋の気配すら感じるようになりました。黄色のスクールバスも街に戻ってきて、アメリカでは新学年がスタートしています。先週は、アメリカ東海岸のボーディングスクールにて高校留学をスタートする、新入生たち4名の入寮も無事終わりました。昨日から授業もスタートしています。

今年の夏、宇宙に興味のある高校生を対象とした、アメリカで開催されたサマープログラムに参加した、現在Boarding School留学中の生徒さんの感想をご紹介します。このプログラムは、Newyork Timesのジャーナリストと一緒に旅をしながら、宇宙に関した課題を様々な角度から学ぶ、という内容でした。スタートはアメリカ政府の宇宙政策の本拠地であるワシントンDC、最終地点はテキサスの宇宙開発Stationでした。たくさんの感想を寄せてくれたので、質問ごとにご紹介いたします。この生徒さんは、今日帰寮し、高校留学2年目がスタートします。

質問:本プログラムに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
回答:今回のプログラムは、以前参加したサマーキャンプとは違い、学びの多い旅行という感じでした。"TouristではなくTravelersになれ"”とリーダーに初日に言われたほど、色んな場所に色んな交通手段を使って、色んな人の話を聞きました。今回のプログラムではアジア人が僕一人誰もいないという状況でした。最初はなかなかアメリカ人グループの中で、自分表現するのに少し苦労しました。学校とは違い、共通点がなかなか周りの生徒達とないことに最初は緊張感を抱いていました。しかし、自分が彼らの中で唯一の”アジア人代表”であることに気づき、英語が喋れるアジア人として周りに溶け込み、接してみようと最初のオリエンテーションで、自分はアメリカに留学中で日本の東京から来ました、と少し印象を残してみました。すると彼らの中でも日本を知りたいものや、日本の文化に興味のある人はたくさんいて、いつの間にかみんなと友達になっていました。一番このプログラムで印象的だったのは、自分の英語力です。英語ができるからこそ気付けた友情や信頼は、以前のサマーキャンプよりも大きかったと思います。ベテランのNASAの宇宙飛行士に2年前の自分は英語で質問ができたかと言われると、多分できなかったと思います。色んな所に行くたびに、はるばる日本から来た生徒もいます、と紹介され、みんなから注目されたり、最後の日にはみんながハグしてきて、”一生忘れないよ”と言われたことは、今でも鮮明に覚えています。同じ趣味と知識を持った仲間は、たとえ10日間しか共にいなくても、学校の友達とは違う友情が生まれ、それ以上に仲良くなれることに気付きました。もちろん宇宙のことで頭がいっぱいになれる楽しいプログラムでしたが、何よりもみんなと仲良くなれたことが、一番印象に残っています。