ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマーキャンプ参加後のご感想

2015年10月23日 | アメリカのサマーキャンプ
今日は、肌寒い朝です。来週末にはハローウインのお祭りを控え、ハローウインの飾りつけも目立つようになりました。ボストンには、これから長い冬がやってくるのですが、来年の夏のサマーキャンプお申込みも、本格的にスタートしました。リピーターのお子さんたちで、日本人定員枠が早々に埋まってしまいそうなキャンプもあります。日本の学校は4月から新学年が始まりますので、この時期に来年の夏の計画を立てることは、なかなか難しい中、日本からのお申込も、年々早くにスタートしています。

今回は、先日感想をご紹介しました中学1年生の女の子さんの9歳の弟さんの感想を、保護者の方のご感想と併せてご紹介いたします。東京での説明会に参加された時から、お二人で参加できるキャンプを探していらっしゃいました。9歳の弟さんのほうは、キャンプへの出発が近づいてきますと、急に心細くなってしまうこともあったようですが、ボストン空港には二人とも元気な笑顔で到着してくれました。成田からボストンまでの長いフライトも、思ったよりも楽しいことがたくさんあった!、と弟さんも笑顔でお話してくれました。ご心配なお気持ちでいっぱいだった保護者の方も、ボストン空港からお電話でお二人の元気な声をお届けしましたので、とても安心されたようでした。

質問:サマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答: 日曜日にあった野外での活動(運動会のようなもの)が、とても楽しかった。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気づいたこと、そして考えたこと。
答: 外国人と、英語は話せなくても楽しく遊べることがわかりました。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
答: 参加したいです。毎日が楽しいから。

質問:今年参加したサマーキャンプに、何かリクエストはありますか?
答: ぼくの歳でも、野球ができるようにしてほしいです。

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたサマーキャンプの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答: 水上スキー、ウィンドボード、ウエイクボードなど、湖でのアクティビティは初めて挑戦するものが多く、刺激的で楽しかったようです。なかなか日本のキャンプで、ここまでのアクティビティに参加できる機会はないと思います。子供たちは、「ロープ」と呼んでいて、(私の想像ではターザンのようにロープで降りてくるアクティビティだと思います)これは、日本でも体験したことがあるのですが、やはりスケールが違うようです。PartyやCamp Fireも、今まで経験のないことでした。

質問:お子さんをサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気づきになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答: 日本ではまだまだサマーキャンプは浸透されていません。背景には、学校のクラブ活動や塾通いがあるのだと思います。なので、リーダーシップを取り始める段階の中高生が全くいないのが現状です。横の学年のつながりはあるのですが、なかなか縦のつながりが得られないので、彼にとっては本当に良い経験でした。
また、全く言葉が通じなくても、コミュニケーションが取れるということが分かったようです。幸い、我が家の近くにはセントメリーと清泉インターナショナルがあり、外国人のお子さんも沢山公園にいます。物怖じ無くコミュニケーションがとれるようになると、また世界が広がることでしょう。

気付いた点というわけではないのですが、途中から日本語でメールが送信できることがわかり、息子が困ったことがあったようなので、もっと早い段階で知っていればよかった、と思いました。家族と連絡を取るのがBetterとは思いませんが、結構簡単に連絡ができることは、承知してもいいかもしれません。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答: 実は、今回楽しみにしていたのが野球でしたが、年齢が小さく一度も参加できなかったようです。その他も楽しいプログラムがあるので、それほど残念がってはおりませんでしたが、そういうこともあり得るのかな、と思いました。

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答: KIMさんには、たいへんお世話になり、感謝いたしております。子供たちからの信頼も厚く、私たち親にとってもとても頼りになる存在でした。彼女無しでは、今回の参加は考えられませんでした。日本人の立場に立って物事を見て下さる姿勢に、心から感謝いたします。ありがとうございました。また、是非お会いしたいです。

キャンプ現地を訪ねました際は、この9歳のお子さんは4-5人のお友達とサッカーをしているところでした。満面の笑顔で、「困ったことはないです!」と、言ってくれましたが、キャンプに到着した1週目には、朝晩気温も低く困ったこともあったようです。困ったことがあったら、なんでもコーディネーターである私に知らせてくれるよう、予めファックス送信用紙をお渡ししているのですが、年齢的にもこのような通信手段があることは忘れてしまったようです。ほとんどのキャンプでは、PCが日本語対応となっていない中、このキャンプでは日本語でもメールを交換できるシステムを、シーズンの途中から取り入れて下さったようです。今後は、このような通信手段についても、保護者の方のご意見を伺いながら、キャンプ側とも相談していきたい思います。

新しくディレクター兼オーナーになられたご夫妻には、ちょうど9歳の双子(男の子)がいて、同じキャビンだったそうです。同じ年齢の子供を持つ母親の立場で、食事には困っていないか、お米を調達してくれたりと、とてもきめ細やかにケアしていただきました。写真に一緒に写っているのは、ディレクターです。

楽しみにしていた野球ができなくて残念でしたが、お姉さんと初めて参加したサマーキャンプが、大成功に終わり、彼にとっては大きな自信につながった貴重な体験となったと思います。この年齢のお子さんの素晴らしいところは、どんな小さなことでも、無邪気に前向きに受け止めることができる点です。彼の素晴らしい笑顔を懐かしく思い出しながら、そんな姿勢を私も忘れてはいけないな、と考えています。


アメリカのサマーキャンプ参加後のご感想

2015年10月09日 | アメリカのサマーキャンプ
今日のボストンも、気持のよい秋晴れです。紅葉もきれいになってきました。

気持のよい秋もつかの間、これから長い冬を迎えるボストンですが、来年のサマーキャンプお申込みもスタートしています。同時に、来年の1月から、また9月からボーディングスクール留学を目指す生徒さんの出願準備も進めています。

本日も、今年の夏、ボストン周辺のサマーキャンプに参加されたお子さんたち、そして保護者の方のご感想をご紹介いたします。このご家族とは、世田谷にありますEnglish Studioという英語学校での説明会でお会いしました。English Studioは、昔、私の甥っ子たちがお世話になっていたご縁で、十数年前から毎年、サマープログラム説明会を開催させていただいています。現在、ハーバード大学に留学中の男子生徒さんも、このEnglish Studioの生徒さんでした。彼は、10歳のときから2年継続して同じサマーキャンプに参加し、その後高校生のときにセネガルの社会福祉活動プログラムに参加し、現在ハーバード大学の3年生です。お母さまとは、日本で時々お会いしていますが、弟さんもサマーキャンプ、サマープログラムに数年参加しました。

本日ご感想をご紹介しますお子さんたちも、この英語学校で英語をお勉強中の方々で、12歳のお姉さんと9歳の弟さんです。3週間のサマーキャンププログラムに、日本人参加者は二人きりという環境の中、参加しました。
本日は、中学1年生で初めてサマーキャンプに参加しましたお嬢さんの感想と、保護者の方のご感想をご紹介します。

質問:アメリカのサマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答: キャビンは落ち着いた雰囲気で、しかし活気があり、とても素敵な場所でした。音楽も流れて居心地が良かったです。皆と仲良くなれて嬉しかったです。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
答: 日本との考え方の違いがたくさんあることがわかりました。また、会話の中でのタブーなど、マナーを知ることで、もっと深い会話が出来るようになりたいです。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
答: 参加したいです。大自然の中で皆と過ごすのは、とてもリフレッシュになり、日本に囚われず世界を見て、違いを発見することが新鮮です。世界中に友達ができることは、嬉しいです。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
答: キャビンの中で過ごす時間がもう少し欲しい。

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的だったことをお知らせ下さい。
答: やはり湖でのアクティビティは新鮮で楽しかったようです。彼女にとっては、アメリカでのキャンプそのものが目新しく、毎日の生活が充実していたと思います。特にPartyは刺激的だったようです(笑)。でも、小さな子供も大人も交えて楽しむことが、なかなか日本では味わえないものだったようです。

質問:お子さんをサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気づきになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答: とにかく英語に対する意欲が変わりました。もっと話したい、もっと伝えたいという気持ちが、確実に強くなりました。あと、日本が島国であることを、身をもって理解でき、髪の色、肌の色、言語、宗教の違いがあることを知ることができました。そして、感覚的にその中でどの立ち位置にいたらいいのかということが、漠然とですが学べたようです。
また、日本語しか話せない彼女に対しての暖かいCareも感じたようです。Partyの時などは一列に並べられ、ルームメイトにお化粧をしてもらい、お洋服まで貸していただいたみたいです。
娘は寄宿舎生活を送っているので、これから役に立つことがきっと沢山経験できているはずです。

質問:何かプログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答: Emailが子供からも日本語で送れることが、最初からわかると心強いと思います。親も毎日チェックするタイミングがずれないで対応できるはずです。

質問:コーディネーションを担当しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答: 息子についても同様に、Kimさんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

お母さまと語学学校の説明会でお会いした後、お嬢さんと息子さんについて、性格や興味を持っていることなどについて詳しくお話を伺いながら、3週間のプログラムを提供しています本キャンプへの参加が決まりました。
本キャンプを新しく引き継がれたオーナー兼ディレクターは、3人のお子さんの子育て真っ最中のご夫婦です。子供たちが使用できるPCを、日本語も使えるようにして下さったり、食べ物にも気を遣って下さったりと、よりきめ細やかな気配りを提供して下さいました。現地を訪問しました際も、遠い日本から大事なお子さんたちを送って下さった親御さんの気持ちを思いやって下さる誠意を強く感じました。

現地を訪問しました際は、急に私が現れてびっくりしてしまった生徒さんでしたが、英語環境にどっぷり浸かっての生活からでしょう。最初は日本語がうまく出てこない、ということもありました。短期留学で一番得て欲しい、とコーディネーターとして願っていること、「もっと英語が上手に操れたら!」というもどかしさを、誰のものでもない、自分自身の実体験から持って帰ってくれたことが、何よりも嬉しいことです。
これからも英語力を磨いて、将来はキャンプ・カウンセラーとして活躍してくれそうな、そんな可能性を秘めたお嬢さんです。今年も、学校のスケジュールとの調整がつけば、同じキャンプに再度参加したい、という意欲を持っています。

アメリカのサマープログラム参加後のご感想

2015年10月01日 | アメリカのサマーキャンプ
今日から10月です。ボストンでは、紅葉も始まりました。

ちょうど1年前に、サマーキャンプ参加後の感想をご紹介しました生徒さんに関する記事を懐かしく読み返しました。今年は、サマーキャンプとサマースクールを組み合わせた内容のサマープログラムに参加しました。参加にあたり、スカイプで英会話のインタビューを受け、基本的な会話力、理解力があることを示す必要のあるプログラムです。
中学3年生の途中ですが、9月からの高校留学も決まっていましたので、大学のキャンパスの寮で生活する体験も、彼にとってはウォームアップとなりました。

質問:このサマープログラムに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
答; 船上ダンスパーティーが、このプログラムで一番楽しいイベントでした。船の上で食事をしたり、踊ったりできます。専門のDJもいて、男女楽しく踊ることができます。このプログラムの良いところは、人数や規模が大きいだけに、寮の部屋や携帯電話のことまで、しっかりと統制が取れているところです。

質問:プログラムに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気づいたこと、そして考えたこと。
答: 自分から飛び込まないと、チャンスはつかめないってこと。様々なことに挑戦しないと、良いことは何も起きないこと。積極的にアクティビティなどに参加しないと、良い友達はできないこと。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
答: 来年はMedicalにフォーカスしたプログラムがいいです。今年のプログラム参加で気合いが入りました。

質問:今年参加したプログラムに、何かリクエストはありますか?
答: このプログラムに参加したことは、非常に良い経験でした。リクエストはないほど、完璧でした。

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
答: 本プログラムは、毎日写真がアップされていたのですが、船の上でのパーティーやその他イベントは、日本にいては体験できない開放的な雰囲気で、外国にいるんだなーと感じました。実際、本人もとても印象深かったようです。

質問:お子さんをアメリカのサマープログラムに参加させてみて、プラスになったこと。またその他お気づきになったことがありましたら、お知らせ下さい。
答: アメリカへの高校進学が決まっていたので、今回のプログラムに参加することは、学校生活を送ってみて練習する、という大きな意味もありました。生活ももちろんですが、授業のやり方、学び方、同室の子との接し方など、感じる事が多かったようです。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
答:

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
答: いつも子供に最適なチョイスをありがとうございます。親子共々、Kimさんに相談しながらボストンでの生活を送っていきたい、と思っております。よろしくお願いいたします。

サマープログラム終了後、この生徒さんはいったん帰国し、その後8月末から高校留学をスタートしました。生徒さん、お母さまと出かけた入寮前の備品のショッピングは、ちょうどボストン周辺の大学に入学する生徒さんたちの買い物の時期にもあたり、大変な騒ぎでしたが、今となっては良い思い出です。
入寮時には、寮のお部屋のルームメイトの生徒さん、そのご両親、そしてアドバイザーの先生、校長先生などにもご挨拶をしてまいりました。始終暖かい雰囲気で、大事なお子さんを託す保護者の方も、心から安心されたことが、何よりでした。

サマープログラムについては、お子さんの年齢やバックグランド、これまでの経験、英語力などを見極めたうえで、そのタイミングに合ったプログラムを選択することが、とても大事なことだと考えております。
この生徒さんにとっては、昨年のサマーキャンプ参加の体験があってこそ、今年のサマープログラムも楽しめる結果となり、そして高校留学についても良いスタートが切れたのだと思います。

ファーストネームで先生と生徒が呼び合ったり、教科によっては授業が90分あったり、お天気の良い日は教室を飛び出して芝生の上での授業となったり、日本の学校では考えられないことがたくさんある、とても革新的なタイプの学校に進学しました。多感で、一番刺激を受けやすいティーンのころに、個性豊かな生徒たち、先生たちに囲まれて学び、寮生活を送りながら、結果的に自分をよく見つめ、将来どんな夢を持ってくれるのか、とても楽しみな生徒さんです。これから4年間、ボストンで見守っていけることを、とても光栄に思っております。