ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマーキャンプ参加者と保護者のご感想

2022年11月17日 | アメリカのサマーキャンプ

昨晩、今シーズン初めての雪が降りました。そろそろ、車のタイヤをスノータイヤに交換する時期がやって来ました。

本日は、今年の夏、アメリカマサチューセッツ州のサマーキャンプに参加した中学1年生のお子さんと保護者の方のご感想をお届け致します。2020年にお兄さんと同じキャンプに参加するため申込を済ませていましたが、パンデミックでやむなくキャンセル。翌年も渡航規制が厳しい状況でしたので参加を見送り、今年やっとサマーキャンプへの参加が実現したケースです。お兄さんは、この夏の時点で中学3年生となり、学校の部活をを優先したい、ということで残念ながらサマーキャンプ参加は叶いませんでした。今年の夏の時点では、まだ渡米時のコロナPCR検査、日本帰国時のPCR検査やスマホでのアプリ登録など様々なハードルがあったこともあり、日本からこのキャンプに参加したのはこのお子さん、たったひとりでした!

質問:サマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと。(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)

回答:キャンプファイアー。なぜなら、ぼくがキャンプに着いた日が土曜日で、キャンプの一番最初のアクティビティがキャンプファイアーで、キャンプに到着したときすごく緊張していたけれど、キャンプファイヤーでみんな歌っているところを見たら心がおちついたから。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと。気付いたこと。そして考えたこと。

回答:アメリカではすごくそれぞれの意見を大事にし、行動したりするのが日本より多かったので、すごく自分の発言への責任を感じたので、キャンプに参加し、自分の発言に自分の考えをちゃんといれるようになった。

質問:来年もアメリカのサマーキャンプに参加したいですか? その理由は?

回答:参加したい。今回初めてアメリカのサマーキャンプに参加したが、とても楽しく、新しいことにも挑戦できて楽しかったから。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?

回答:なし

(保護者)

質問:お子さんからお聞きになられたプログラムの話の中で、特に印象的だったことをお知らせ下さい。

回答:キャンプファイアーが、とても良かったと聞きました。初日にとても緊張したそうですが、行った晩にキャンプファイヤーがあったので、そこでリラックスできて、早く環境になじめたそうです。プログラムの種類が豊富で飽きることなく、色々なことにチャレンジできた様子でした。ダンスをみんなで作って踊ったのも楽しかったみたいです。

質問:お子さんをサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。

回答:一人アメリカ人の中に飛び込み、最初は不安でいっぱいだったようですが、それを乗り越え自信がついたようです。英語に対するスタンスもより自信がつき、日本に帰国しても積極的になりました。とにかく一皮むけて成長した夏でした。

質問:何か、プログラムに対してご要望、改善できる点がありましたら、お知らせ下さい。

回答:(無回答)

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。

回答:アクシデントが発生する中、多大なるサポートを頂き、心から感謝いたします。息子の一生の思い出ができました。ありがとうございました。

キャンプでの生活に慣れたころ、キャンプ敷地内で転んで鎖骨を折るというアクシデントがあり、ご両親もご心配だったことと思います。本人は、まさか骨が折れているとは思っていなかったそうで、保健室の電話でお話しした際はとても元気な声で受け答えしてくれました。カウンセラーと病院に行き、レントゲンを撮ってキャンプに戻ったときはもう夜だったそうですが、途中、マクドナルドでハンバーガーの夕食をカウンセラーと楽しんだことも良い思い出になった、と言ってくれました。大好きなテニスや水上スポーツが出来なくなった後は、アートやお裁縫!にも、前向きにチャレンジしながら残りのキャンプ滞在をハッピーに楽しんでくれました。このお写真は、帰国時、Boston空港でカウンセラーと撮影したお写真です。現地の病院の医師の診断書をキャンプから頂き、保護者の方にお渡しいたしました。帰国後数か月で、また大好きなテニスができるようになった、と後ほどご報告を頂いたときは、ホッといたしました!また、来年、Boston空港でお迎えできますことが楽しみです。

 


アメリカ東海岸ボーディングスクール

2022年11月16日 | アメリカの高校留学

早いもので、来週は感謝祭です。高校や大学では、今週末から感謝祭休暇がスタートします。ボーディングスクールに留学中の生徒さんたちは、日本に帰国したり、学校が用意したプログラムに参加したり、親御さんが日本から渡米され一緒に休暇を過ごされたり、様々な過ごし方を予定しています。まだ渡航制限が厳しかった昨年と比べますと、このような選択肢があることが有難いです。昨年はボストン周辺に滞在していた生徒さんたちがほとんどでしたので、我が家に集まってThanksgiving Dinnerをみんなで楽しんだのでした。集まる前に、それぞれテストキットでコロナ感染の有無を確認したことなど、今となっては良い思い出です。

先月は、現在Jr. Boarding School(日本の小学6年生から中学3年生までにあたる、4年間のJr. High School)に留学中の生徒さんと、高校出願先を決めるため、High School Visitsをしました。マサチューセッツ州やコネティカット州のボーディングスクール8校を5日間で訪問し、出願の際に重要視される面接(出願者&保護者)も受けて来ました。コーディネーター・コンサルタントとして、今回初めて訪問した学校もあり、私自身、とても勉強になり、大いに刺激を受けることが出来た、貴重な1週間でした。

特に今回初めて訪問した男子校の印象が、強く残っています。写真は、この男子校で撮影した写真です。長い歴史を感じられるレンガ造りの校舎が目を引くキャンパスからは想像できない、最新の設備を整えたEngineeringの教室(卒業生から寄付されたという、金属を3D加工できるというとても高価な機械もありました)では、若い溌剌とした女性教師が男子生徒たちにRoboticsや車のデザインを教えていました。ネジのような小さなパーツから、全て生徒たちが造るそうです。ツアーガイドをして下さった留学生担当のディレクターに「女性の教師がEngineeringを男子校で教えていらっしゃること。とても良いですね!敢えて、女性を採用しているのですか?」と伺ったところ、「気づいてくれてありがとう!でも、敢えて女性を採用しているわけでは無く、そのポジションにBestな人材を採用しているだけです。その結果として、Teenの男子生徒たちが女性を無意味にステレオタイプ化せずに、男性女性に関わらず敬い、尊重できるようになる環境を提供できていることはとても素晴らしいでしょ!」、とディレクターは😉しました。演劇では、女役は近くの女子校から参加したり、ダンスパーティやスポーツのイベントもこの女子校と合同でやっているそうです。

たまたまHalloween Weekでしたので、仮装したまま1日を過ごすという生徒たちもちらほらいて、微笑ましかったです。

パンデミックがようやく収束しつつある中、寮生活を送りながら、子どもたちが安心して勉強やスポーツ、アート、社会活動に取組めるボーディングスクールがアメリカ国内で注目されているようです。その結果、私立高校受験の競争は増すばかりですが、今回の訪問を終えて、実に多様な選択肢の中から自分の高校を決めていくというプロセス自体、Teenにとって、とても有意義なレッスンなのだ、と再認識しました。