海外で制作された生演奏の音源で、スタンダード曲の Love is here to stay
(又は、「Our love is here to stay」邦題 : 我が恋はここに)を録音して頂きました。
すごくスウィングしているピアノ・トリオの音源なので、リズムに乗れて歌い易かったです。
いつものように発音も悪くたいへん下手ッピですが、You Tube にアップしました。
(この曲を録音して You Tube にアップしたのは、今回で3度目です)
動画の映像は、ミッツィ・ゲイナー(ミッチー・ゲイナー)が主演した1956年の
ミュージカル映画「Anything Goes」(邦題: 夜は夜もすがら)でドナルド・オコーナーと
ダンスするシーンです。この音源のテンポと2人のダンスがよくあうので使いました。
「Love is here to stay」と云う曲は、ジョージ・ガーシュウィンの遺作です。
ガーシュウィンは、この曲を完成させる前に亡くなりました。
作曲中のメロディを聴いて覚えていたバーノン・デュークが記憶を頼りに
完成させたものと伝えられています。
その後、ジョージの兄、アイラ・ガーシュウィンがそれに歌詞をつけました。
1938年にMGMで制作されたミュージカル映画『The Goldwyn Follies』
(邦題「華麗なるミュージカル」)で使われましたが、映画の中では扱いが小さくて
アイラ・ガーシュウィンは不満だったらしいです。
それから13年くらい経って、ジーン・ケリーとレスリー・キャロンが 主演した
1951年にMGMが制作したミュージカル映画『An American in Paris』
(邦題「巴里のアメリカ人」)でも使われました。
ジョージ・ガーシュウィンの楽曲『パリのアメリカ人』をバックに踊る長い
ダンスシーンがあり、「アイ・ガット・リズム」「ス・ワンダフル」などと
この曲が歌われました。
ジャズのインスト、ヴォーカル・ナンバーとしてもよく演奏される曲です。
では、この曲を歌っているアーティストの映像を。
トニー・ペネットとダイアナ・クラールのコラボです。TVスタジオでの収録映像です。
次は、ロージィの愛称で呼ばれていたローズマリー・クルーニーの1981年のライブ映像です。
<Love is here to stayの歌詞とその和訳>
※この曲が作られた1938年のアメリカでは、ラジオや映画
が娯楽であり、電話が普及し始めた時代でした。
It's very clear, our love is here to stay.
Not for a year but ever and a day.
The radio and the telephone
And the movies that we know
May just be passing fancies,
And in time may go.
But, oh my dear, our love is here to stay.
Together we're going a long, long way.
In time the Rockies may crumble,
Gibraltar may tumble,
They're only made of clay.
But our love is here to stay.
僕達の愛が永遠なのは分かりきったこと
たった一年とかじゃなくてずっとだよ
ラジオや電話、映画などは
ただ一時の流行りもので
どこかに行ってしまうかもしれない
でも、ねえ、君
僕達の愛は永遠だよ
長い道のりを一緒に歩もう
やがてはロッキー山脈も
こなごなになるかもしれないし
ジブラルタル海峡の岸壁も
倒れるかもしれない
ただの土で出来ているんだものね
でも、僕達の愛は永遠だよ
ジョージ・ガーシュウィン
※ミッツィ・ゲイナーのオリジナルLP盤(初版製造盤)です。
アメリカで入手しました。現在では入手が困難な希少なレコードです。
このレコードは、タイトルが、「mitzi」レコード番号は、USA.Verve MG V-2110 モノラル
次のレコードは、タイトルが「MITZI GAYNOR SINGS THE LYRICS OF IRA GERSHWIN」
レコード番号は、USA.Verve MG V-2115 モノラル
2枚とも、とても粋でしかも気品の漂うジャズセンスあふれるアルバムです。
ミッツィ・ゲイナーは、1950年代に活躍したハリウッド女優でダンスがとても巧く、
スタイルがよく美人で笑顔がとても素敵で歌って踊れるミュージカルスターでした。
1958年の「南太平洋」が代表作です。