先日、紅葉に染まる奈良菩提山にある正暦寺に撮影に行きました。
奈良市内から約8キロと云う近場にありますが、普段はバスが運行
していなく春と秋に臨時バスが出ます。その臨時バスで約36分ほど
乗車して訪ねました。
三連休中でしたので観光客が多いかなぁと予想していましたが、
それほど多くなく静かで、ゆっくりと境内を歩いて撮影出来ました。
紅葉で、真っ赤に染まった木々が山全体を覆っている素晴しい景観に
満足しました。
そして、正暦寺境内にある福寿院客殿の庭園が最高でした。
本堂でご朱印状を書いて頂きました。
※正暦寺について、少し。
992年(正暦3年)に一条天皇の勅命により兼俊僧正(藤原兼家の子)に
よって創建された、たいへん古いお寺です。創建当初は菩提山全体に
堂塔・伽藍を中心に86坊の塔頭が渓流を挟んで立ち並んでいたと記録
されています。
しかし、平重衝の南都焼き討ちの類焼で全山全焼と寺領を没収され
廃墟と化しました。
その後、興福寺の住職、信円僧正が再建しましたが江戸時代以降は
衰退し現在は、福寿院客殿と本堂・鐘楼が残っているだけです。
このお寺は、日本清酒発祥の地としても有名です。このお寺で開発
された清酒の酒造技術は現代の清酒造りの祖とされています。
訪ねた日は、春と秋の年に2回ご開帳される秘仏である本尊の
「薬師如来倚像」を見る事が出来ました。この仏像は白鳳時代の作で、
台座に腰を掛けて座っておられるめずらしい仏像で国の重要文化財と
なっています。
その他にも本堂にはたくさんの仏像、福寿院客殿には狩野永納の筆に
よる襖絵など貴重な文化財がたくさん公開されていたので、これらも
見る事も出来ました。
うまく撮影出来ていませんが、たくさん写しましたので動画を作りました。
宜しければご覧下さい。