美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

ピカソとその時代 (ベルリン国立ベルクグリューン美術館展)

2023-03-02 | 絵画

ベルリン国立ベルクグリューン美術館は、美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007年)の

コレクションを収蔵展示する美術館として1996年に開館しました。

この展覧会は、この美術館のコレクションをまとめて紹介する日本初の展覧会です。

ピカソの初期から晩年までの作品と、同時代に活躍したクレー、マティス、ジャコメッティらの

作品に日本の国立美術館が所蔵する11点を加えた展示会です。来日した作品97点のうち、76点が

日本初公開でそのうち何と《緑色のマニキュアをつけたドラ・マール》1936年《黄色のセーター》

1939年 などピカソの作品のうち35点は日本では今まで公開された事のない作品でした。そして、殆ど

の作品が撮影可能なので、たくさんの作品を撮影出来ました。 

「セザンヌ夫人の肖像 セザンヌ(1885-86年頃)」

「ニースのアトリエ マティス(1929年)」

「多色の帽子を被った女の頭部 ピカソ(1939年)」

「黄色のセーター ピカソ(1939年)」

「本を読む女 ピカソ(1953年)」

 

ピカソの初期作品~晩年作品の画風の変化がよくわかりました。慣れ親しんだデフォルメされた

人物像までいく過程が面白く初期の頃は色彩がダークなのに晩年にいくほど鮮やかでカラフル。

他の画家の作品もたいへん見ごたえがありました。

ベルクグリューン美術館開館以来、主要作品がまとめて国外で展示されるのは初めてです。今回限り

かもしれないと思うと、これはぜひ見たいと云う衝動にかられました。

 

この展覧会は序章を加えて7つの章で構成されていました。

ピカソを通して20世紀美術の流れがわかる構成でした。

序 ベルクグリューンと芸 術家たち

Ⅰ. セザンヌ― 近代芸術家たちの師

Ⅱ. ピカソとブラック― 新しい造形言語の創造

Ⅲ. 両大戦間のピカソ― 古典主義とその破壊

Ⅳ. 両大戦間のピカソ― 女性のイメージ

Ⅴ. クレーの宇宙

Ⅵ. マティス―安息と活力