『L-O-V-E』をカラオケやジャズのセッションなどで歌うと、何だぁ~、
ありふれた曲だなぁ~とバカにして笑う言う人がいますが、歌うとなる
とすごく難しい曲です。たくさんの歌手がカバーしていますが、ご存知の
ようにナット・コールがオリジナルです。この曲は、彼の遺作であり
超有名な彼の大ヒット曲です。
そんな曲を、彼のアレンジとは異なるジャズアレンジで歌ってみました。
1965年に45歳で他界したナット・キング・コールは、天国に旅立つ
直前に『L-O-V-E』をリリースしました。彼はこの曲が世界中の人々に
届く事を願い、英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語、
そして日本語の6カ国語で歌っています。
この曲は、ナット・コールが1964年12月にレコーディング、リリース
直後から7ヶ月連続チャート・インの記録を作っています。
彼はヘビースモーカーだった事が原因で、この時はもう助からない
末期の肺ガンを患っていました。無理を押してのレコーディングで、
録音後にすぐに緊急入院しました。2ヶ月後に帰らぬ人となりました。
彼は世界中のファンに「ありがとう。みんな、愛しているよ」の
メッセージを込めてこの曲を歌ったと伝えられています。
歌手として絶頂時の1965年2月15日に、カリフォルニア州
サンタモニカの病院で息をひきとりました。
この曲は、ビートルズの才能を見抜いたプロデューサーとして
知られるベルト・ケンプフェルトと、ニューヨークのジャズレーベル
”コモドア・レコード”のオーナー兼プロデューサーでもあった
ミルト・ゲイブラーによる共作曲です。
ベルト・ケンプフェルトは、自分のオーケストラを持つハンブルグ
出身の音楽家。1961年にビートルズをバックバンドに雇って
「マイ・ボニー」や「聖者が街にやってきた」を録音しているほど。
これはビートルズが初めて録音に参加した事でも有名です。
ナット・コールは、ジャズピアニストからポピュラー歌手にと活動の
場を広げた類まれな音楽才能と素敵な声の持ち主でした。
日本にも2度来日しています。
昨年の12月31日に亡くなられたナタリー・コールの父親ですね。
では、彼の遺作とも言われる『LOVE』を彼がフランス語で歌って
いるのがあります。You Tube には、日本語で歌っている音源も
アップされています。
~ L-O-V-E ~
Music & Lyrics:Bert Kaempfert & Milt Gabler
L is for the way you Look at me,
O is for the only one I see.
V is very very extraordinary.
E is even more than any one
that you adore can.
Love is all that I can give to you
Love is more than just a game for two,
Two in love can make it,
take my heart and please don't break it,
Love was made for me and you.
L、君が僕を見つめるときの仕草
O、僕が見つめるたった一人の人
V、とてもとても素晴らしい
E、君の好きなどんな人よりも超えるもの
愛は 僕が君に差し出せるすべてのもの
愛は ただ2人でするゲームなんかじゃない
愛する2人はうまくやっていける
僕の気持ちを受けとめて壊さないでほしい
愛は僕と君のためにあるのだから