私は、「Night And Day」を軽快なテンポで歌うのが好きで、ジャズの
セッションやギター弾き語りで歌ったり、カラオケにも数種のバージョンが
あり全部歌っていますが、今回はその中でヴァースがあるスウィンギーな
ボッサ・バージョンを歌って録音してみました。
「Night And Day」と云う曲は、ジャズやスタンダード曲をよく聴く人なら、
知らない人はいないくらいに有名な作曲家コール・ポーターが1932年に
ブロードウェイミュージカル「陽気な離婚」のテーマ曲として書いた曲で、
主演したフレッド・アステアが歌いました。その2年後に映画化された
『コンチネンタル』 でもフレッド・アステアが歌って大ヒットしました。
コール・ポーターは、ミュージカルや映画のテーマ曲・挿入歌など生涯で
約870曲を作詞・作曲したと言われている偉大なコンポーザーです。
そして、彼が作曲した曲の多くはスタンダード・ナンバーとして、現在も
歌われ・演奏されています。
「Anything Goes」、「I Get a Kick Out of You」、「Love For Sale」、
「What Is This Thing Called Love?」、「Begin The Beguine」、
「I Love Paris」、「You’d Be So Nice To Come Home To」、
「So In Love」、「It’s Alright With Me」・・などなどたくさんあります。
「Night And Day」は、たくさんのアーティストが録音しています。
中でもフランク・シナトラは、この曲を1940年代~60年代にかけて3度も
録音しレコードをリリースしており、それぞれのアレンジが違っています。
次の動画は、シナトラがネルソン・リドルのアレンジで豪快に歌った1957年に
録音したレコード音源です。
これも静止画ですが、ヴァースから歌うヘレン・メリルを。
<歌詞と和訳>
Like the beat beat beat of the tom-tom
When the jungle shadows fall
ジャングルに夜のとばりが降りるときに鳴り響く太鼓の音のように
Like the tick tick tock of the stately clock
As it stands against the wall
壁掛けの古時計が時を刻む音のように
Like the drip drip drip of the raindrops
When the summer shower is through
夏のにわか雨が通り過ぎるときにポタポタと落ちる雨粒の音のように
So a voice within me keeps repeating you, you, you
そう、私の中で繰り返す声は、あなた、あなた、あなた
Night and day, you are the one
夜も昼も、あなただけ
Only you beneath the moon, under the sun
月の下にいても、太陽の下にいても
Whether near to me, or far
近くにいても、遠くにいても
It's no matter darling where you are
あなたが どこにいてもそんなの関係なくて
I think of you
あなたのことを想っている
Night and day
夜も昼も
Day and night, why is it so
昼も夜も、どうしてなの
That this longin' for you follows wherever I go ?
どこに行こうとあなたへの想いが頭を離れないのは
In the roarin' traffic's boom
騒々しく行きかう往来の中にいても
In the silence of my lonely room
ひとり、部屋に佇む静寂のなかでも
I think of you
あなたのことを想っている
Night and Day
夜も昼も
Night and day
夜も昼も
Under the hide of me
私のなかのどこかで
There's an oh, such a hungry yearnin' burnin' inside of me
あなたを求めてやまない気持ちが燃え上がっているなんて
And it's torment won't be through
そしてこの悩みは終わることなく続く
Till you let me spend my life making love to you
あなたと生涯愛し愛され共に暮らせるようになるまでは
Day and night, night and day
昼も夜も、夜も昼も