そして、前回の日記でアップした『Looking Through The Eyes Of Love』を
歌ったメリサ・マンチェスター(当時、キャロル・ベイヤー・セイガーと一緒に
活動していました)が、歌ってアメリカで大ヒットさせた曲であります。
しかし、日本ではレコード会社があまり力を入れなかったようで、
メリサ・マンチェスターではそれほどヒットせず、後にカバーした
リタ・クーリッジが1979年の東京音楽祭でこの曲を歌ってグランプリを
獲得したので、日本でもヒットしました。
それから、なかにし礼氏が独自に元の歌詞とはまったく異なる歌詞を付け
『あなたしか見えない』としいうタイトルにして、伊藤ゆかりさんが歌って
ヒットさせました。
なので、日本ではリタ・クーリッジ又は、伊藤ゆかりさんの歌がオリジナルだと
思っている人が多く、メリサ・マンチェスターがリタ・クーリッジより先に
アメリカでヒットさせたのをご存知でない人が多いです。
メリサ・マンチェスターは、1951年ニューヨーク・ブロンクス生まれで、
シンガー・ソングライターと女優でもあります。
幼いころから、ジャズやクラシック、ブルースなどの音楽に触れ、音楽学校で
ピアノとハープシコードを学び、高校時代には作曲も始め大学は中退するものの、
その大学でポール・サイモンが作曲についての講座を開いていたことから、彼に
師事して作曲を学ぶようになります。
のちの1972年頃、ナイトクラブでピアノの弾き語りをしているところを
バリー・マニロウが彼女の才能を認めベット・ミドラーを紹介してくれて
ベット・ミドラーのバックシンガーとして、活動するようになります。
そこで、当時バート・バカラックの妻でシンガー・ソングライターであった
キャロル・ベイヤー・セイガーと知り合い、彼女と作詞作曲の共同作業を
始めるようになり、これらの活動をきっかけに、アリスタレコードと契約し
デビューしました。現在も活動を続けています。
では、Don't Cry Out Loud を3人のシンガーで聴いてみてください。
まずは、もちろんメリサ・マンチェスターから。
次は、リタ・クーリッジが1979年の東京音楽祭で歌った映像を。
最後は、伊藤ゆかりさんで・・・「あなたしか見えない」 とても巧いです。
< Don't Cry Out Loud の歌詞と訳>
歌詞を訳くしましたが、かなり難解でした。「Baby」が、自分の娘なのか、
大事に思って見守ってきた女性なのか、はっきりしませんが私は「自分の娘」
として訳しました。
Baby cried the day the circus came to town 'cause she didn't want parades just passin' by her So she painted on a smile and took up with some clown While she danced without a net up on the wire I know a lot about her 'cause you see Baby is an awful lot like me
Baby saw that when they pulled the big top down They left behind her dreams among the litter And the different kind of love she thought she found There was nothing left but sawdust and some glitter But baby can't be broken 'cause you see She had the finest teacher, that was me I told her