火曜日に仕事で島根県に行った。朝早く出て日帰りで。
自分の一番のお客様の、比較的新しい工場で、そこの自動化を考えて欲しいということで。
お客様の社長が行かれる『その日に一緒に行くかい?』と声を掛けていただいたので、
ちょっと躊躇はしたが折角なので訪問することに。設計は忙しいので1人で。
海岸線ではなく結構山の中で、広島経由で行ったのだが行き帰りの交通手段に難儀した。
午後イチ~打合せして工場の現場見せて貰って2~3時間で用事が済み、帰りは高速バスが日に2本しか
無いので、夕方5時過ぎまで待つしか無いかと諦めたが、お客様の御曹司が(御曹司と言っても
社長のお孫さんで、一緒に来られてた。30歳位?社長の秘書っぽい仕事をしておられる。父上は副社長)
1時間に1本ある別のバス停まで送って下さるということで、恐縮しながらお言葉に甘えた。
2人だけの車の中で、その御曹司は言われる。
『僕は〇〇さん(私のこと)と話がしたかった』『工場に来られてもそんな機会は無い』
『きっと色んな経験されてるだろうから』『会社では立場上、なかなか相談する人が居ない』
『よその2世3世はどうしているんだろう』『〇〇さん、仕事が好きなんだなと言うことが見ていて
とてもよく解る』等々。こんな私に意見を聞きたいと思って下さるなんて有難いこと。
大したことは言えないけれど、逆に感心したことがある。
彼は決して社内の人に怒ったりエラソーには出来ないと。立場上反って出来ないと。
私はそれを聞き、どこかの会社の御曹司とはえらい違いだなと思ったものだ。
そのお客様は本社以外に工場が4つあり、何百人の会社。うちは何十人の会社。
御曹司に言われた。『〇〇さん、凄い前向きで竹を割ったような性格で、とっても信念が
あるんだろうなと言うことは解ります。でもその為に良い意味で手段を選ばない様な気がする』と。
私は『えっ!?そんなあくどく見えますか?信念の為に手段を選ばない? ことはないですよ。
手段は選んでます』と返したのだけれど、そんな風に見られてたのかと。
良い意味で手段を選ばないってどういうこと?そんなことある?気を遣って『良い意味で』を
付けたのか?
第一彼は技術やさんではないので、一緒に仕事をしたことは無い。私の何を?どこを見て?
そう思ったのだろう?おじい様(社長)の話からか?
確かに強引だとは思う。お客様相手にでも、筋が通らないことは言うことを聞かないところはある。
それがアカンのだろうか・・正義が必ずしも正しいとは限らないってことかな・・などと考える。
要は真ん中が無いのよ、私。100か0。白か黒。是か非。好きか嫌いか。・・・呆れる。
なんで中庸が無いのよ。ホントいい歳して学習能力がない。
『もっと色々話がしたい』と言う御曹司に『今度お食事でもご一緒に』と言うと『是非!』と。
年齢言ったらびっくりしてたよ。50代だと思っていたと。いくら何でもそれは言い過ぎ。
盛ってくれたのね。
しかしちょっとは考えるきっかけにはなった。『信念の為には手段を選ばない』怖いなぁ(^^;
今日は何度もLINEして来る娘に、仕事で忙しいから・・と言うと『仕事するのは結構だけれど
忙し過ぎるのもほどほどにしとけば?』と言われた。
『ほどほどが良いなら辞めるしかない。しかし仕事は辞めたくない。しゃーない母親だと思っといて。
私は他の出来の悪い営業みたく、ちんたらちんたらした仕事はしたくない。早いのが私の信条。
話は今度会った時に食事でもしながらゆっくりとね』と返したのだけれど、やっぱりマズいかしらねぇ。
因みに、先週末の工程会議で怒っていた営業部長は、週明けの月曜の営業ミーティングで、えらく
にこやかにその件の説明?言い訳?していた。何だか肩透かし。
私は週明けに備えて日曜に更にエビデンスを作成・準備していたけれど、不要だった。
月曜出社してみると、結構人の噂に上っていたみたいで、誰もが私の味方だった。
経理部長までが私に情報を渡してくれたりして、ちょっとびっくりだった。
でも、いい気になるなよと自分を戒める。
ただ、いいモノ作ってお客様が喜んで下さって、社内が幸せなら、言うことは無いと思うだけ。
皆が同じ思いを共有出来ればいいのに。同じベクトルじゃないと仕事は上手く行かない。