『レジェンド&バタフライ』予告編
東映創立70周年記念映画。総製作費20億円。上映時間およそ3時間。
久々のホントに久々の大作時代劇。東映の70周年記念作に時代劇を持ってきてくれた、というのが嬉しいですね。やはり東映は「時代劇」でなくちゃ。
この映画、木村拓哉ファンには申し訳ないけど、タイトルからしても予告編を観ても、主役は明らかに綾瀬はるか演じる濃姫(帰蝶)です。
レジェンド=信長でバタフライ=帰蝶ですから、二人で一つというか
良いパートナーがいたからこそ、信長はあれだけの仕事を熟せた。おそらくはそんな内容になっているのでしょう。
映画のカギを握るのは綾瀬はるか。キムタクはどう転んでもキムタク、良くも悪くもキムタクでしかない。
綾瀬はるかの出来次第で、この映画の良し悪しが決まる。
ホント、キムタクファンには申し訳ないけど、私はそういう観点で捉えています。
監督は大友啓史。そんなに酷い映画にはなるまいよ。ある程度は安心して観られるエンタテインメント時代劇に仕上がっているのではないかな。
2023年1月27日公開。もうすぐだね。
『仕掛人・藤枝梅安』予告編
池波正太郎生誕100年ということで、時代劇専門チャンネルとフジテレビの企画による映画。
表では人々の病気を治す針医者として多くの人の尊敬を集めながら、裏では針を使って悪党の命を奪う「仕掛人」を生業とする男。藤枝梅安。
今まで何度か映像化されている、池波作品中、屈指の人気シリーズ。
最初に映像化されたのは、緒形拳が梅安を演じた『必殺仕掛人』。この作品を契機として、現在まで続く必殺シリーズが作られるようになりました。
その他に梅安を演じたのは田宮二郎、萬屋錦之介、小林桂樹、渡辺謙、岸谷五朗など。
個人的に好きなのは渡辺謙さんヴァージョンですね。緒形拳さんも良いのですが、緒形拳さんの場合は享楽的でなおかつ非情に徹しており、情に流されるということがない。
対して渡辺謙さんの場合は、殺し屋としての己の行いに疑問と苦悩を抱えており、殺しを見られてしまっても、その目撃者を殺せなかったりと、多分に情緒的な面が強調されている。
緒形梅安は70年代で、渡辺梅安は90年代という時代の違いもあるのでしょう。求められていたものの違いでしょうね。
言わなくてもいいけど言ってしまいましょう。一番酷かったのはダントツで岸谷五朗。もうね、時代劇を舐めているとしか思えない演技で、あんまり酷すぎて途中で観るのを辞めましたからね。
あれは本当に酷かった。
さて、豊川梅安はどんな梅安に仕上がっているか。予告編を観る限り、作品全体の雰囲気は悪くない。
2月3日に第1部、4月7日に第2部を公開。
今年は年の初めから、時代劇が熱いぜ!