これは面白い!
一応ホラー映画の範疇には属するけれど、私的にはそんなに怖くはない映画でしたが、
でも、面白い!
一言で言えば、岩井志麻子の小説「ぼっけえ、きょうてえ」的な話。わかる人にはわかるよね。
でもあの小説のような、底から湧き上がってくるようなぞわぞわする怖さはない。もっとずっとカラッとしてます。
ある程度ホラーものを観知っている人なら、最初の数分で「ああ、こういう話か」と、大体と展開がわかってしまう。
かと思いきや。
途中から、こちらの予想の斜め上、というか遥か上、というか
とにかく、良い意味でこちらの予想を裏切る展開になっていく、これが
メチャメチャ、気持ちよかった~っ!
あんな心地よい裏切られ方されたの、ホントに久しぶりだわ。
後半なんてほとんどアクション映画だし。警察署内で、ワンカットで延々と格闘し続けるシーンがあるんだけど、あれどうやって撮ったんだろう?
おそらくは別々に撮ったものを、CGで繋げたものなのだろうとは思う。ちょっと『ジョン・ウィック/パラベラム』のワン・シーンを彷彿とさせるんだけど、もし本当にワン・カットで撮影されたんだとしたら
ジョン・ウィックを越えちゃってる。
いや、やっぱりCGで繋げたのでしょう。そうでなきゃあのようなシーンは撮れない。
絶対ムリ。
ホラー映画からアクション映画まで、様々な要素がてんこ盛り。まあ、結構強引なシーンもないわけではなくて、ツッコミを入れたくなる場面もあるのだけれど、そこは勢いでガーっと持って行っちゃうので、観ている間はほとんど気にならない。
むしろその勢いに乗っかっちゃった方が、ずっと気持ちが良い。そんな映画。
最近のホラー映画は全然怖くない。この作品の前に、『ミーガン』という映画、やはりホラー映画なんだけど、これを観てみた。
これがまあ、なんというか
怖くはないし、むしろ「コメディ映画なのか?」と思ってしまうような、笑えてしまうシーンが数々あって、これはホラー映画なのかコメディ映画なのか悩んでしまった。
ちょっと期待していただけに、もの凄く残念でした。
その『ミーガン』にプロデューサーとして参加していたのが、『死霊館』を撮った映画監督、ジェームズ・ワン。
この方が、『マリグナント』のメガホンを取っておられる。
『死霊館』は面白かったけれど、『ミーガン』はちょっと…。と言う感じで、期待は半分ぐらいな感じで観てみたんだけど
いやあ、面白かった!
ホラーはあまり得意ではないという方でも、1度御覧になってみてはいかがでしょう。そんなに怖くないです。まあ、ちょっとグロいシーンはあるけど
ホント、そんな怖くないですよ。むしろ面白い!
さあさあ、どうぞ、お入りになって
フッ、フフフフ。