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流れに任せて

鹽竈神社参拝

2024-10-17 03:38:33 | 歴史、民俗

映画『最後の乗客』は、宮城県石巻市にある映画館で鑑賞しました。

 

 

鑑賞後、このまま帰るのもつまらないと思い、ちょっと足を延ばして塩竃市へ。

 

 

一森山に御鎮座される、鹽竈神社に参拝させていただきました。

 

 

ちなみに市の名前は塩竃、神社名は鹽竈と表記します。読みはどちらも「しおがま」です。

 

 

御祭神は主祭神・鹽土老翁神が別宮に祀られ、左宮に建御雷神、右宮に経津主神が祀られるという、ちょっと変則的な形式になっています。

 

 

別とは「特別」という意味だそうです。

 

 

鹽竈神社にはちょっとした謎があって、式内社ではないのに、なぜか朝廷から正税10000束を支給されていました。

 

 

式内社とは「延喜式」という平安時代初期に編纂された文献に記載された神社で、国から直接祭祀を受ける神社が記載されているのですが、

 

 

そこには、鹽竈神社の名がない。

 

 

しかも10000束というのは破格のもので、こんな高額の祭祀料が支給されているのは、鹽竈神社の他に存在しないんです。

 

 

これは何故なのか?

 

 

一つの説として、こんなのもあります。

 

 

鹽竈神社の主祭神、鹽土老翁神とは、実は

 

 

長脛彦であると。

 

 

神武東征の際、大和の地を治めていた長脛彦は神武軍との戦いに敗れ戦死。その縁者たちは遠き奥州に流された。

 

 

その流された者たちが、長脛彦を祀ったのが

 

 

一森山、現在の鹽竈神社であると。

 

 

 

朝廷側から見れば祟り神である長脛彦を恐れ、朝廷は御霊信仰の如くに、破格の祭祀料を納めたのではないか?

 

 

 

まっ、真偽のほどは私にはわかりません。ひとつの歴史ロマンとして

 

 

楽しく適当に、受け流すのが

 

 

いいんじゃないですか。

 

 

 

 

縄文の頃、一森山は海に浮かぶ島々の一つであったに違いなく、海の民にとっては航海の目印であり、また神の気を感じさせる「特別」な存在だったと想像します。

 

 

遠き古よりの聖なる地、一森山に鎮座される鹽竈神社。

 

 

秘密の答えがなんであれ、我々庶民はただただありがたく

 

 

参拝させていただくのみ。

 

 

 

 

 

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4 コメント

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Unknown (薫兄者)
2024-10-23 06:16:36
issanさん、電車でも行けますが、駅からちょっと歩きますし、正面の石段は202段ありますので、歩いて上るのはあまりお勧めできません。車で行けば神社裏側の急な坂をガガっと上った先に駐車場がありますので、そちらを利用した方が比較的楽に参拝出来ます。
ご参考までに。
返信する
Unknown (issan)
2024-10-22 22:47:04
宮城県に訪れる機会がありましたら、鹽竈神社に参拝させて頂きたいと思いました。
返信する
Unknown (薫兄者)
2024-10-19 21:27:42
美樹枝さん、そうですか、毎朝…。ありがとうございます。
返信する
Unknown (美樹枝)
2024-10-19 15:59:55
静謐な雰囲気のお宮ですね。
毎朝の太陽さんの方向に向かっての挨拶時、
天照太御神と国常立大神、ナガスネヒコ様にも「生かして~云々」
を祈っています。
ナガスネヒコ様はお気の毒な感じで、安寧になって頂きたいです。
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