party n.
a political organization that you can vote for in elections and whose members have the same aims and ideas: She belongs to the Labour Party.
party 名詞
政治的な組織で、自分と同じ目的、思想のメンバーやその組織に投票することができる:彼女は労働党に属している。
パーティと同じスペルで「党」という意味。
先日イギリスで総選挙が行われ、結果はボリスジョンソン率いる保守党が勝利となりました。
ぼくたち日本人は、「じゃあ意見もまとまったことだし、やっとEU離脱を進められるね。」
と思いますが、実はそう簡単じゃなさそうです。
日本は早くに天下統一され、国民には「日本、日本人」という意識があります。
一方イギリスは連合王国なので、王国が合わさったというイメージなので「イギリス人」というよりも、「スコットランド人、イングランド人、ウェールズ人、(北)アイルランド人」という意識のほうが強いです。(北アイルランドはそもそもアイルランドの土地だったので、そこに住む人たちは北アイルランド人というよりもアイルランド人という意識があるかもしれません。)
ラグビーの試合でイギリスとして出場していないのはそのためです。
イギリスという連合王国になる前にそれぞれの国にすでに独自の文化、言語、伝統などがあったのです。
そしてその連合王国で一番力があるのがイングランド。
人口別にみていくと、イングランドは 55.98 million。約5600万人
スコットランドは 5.438 million。約549万人。
ウェールズは 3.139 million。約310万人。
北アイルランドは 1.882 million。約190万人。
ちなみにイングランドの都市ロンドンの人口は 8.9 million。約890万。
スコットランド、ウェールズ、北アイルランドはイングランドどころか、その都市ロンドンの人口にすら届いてないという事実があります。
その事実を知ったうえで今回の選挙結果を見てみましょう。
青は保守党、薄い黄色はスコットランド国民党、濃い黄色は自由民主党、薄い赤は労働党、濃い緑がプライド・カムリ党(現在はEU統合のなかで独立国ウェールズを建国することを最終目的としている)、濃い赤がDUP党(民主統一党。北アイルランドはイギリスに属したほうがいいという意見の党)、薄い緑がシン・フェイン党(IRA暫定派と歴史が深い。ということはイギリスから離れ、アイルランドに戻りたいという意見の党)。
そしてこれがイギリスの地図。
イギリスという一つの国で見てみるとたしかに結果は保守党の勝利。
ジョセリン先生によると、保守党に勝ってほしくないから、自分が支持するスコットランド国民党ではなく労働党に投票して保守党を優位に立たせないように投票する人もいたようですが、結局保守党には敵いませんでした。
田舎の人たちのなかには、マイナスの部分を特に考えずに「うちの家は代々保守党派なので、今回ももちろん保守党で」という人が多いそうです。
あとは地域別にみると意見はバラバラ。
北アイルランドに至ってはイギリスにいるべきだという意見と、昔のようにアイルランドの一部であるべきだという意見に分かれています。
もともと一つの国だったこともあり、国民の声が反映されないのであればスコットランドや北アイルランドが独立を叫ぶのも納得できます。
ウェールズでさえ、ウェールズとして独立すべきという意見を支持する人たちがいるということです。
国としてはイギリスですが、果たしてそこに住む人たちはそれで幸せなのでしょうか?
ボリスジョンソンは来年1月末までにEUから離脱すると表明しています。
EUとイギリス間の問題が解決されたとしても、次に待つのは国内の問題。
落ち着くのは最低5年はかかりそうな気がします。
a political organization that you can vote for in elections and whose members have the same aims and ideas: She belongs to the Labour Party.
party 名詞
政治的な組織で、自分と同じ目的、思想のメンバーやその組織に投票することができる:彼女は労働党に属している。
パーティと同じスペルで「党」という意味。
先日イギリスで総選挙が行われ、結果はボリスジョンソン率いる保守党が勝利となりました。
ぼくたち日本人は、「じゃあ意見もまとまったことだし、やっとEU離脱を進められるね。」
と思いますが、実はそう簡単じゃなさそうです。
日本は早くに天下統一され、国民には「日本、日本人」という意識があります。
一方イギリスは連合王国なので、王国が合わさったというイメージなので「イギリス人」というよりも、「スコットランド人、イングランド人、ウェールズ人、(北)アイルランド人」という意識のほうが強いです。(北アイルランドはそもそもアイルランドの土地だったので、そこに住む人たちは北アイルランド人というよりもアイルランド人という意識があるかもしれません。)
ラグビーの試合でイギリスとして出場していないのはそのためです。
イギリスという連合王国になる前にそれぞれの国にすでに独自の文化、言語、伝統などがあったのです。
そしてその連合王国で一番力があるのがイングランド。
人口別にみていくと、イングランドは 55.98 million。約5600万人
スコットランドは 5.438 million。約549万人。
ウェールズは 3.139 million。約310万人。
北アイルランドは 1.882 million。約190万人。
ちなみにイングランドの都市ロンドンの人口は 8.9 million。約890万。
スコットランド、ウェールズ、北アイルランドはイングランドどころか、その都市ロンドンの人口にすら届いてないという事実があります。
その事実を知ったうえで今回の選挙結果を見てみましょう。
青は保守党、薄い黄色はスコットランド国民党、濃い黄色は自由民主党、薄い赤は労働党、濃い緑がプライド・カムリ党(現在はEU統合のなかで独立国ウェールズを建国することを最終目的としている)、濃い赤がDUP党(民主統一党。北アイルランドはイギリスに属したほうがいいという意見の党)、薄い緑がシン・フェイン党(IRA暫定派と歴史が深い。ということはイギリスから離れ、アイルランドに戻りたいという意見の党)。
そしてこれがイギリスの地図。
イギリスという一つの国で見てみるとたしかに結果は保守党の勝利。
ジョセリン先生によると、保守党に勝ってほしくないから、自分が支持するスコットランド国民党ではなく労働党に投票して保守党を優位に立たせないように投票する人もいたようですが、結局保守党には敵いませんでした。
田舎の人たちのなかには、マイナスの部分を特に考えずに「うちの家は代々保守党派なので、今回ももちろん保守党で」という人が多いそうです。
あとは地域別にみると意見はバラバラ。
北アイルランドに至ってはイギリスにいるべきだという意見と、昔のようにアイルランドの一部であるべきだという意見に分かれています。
もともと一つの国だったこともあり、国民の声が反映されないのであればスコットランドや北アイルランドが独立を叫ぶのも納得できます。
ウェールズでさえ、ウェールズとして独立すべきという意見を支持する人たちがいるということです。
国としてはイギリスですが、果たしてそこに住む人たちはそれで幸せなのでしょうか?
ボリスジョンソンは来年1月末までにEUから離脱すると表明しています。
EUとイギリス間の問題が解決されたとしても、次に待つのは国内の問題。
落ち着くのは最低5年はかかりそうな気がします。