葵では、卒業後に貢献するという理念のもと
将来を見据えるために
さまざまなジャンルの選択講座を開講していますが、
今回は、その中でも異色な模型講座のご報告
まず、何故模型講座なのか
かつてモノづくり王国として世界を席巻した日本ですが、昨今ではそれは過去の話しといわれるようになってきました。このような背景には様々な要因があると思いますが、ITの発達により大衆向けの商品開発がアナログからデジタルへと変わり、アナログ的なモノづくりの機会が損なわれていることも一つの原因と思われます。ただモノづくりというのは、集中力、想像力、発想力等が養われる大事な作業とも言われており、卒業後にも活きてくる、非常に大事な能力です。
これらを踏まえ、キャリア教育の一環として
職業訓練の要素も取り入れつつの開講となったのです
模型は、生徒の意見も踏まえ、某ゲームで人気の
1/350スケール赤城(ハセガワ)をチョイス
ただ、艦船モデルは、一見さんお断りといわんばかりに、非常に細かい作業の連続で、模型制作に必要なあらゆる技術を駆使しないと見栄えがする模型として完成しないという敷居の高さ
デフォルトだけでもお腹いっぱいのパーツ数ですが
さらに別売りのエッチングパーツをこれでもかといわんばかりに追加
この圧倒的な、1/350赤城に
ガンプラ素組み1度だけ・・・な、模型初心者高校生が挑戦
様々な業務がデジタル化され、マルチタスクで仕事を進めることが当然な時代だからこそ
仕事の段取りを考えることは非常に重要になってきます。そしてツール選択も大事
葵模型部でも、場当たりに作業を勧めるようなことは避けなくてはなりません
まずは、組立説明書(以下、インスト)を何度も読んで
パーツの加工、差替え、注意事項等々を書き込みながら打ち合わせ
ラッタルはエッチングパーツに差し替える
そのためには、プラ素材を削らなければならない
丸で囲んだ部分にあるパーツを切り取り
エッチングパーツに差し替える
そのためには、切り取った位置に印が必要となる
などなど・・・
最終工程である塗装を意識して、それぞれのタスクを考え抜き
各工程と、担当を決めます
甲板裏トラスの加工をどうするか
既存パーツをカットすると、差替えのエッチングパーツを
どこに付けていいかわからなくなるのでどうするか
という話しで、コピーしたものをパーツに貼り付けて
その上から線を引けばいいのでは
ということで、早速コピーしかし、上から引いてもずれるね・・・ということに
最終的に出した結論は、下記の通り
サフを吹く→差替え部分をカットすると、既存のプラ色に戻る
→そのど真ん中をけがく→けがき線に沿ってエッチングパーツを接着する
インスト通りに作らないことで生じるトラブルに対し
さまざまな方向から検討して作業を進めていきます
専門用語が多く伝わりにくいかもしれませんが
雰囲気だけでも感じていただければと思います
では、次回をお楽しみに