葵学園は、「卒業後に貢献」という理念の元、常に卒業後を意識しておりインターンシップ(職
場体験)や職場見学なども積極的に取り入れています。
今回は、新潟市「ほんぽーと新潟市立中央図書館」 長岡市「長岡市立互尊文庫」「長岡市
立中央図書館」での様子を報告します
インターンシップを通じて大変貴重な体験をして、生徒たちも様々な体験や知識を得ること
が出来ました。ある生徒は、図書館で働くのものいいなと感想をいってくれました
新潟市立中央図書館ほんぽーと
まずは館内見学をさせていただきました。
点字ブロック、対面朗読室、録音室などバリアフリーに配慮した施設や、大きい活字の本、
様々な言語の本など幅広く網羅しており、とても驚きました
また、こどもとしょかんは全体の棚の高さや椅子も小さく、専用のトイレもこどもサイズでかわ
いかったです
生徒たちが一番反応したのは、新潟ゆかりの作家さんを中心に8000冊のマンガ本がある
ということでした
無料で8000冊ものマンガを読める場所なんてまんが好きにはたまらないですね
図書館のお仕事は、本の貸し借りだけでなくさまざまな仕事があって、今まで持っていた静
かでゆったりしたという図書館のイメージとは大きく異なり、職員の方は大変忙しくお仕事を
されていました。実際、図書館での仕事は体力勝負とのことでした。
職業体験はこどもとしょかんと一般のコーナーで、カウンター業務や返却本を棚へ返す作
業、予約本のピックアップなどを職員の方のサポートのもと行いました。
貸し出しの作業では手順だけでなく、どのように利用者の方に声を掛けたらよいのか、という
事もしっかり教えて頂き、丁寧な言葉遣いにちょっと照れていた様子
更に本を探している方のお手伝いをどうやるのか、実際に全員がパソコンを使って本の検索
を体験。ほんぽーとに置いてない本は、全国の図書館からも探せると聞いてみんな驚いてい
ました
次は予約された本を棚から探し出す作業をしました。この作業は結構大変
広い館内から一冊の本を探し出し、予約された方の最寄りの図書館へ送る手配までいろい
ろと細かい作業があり、それをひとつひとつ丁寧に教えて頂き、交代で作業を体験しました。
みんな初めての仕事に失敗しないよう慎重に、でもできると嬉しそうな表情が見られ楽しく体
験できたようです
人見知りだったり、コミュニケーションに苦手意識をもっていた生徒もカウンター業務を通し
て、利用者の方の「ありがとう」や勇気を出してしたあいさつに返事をもらえたときが何といっ
ても嬉しく、自分に自信が付いたみたいです。
ちょっぴり大人になれた今日は生徒にとって貴重な一日となりました
長岡市立互尊文庫
最初は、互尊文庫の説明、図書の説明、館内の説明をしていただきました
本にも番号がついていて、どういうわけ方をしているのか学ぶことができました。
業務は、開館までの簡単な掃除から。
寒いのにしっかりと雑巾をしぼってベンチや机を拭きました
開館後は本が間違ったところに入ってないかチェックをし、直していきました。
思っていたよりも細かい作業で見逃さないように、と生徒も一生懸命でした。
その後、他の図書館から戻ってきた本のチェックを行いました。
切れていたり、書き込みがあったりしていないか、1ページずつめくっての作業でした。
返ってきた図書もきちんとチェックされているのだな、と生徒たちも感じていたようです。
次に貸出・返却カウンター業務と本を本棚に返す仕事を交代で体験させていただきました。
利用者の方をお待たせしないように、ミスが無いように、
生徒たちは一つ一つ確認しながら仕事をこなしていました。
実際に働いた際の責任感という意識が高まったのではないか、と私も感じました
最後は、利用者の方から寄せられている質問に答えるため、
図書館の本を使って調べるという仕事を体験させていただきました。
職員の方が用意して下さった、すべての質問に答えることはできなかったようですが、
生徒は必死に探して答えを見つけていました
休憩の後は、もう一度貸出・返却カウンターの仕事と本を本棚に返す仕事を交代で体験させ
ていただきました。 生徒も少し慣れてきて、スムーズに仕事をこなしているようでした
長岡市立中央図書館
最初は、図書館の大きな歴史や、館内の説明をしていただきました。
長岡の歴史は古く、大正時代からあるそうです
館内の見学もさせていただきました。
紙という傷みやすい性質の書物が、どのように保存・管理されているのかを知る事が出来ま
した。 新潟日報の新聞記事はなんと昭和19年から全て保存してあるとのこと
これには私も驚いてしまいました
また、通常一般には公開されない堀口大學の資料の保管場所を見せていただき、
戦前から保管されている新聞を見せていただきました。
さらに生徒が生まれた日の新聞も見せていただき、生徒本人もとても興味津々でした
また、貸出・返却カウンターの仕事も実際に体験させて頂きました。
生徒たちは、最初は緊張していたようでしたが、後半は慣れてきて、笑顔で職員の方と話し
ていました
ときには利用者の方に「インターンシップやっているの?がんばってね!」と声をかけていた
だき、少し照れながら「ありがとうございます」と笑顔で仕事をしていました。
最後に、本を本棚に返す仕事を体験させていただきました。
生徒に様子を聞いてみると
「作者の名前が読めない事があって少し大変」
「返しても、返しても(次々に返ってくるので)減らない・・・・」
と言っていましたが、実際に体験してみなければわからないことばかりですね
今回のインターンシップを行なった事で、大変な仕事を体験したり、普段は見られないような
図書館の裏側を見たりすることができ、生徒たちにとってもいい経験になったのではないか
と思います
図書館の職員の方からは
「真面目に取り組んでいたので良かったと思います。今まで以上に本に興味を持ってもらえ
ればうれしい」とお話をいただきました
最後になりましたが、
この度、インターンシップを通じて大変貴重な体験をさせて頂きまして誠にありがとうござい
ました。ご協力いただきました図書館職員の方にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思い
ます。