リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

学校再開で授業の進みはどうする?

2020-06-02 | 一般
新型コロナウイルスによる休校続きで学習の遅れが懸念されているが、「中学受験の塾では小学校5,6年生の学習内容を夏休み中の20日間で全て教えます」という塾講師の森田太郎氏のコメント(朝日新聞2020-5-26)で目からうろこが落ちた。たしかに小学校の教科書を見ていると、一言ですみそうなことを何ページもかけて説明している例があり、そのページ数に応じて学習指導要領で何時間の授業をすると決められているとしたら、あまりにもったいない。この際、授業時間数にこだわらず、手短に済ませられるところは済ませるべきだ。
もちろん、九九のように覚えることがたくさんある場合には日数をかけて定着させる必要があるし、文章題のような難しい問題は演習にも十分な時間を割く必要があるだろう。そのあたりは十分に配慮したうえで、流せる部分は流していい。
問題は、児童の理解度が一様でないことだろう。クラスの大半の子が理解できるようにと思うと、あまり短時間で教科書をこなしていくのは問題があるかもしれない。もちろん、これは休校による学習の遅れがなくても議論されてきたことだ。習熟度別のクラス編成というのは公立学校では難しいだろう。ではどうしたらいいか。
森田氏は、授業の遅れを取り戻すための夏休みの短縮に反対して、夏休みは授業についていけない子、もっと力をつけたい子などがそれぞれのペースで自由に学べる時間にすべきだと主張する。塾講師という立場上、夏休みが学校に取られたら困るという立場もあるのだろうが、夏休みの授業は原則行わずに、授業進度は加速し、夏休みは学習が遅れた子の補習に充てる、という考えもあるかもしれない。


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