リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

「少女像」について語り合える空気が日韓和解の第一歩

2019-11-19 | 政治
軍事情報の共有のためのGSOMIAの破棄を韓国が決めたことで、失効日が23日に迫っている。アメリカも懸念しているが、日韓の防衛相会談も平行線だったという(朝日新聞2019-11-18)。韓国にしてみれば日本の輸出規制の強化をまず取り下げよということなのだろうが、それをいうなら徴用工問題に関して日韓請求権協定に則った対応をまず韓国政府が打ち出すべきだ、というのが日本の立場だろう。
私も最近の韓国にはいろいろ不満はあるのだが、何度も言うように、日本の「保守」政治家が日本の負の歴史を認めようとしない、それどころか美化しようとする言動を繰り返していることが韓国を含め諸国民の不信を買っている。
そして今夏には慰安婦を象徴する少女像の展示が脅迫やテロ予告を含む電話攻勢によって一時中止に追い込まれた。こうなると一部政治家だけの問題ではない。海外には日本人の多くが加害責任を否定しようとしていると映ったのではないか。たとえ国際法的には解決済みであっても、加害側が事実をなかったことにしようとしたり、矮小化したりしようとすれば、被害国が反発するのは当然だ。
私だってべつに少女像の発信に加担したいわけではない。だが少女像の展示さえ圧力で抑え込もうとする一部の日本人の態度は、韓国人の反発を呼ぶ。韓国政府としても、いくらGSOMIAの破棄を取り下げたくても、国民の反発を考えてできない状況だ。
「気に入らないから展示させない」ではなく、慰安婦や徴用工(それに竹島も!)について、むしろ積極的に(だが冷静に)語り合えることこそが日韓和解の第一歩となるのではないだろうか。


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