アメリカ大統領選でハリス氏が予想以上の大差でトランプ氏に負けた。ヒスパニック、黒人といった民主党の支持層も切り崩されたようだ。インフレなどの現政権下での社会問題を突かれたこともあるが、民主党全体の問題とする声が根強いという(朝日新聞2024-11-8)。
「民主党は近年、ジェンダーや特定の人種などの権利や利益を擁護するアイデンティティー政治の色合いを強めてきた。ただ、行き過ぎへの反発も生まれている。」とのことだ。
実はこれは日本の選挙で私が感じていた違和感に近い。最近は日本でも選択的夫婦別姓、同性婚、外国人労働者受け入れなどを野党が掲げることが多いように思うが、これらは私が野党に求めていることではない。一方で、日本の「リベラル」が掲げる憲法9条堅持も絶対ではないと思っている。
下記の関連記事でも何度も書いてきたように、私は国民を監視し、お国のために駆り立てるための「改革」に反対し、幅広い意見を認める「寛容な保守」という意味での「リベラル」を重視してきた。
日本でも、経済問題では与野党ともばらまきしか能がないなか、野党も「アイデンティティー政治」に頼りすぎると幅広い支持を得ることはできないのではないか。
関連記事:
「「リベラル」こそ保守で,自民党は保守ではない」(2018年2月)
「リベラルと保守,立憲と護憲」(2017年11月4日)
「自民党は保守ではない」(2017年10月15日)
「リベラルって何だ?」(2017年10月6日)
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