リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

ソーシャル時代の護身術(3):アプリが「個人情報にアクセスする」と何が起こるの?

2018-11-18 | 一般
先日、某投稿サービスにグーグルアカウントを使ってログインしてみたところ、連絡先の表示などを許可するよう求められ、急いでいたので深く考えずに許可してしまった。その後グーグルから届いたメールによると、「連絡先の表示、ダウンロード」を許可したことになっているらしい。これによって、その業者は何ができるようになるのだろう。

実は心当たりがある。少し前に、「××市の人があなたの投稿を見ました」のようなメッセージが届いていた。私がそのアカウントを使って誰かの投稿を見たら、同じようなメッセージがその投稿主に送られるのだろう。
だがその業者からは「誰があなたの投稿を見たかチェックしましょう」みたいな案内も来ていて、そのためには有料オプションへの加入が必要となっている。有料オプションに加入している人には、「××市の人」というだけでなく、個人名まで通知される、ということなのだろうか。

それにしても、個人情報にアクセスを許可する、ということがどういうことなのか実にわかりにくい。
アカウント内容を見て適切な広告を表示させる、ということくらいなら、無料サービスを受ける代償として認めてもいいように思うが、上記のように閲覧履歴を他人に通知されるのはどうも気持ち悪い。そんなことまで許可したことになるのだろうか。「グーグルはあなたの個人情報を業者に提供します。業者はあなたの個人情報を個人が特定されない形でのみ利用します」のような条項があるものとてっきり思っていた。

改めてみてみると、グーグルは「アカウントにアクセスできるサードパーティのサイトやアプリ」という説明ページを設けている。それによると「このサイトやアプリではどのようにデータを使用するか? 他者と共有されるなど、自明ではない方法でデータがアプリで使用されることがあります。」とある。つまり、他のユーザーにこちらの個人情報が共有されることも許可したことになっているようだ。それにしても、プロフィール情報などは細かいことは入力しないようにしているからいいが、閲覧履歴まで提供されるとなるとどうも気持ち悪い。
そういう場合は「アカウントにアクセスできるサードパーティ アプリ」というページで、どのようなサイト、アプリにどのような権限を与えているかを確認し、場合によっては権限を取り消すこともできるようだ。

旧世代の人間としてはソーシャル時代の個人情報共有というのは受け入れにくいものがあるが、近年ではグーグルなどのプラットフォーム側も、少なくとも事後的に個人情報の使われ方を管理できるような仕組みを整えてくれているようなので、不用意にサイト、アプリに権限を与えすぎないよう気をつけたい。

関連記事:
「ソーシャル時代の護身術(2):ウィンドウズのユーザー名で身元がばれる」
「ソーシャル時代の護身術(1)ユーザー名=本名に注意」
「グーグルで検索した用語に関係する広告が全く別のサイトで表示されるのはなぜ?

「友達の個人情報まで抜き取るフェイスブック・アプリ」


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 内部留保を賃上げに回させる... | トップ | 休日増より有給休暇を取れる... »
最新の画像もっと見る

一般」カテゴリの最新記事