リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

記録的な寒波が「地球温暖化」の反証ではない理由

2019-03-06 | 一般
トランプ大統領は地球温暖化を否定していて、記録的な寒波に見舞われていることを根拠に挙げている(BUSINESS INSIDER JAPANなど)。地球温暖化は多くの学者が指摘するところなので正しいのだろうが,「こんな寒いのに何が温暖化だ」と言われるとそんな気がしてしまう。複雑なコンピューターシミュレーションにより実証されているといっても、なかなか直感的に受け入れられない。
「温暖化によりむしろ寒波が厳しくなる」ということの説明には、「偏西風の蛇行」ということがキーワードになるようだ。私のイメージでは、温暖化により極地方の寒さがゆるむと上空を流れる偏西風が乱れて蛇行して、北極地方の寒気が日本など温帯地方まで南下してきて寒さが厳しくなるという。上記リンクによれば、熱帯の活発な対流活動(これも温暖化によって助長される)が偏西風の蛇行をさらに強化して、さらに寒気の流入が進という。
同様に、地球温暖化が進むとゲリラ豪雨や巨大台風が増える、といったことも聞く。2018年夏の集中豪雨や猛暑についても、やはり偏西風の蛇行によると分析されているという(毎日新聞)。

追記:2017~2018年の冬の日本海側の大寒波も温暖化の影響だという研究結果が出た。アラスカ付近に暖気が入り込んだため、北極の寒気が日本のほうに押し出されたのだという(朝日新聞2019-7-10夕刊)。「温暖化」は平均としてのものであって、個々に見ると「気候の振れ幅が大きくなっている」。それにより大寒波が生じやすくなっているのだとしたら、やはり見過ごしにはできない。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 統計不正:官僚不正だったの... | トップ | ロシアにとっては地球温暖化... »
最新の画像もっと見る

一般」カテゴリの最新記事