リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

ロシアにとっては地球温暖化はメリットか?

2019-03-07 | 一般
地球温暖化が急速に進行していることは間違いないだろうが、寒いロシアでは「少しくらい温暖化してくれてちょうどいい」という声もある(ロイター)。暖房費が節約でき、過ごしやすくなるだけでなく、北極海やベーリング海峡が航行できるようになることもある。凍土融解により地下資源の開発が進むということもある。(朝日新聞GLOBE 2019-3-3では氷河後退でグリーンランドでの資源開発が進んでいることを紹介している。)
温暖化が世界的な問題であり、対策が必要なことは確かだと思うが、国によってはかなりの恩恵を受ける側面もあり、対策の足並みをそろえるのが難しい。だが、たとえばロシアにとって、地球温暖化は本当にプラスなのだろうか。

気温上昇により永久凍土が解ける。それにより永久凍土に封印されていた温室効果ガスが放出されたり、その上に建てられた建造物の安全性に影響が出たりする。さらにロシアの北極海沿岸で浸食が進んでいる。(AFPカラパイアなど)温暖化による海岸線の浸食というと太平洋の島々が取り上げられることが多いが、北極海沿岸にも影響は現われているのだ。
また、温暖化によりゲリラ豪雨や巨大台風が増えるという話も聞くが(昨日のブログ)、ロシアでも降水量の増加をもたらし、「激しい雨で河川の水量が増し、泥流が発生する頻度も高くなり、洪水や沿岸のインフラの破壊につながる」との予測もある(RUSSIA BEYOND)。
温暖化にはメリットもあるが、北国のロシアであってもやはり問題が多い。各国と協調して対策を進めてほしい。

関連記事:
「記録的な寒波が「地球温暖化」の反証ではない理由」

追記:2016年、シベリアで炭疽菌によって数十人が入院し、子供一人が死亡する事件があったが、熱波で永久凍土が解けて、約75年前のトナカイの死体からウイルスが広がったとみられているという(朝日新聞2020-11-1)。

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