明治維新以来,元号は天皇の代替わりと連動するようになっているが,新元号に関してはマスコミのスクープ合戦の歴史があるという(朝日新聞2018-3-7).明治が「大正」になるときは,朝日新聞が特報したのだという.次の「昭和」については毎日新聞の前身である東京日日新聞が「光文」と報じたが,誤報となるという騒ぎがあったという(本当に「誤報」だったのだろうか? 漏れたから急遽変わったのではなく…).そして「平成」になるときは,毎日新聞が発表直前に情報を入手したが,「光文事件」の二の舞をおそれて躊躇してスクープは幻に終わったのだという.一方,朝日新聞では中国の四書五経から100程度ピックアップした候補の中に「平成」もあったそうだ.
だが考えてみれば新元号を一刻も早く伝えることにどれほどの意義があるのだろう.記事では「国の『秘』や報道の『タブー』をできるだけ少なくすることが,国民の知る権利の拡大につながる」という談話があり,それはそれでいいのだが,新元号のスクープがそれに資するとは思えない.同じ元記者がいう「元号制定プロセスの一端を明らかにしたい」というほうが納得できる.
だが考えてみれば新元号を一刻も早く伝えることにどれほどの意義があるのだろう.記事では「国の『秘』や報道の『タブー』をできるだけ少なくすることが,国民の知る権利の拡大につながる」という談話があり,それはそれでいいのだが,新元号のスクープがそれに資するとは思えない.同じ元記者がいう「元号制定プロセスの一端を明らかにしたい」というほうが納得できる.