リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

人生100年時代の定年はどうあるべきか

2018-04-15 | 一般
少子高齢化が進む社会で,高齢者になっても働かざるを得ないような風潮が強まっている.安倍政権の「1億総活躍」には年金の支給年齢を引き上げて70歳まで働かせることで,経済成長につなげようという側面もある(週刊現代).経済アナリストの森永卓郎氏は,70歳まで働かせれば成長率が上がるという点は正しいとしつつ,そのような社会が望ましいのかどうかと疑問を呈している(朝日新聞2018-4-13).
人生100年ともいわれるようになった昨今.私も65歳定年でその後は年金生活という図式は成り立たないのではという危惧を,過去記事:「まともな労働環境なら一生働き続ける社会も悪くない」「専業主婦は「輝いていない」のではなく,「特権」になるのかも」で書いた.
だが森永氏は日本人男性の健康寿命は72.14歳と指摘する.私も無理のない範囲で働き続けることは悪くないとは思っているが,やはり体が言うことをきかなくなってはそうもいかない.「人生100年時代」を論じるときは,人生後半の健康状態は個人差が大きいことを考慮に入れる必要がある.逃げ水のように年金支給年齢を引き上げ続けるのではなく,「支給開始を後ろ倒しにしたら増額」のような選択肢が広がるのは悪くないかもしれない.定年延長についても,意欲のある人に対する選択肢であるべきであり,そもそも高齢者だろうがなかろうが,有給休暇も取れない労働環境を正常化することが前提だ.

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