リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

原発が北朝鮮のミサイルの標的になるというのは杞憂ですむか?

2017-09-09 | 政治
2011年の福島原発事故で,原子力発電所が破壊されれば広範な国土が事実上失われることを思い知らされた.なにせ,原発一基でも広島型原爆よりも桁違いに多い放射性物質があるのだ.事故以来,安全基準が強化されたらしいが,どこまでの危険を想定したものだろう.テロリストがトラックに爆弾を積んで突入……という程度のことまでは当然想定しているのだろうが,ミサイル攻撃はどうなのだろう.アメリカの原発に比べ,そのあたりの安全基準は弱いと読んだことがあるように思うが.
北朝鮮によるミサイル発射が頻発している昨今,韓国,グアム,アメリカ本土だけでなく,日本を標的とした攻撃がないとは断言できない状況になっている.その場合,どこを狙うだろうか.東京などの大都市か.横須賀などの軍事拠点か.それとも威嚇効果だけをねらって人の少ない地域にするか.どれも恐ろしいが,原発をターゲットにするというのは,大都市をねらうよりは心理的ハードルが低く,その一方で被害が甚大なものになることは確実だ.なにしろ,原発は「他国のための核弾頭」と言われているのだそうだ.(放射能汚染はめぐりめぐって自国にも被害を及ぼす点が抑止力になると期待したいが,大気が西から東へ流れることを考えると,北朝鮮は風上に位置している.)
原発推進派からは「そんなことまで考えていたらきりがない」という声が聞こえてきそうだが,北朝鮮が実際にその可能性に言及したことがあることを今日の朝日新聞の朝刊で知った((私の視点)「弾道ミサイル 原発、停止しておくべきだ」).朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は2013年4月に,「日本を撃破できる報復能力を有している.日本には多くの原子力関連施設がある.日本が1940年代に負った核惨禍とは比較にならないほど,ひどい災難を負うことは避けられない」と書いたという.
まさかとは思う.だが東日本大震災で1000年に1度の災害もありうるということを思い知った.北朝鮮の攻撃は,1000年に1度よりは可能性が高いと思われる.私は必ずしも「反原発」ではないのだが,やはり原発はリスクが大きすぎるように思える.
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