12. 中国・韓国と日本の違いの原点 「 2ニ 日本で発明されたルビ」
「心」なき中韓と「心」ある日本 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
2イ 悪魔の文字「漢字」
2ロ 漢字は愚民政策のツール
2ハ 漢字の毒を中和した日本人
2ニ 日本で発明されたルビ
2ホ 譲り合いの気持ちが誤解を生む
2ヘ 泥棒だらけの中国
2 ト 中国の詩人は全員役人
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2ニ 日本で発明されたルビ
ルビといわれる振りがなも、世界のなかで、日本にしかない。知恵だ。他のどこの国にも、ない。ルビは、日本が発明したものだが、便利だ。
著者は中学校の国語の先生から、「傍らに立ってくれている教師だと、思いなさい」と、教えられた。
漢字は、もともと表意文字であるのに、この振りがなのおかげで、表音文字にいっそう近くなった。ルビは便利なもので、鳩山由紀夫と書いて、「うちゅうじん」とか、右寄りの者なら、「ばいこくど」とルビを振ることができる。
ルビは堅苦しい漢語を、平易な、情感がこもった大和言葉に、いい直してくれる。カラオケの画面に、読めない漢字がでてきても、ルビのおかげで、歌い続けられる。
中国は政治文化であるから、漢字はもともと、廷臣(ていしん:朝廷に仕える臣下)を通じて、人民に命令を下すために,つくられたものだった。
日本人にとっての漢字と、中国人にとっての漢字は、同じ漢字を使っていても、まったく違うものになっている。日本では、人民に命令を下すものではない。
著者はある時、北京で日本語がペラペラの共産党の老幹部と宴席で会ったので、何かあたり障りがない話題をと思って、「日本も、中国も、漢字の簡略字を多くつくっていますが、両国の相互理解のために、互いにバラバラにつくるよりも、話し合って統一した方がよいのではないですか」と話したところ、「いやいや、人民が解放(共産革命)前の有害な文書を読めないようにするために、簡体字を作りました」と、いった。
共産党政権がつくった簡体字は、中華の華を「化+十を合わせた字」と書くが、十回化けるのだろうか。漢は「さんずい+又を合わせた字」である。
それとともに政権は、字をすべて一新することによって、人民に過去を断ち切って、まったく新しい時代に入ったことを、覚らせることを狙った。
漢字は政治的な文字なのだ。
しかし、漢字が日本に入ってきてから、千七百年以上もたっているのに、漢字も、漢語も、私たちの胸の近くにない。
参考:加瀬英明著「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」
加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長