11. 中国・韓国と日本の違いの原点 「 2ハ 漢字の毒を中和した日本人」
「心」なき中韓と「心」ある日本 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
2イ 悪魔の文字「漢字」
2ロ 漢字は愚民政策のツール
2ハ 漢字の毒を中和した日本人
2ニ 日本で発明されたルビ
2ホ 譲り合いの気持ちが誤解を生む
2ヘ 泥棒だらけの中国
2 ト 中国の詩人は全員役人
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2ハ 漢字の毒を中和した日本人
中国からきた漢字は、悪魔の字であるが、日本はかなを混ぜることによって、漢字の毒を薄めて、見事に中和した。もっとも、
日本語は漢字がなければ、貧しいものになっただろう。
かな文字ばかりだったら、不便きわまりない。
クルマが混んで、先に進めない状態を、日本では「渋滞」というが、うまい表現だ。もし漢字がなかったとしたら、クルマが混んで、ノロノロとしか進めない状態を、たった二字か、ひと言で表せない。
渋滞も、漢籍にある言葉だ。白居易というと、白楽天を字(あざな:元服した時に、実名の他につける名)としたが、「長恨歌」に、玄宗帝が長安の都を追われて、楊貴妃をともなって、四川へ逃れる時に、財宝を摘んだ長い車列が滞ったという、有名な場面が、出てくる。安禄山の乱だ。
もっとも、今日の中国では、渋滞は「ぶ塞(ぶさい:ぶは土+者): 「ぶ」も「塞」も「ふさぐ」という意味」と、言っている。
日本で作った漢字で、もとの中国にない字も多い。国字と呼ばれている。
「躾」がその一つだ。この字を中国人に見せると、肉体美のグラマーな女性のことだと思う。即物的なのだ。体ばかり連想するのは、心が貧しい。
漢字は、日本語を豊かなものにするのに、おおいに役に立ってきた。
だが、本来の中国の漢字は、象形、表意文字だから、即物的で、濃密で、粘っこい。
しかし、漢字が日本語のなかに入ると、日本語そのものが淡白であるために、あたかも表音文字のように用いられたから、漢字が物離れした。
本場の儒教が、いやらしい統治思想であるのに、日本に渡ってくると、有益な道徳哲学となったのと、同じことである。
参考:加瀬英明著「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」
加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長