ありるれろ**

わざわざ人に話すほどのことでもないけどちょっとつぶやきたいことを綴っています。

村上海賊の娘

2024-05-11 15:50:00 | 
2月から月に1冊のペースで読んでたこの本。


ようやく読了。

「10年前の本屋大賞ノミネート作品を読む」
というのが近年のわたしの読書テーマ。
自分基準で選ぶと偏るから、こういうランキングは新しい扉を開いてくれるんです。

何で10年前かって?
さすがに10年経つと、当時の超人気作品も図書館で待たずに借りられるから。笑

戦国時代の歴史ものは、普段なかなか読まない。
登場人物の名前がみんな1文字同じだったりして似てる上に、武器やら攻撃法やらがよく分かんない。
何なのよヤガラモガラって…
そんな訳で、読了までかなり時間がかかりました。

でもこの本は壮大で面白かった。
広島って原爆の印象が強いけど、村上海賊のミュージアムにも行ってみたいなぁ。
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キャプテンサンダーボルト

2021-05-21 18:26:00 | 

これ、2014年に刊行された小説なんだけど…

俺が子供の頃は、ワクチンできるまで、ほんと大変だったんだから。いつ感染するか、びくびくして。」

健剛が原因不明のアレルギー体質であるため、予防接種のメリットとデメリットについては神経を尖らさざるを得ず、下手に副作用で大変な目に遭うよりは、とワクチン接種はしないでいた。

新型のウイルスが登場しました。海外で死亡者が出ました。国内でついに感染者が出ました。と日々に報道が加熱する…(略)

「あの時はもう、一人感染者が出ただけでマスコミが大騒ぎした。死亡者が出ればもう、この世の終わり、みたいな雰囲気すらあったけどな、普通のインフルエンザでも年間、数百から千人くらいは死んでるわけだ。マスコミの熱を鵜呑みにしていると、馬鹿を見るぞ」
「そういうものか」
「めったに起きないことが起きるとニュースになる。予防接種の副作用で死亡者が出れば、めったに起きないから話題になる。だか、たくさんの人間が予防接種に救われている事実もある」

・・・えっ、新型コロナのこと言ってます?!

出てくる話題がとにかくタイムリーすぎて一番びっくりした。
わたしが「パンデミック」とか「濃厚接触者」という単語を知ったのはこのコロナ禍だったけど、7年前のこの小説では既に使われてた。

何だろう、歴史は繰り返すというか、事実は小説より奇なりというか…

いいタイミングで読んだなぁーと思いました。
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罪の声

2021-05-05 18:13:00 | 
転職してからビジネス書ばっかりでしたが、最近は小説もちょいちょい読んでます。


非常に読み応えのある本でした。
グリコ森永事件をモチーフにしたフィクション。
わたしはちょうど事件があった年に生まれているので実際の様子は知らない。
でも「キツネ目の男」「どくいりきけん たべたらしぬで」というフレーズは耳にしたことがあるし、それが未解決事件ということも知っている。

それがリアルで、本当にドキドキしながらページを捲る手が止まりませんでした。
犯行に使われた子どもの声が自分のものだと気付いた俊也と、事件を追う新聞記者の阿久津。
それぞれが少しずつ事件に繋がる人を辿っていく場面がもうドキドキ。


映画も観ました。
映画は2時間ちょっとなので、人に辿りつくまでの道のりほぼカット。
全部最初から答えが出てるというか。

その代わり、俊也と阿久津のバディ感とか、同じく声を犯行に使われた子どもたちの人生とか、そういう人間的なところに焦点が当てられていました。
なるほどねー。


本だと2人が出会って一緒に行動し出すのは4分の3を過ぎたあたりだけど、映画だと結構早い段階だった。
あと俊也がもう1人の子どもに会ってからのやり取りも本より濃かった。
わたしは単純にミステリーとして本を楽しんでたけど、作者が本当に伝えたかったのってこっちなんだろうな。


あと俊也はテーラーなので着てるスーツやコートがいつもお洒落で、それが俊也役の星野源さんによく合ってて良かったです。

本も映画も良かった!
引きこもりゴールデンウィーク、自宅でしっかり満喫してます。




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大統領失踪

2019-11-10 14:51:36 | 

最近読んで面白かった本。

何がきっかけでこの本を知ったかも忘れてしまったけど、クリントン元大統領が書いた小説ですよ。
大統領、小説も書くのか。すごいね。

サイバーテロリストから国を守るために極秘で行動していて、それで姿をくらましていたから「大統領失踪」と噂をされる…みたいな。

テロリスト、暗殺者、裏切り…
あと元大統領ならではのリアルな描写も面白かった。
最後一気読み。

読書の秋、ちゃんと本も読まなきゃね。
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本屋大賞

2019-05-10 14:34:16 | 
わたしの2019年超絶一押し本「ある男(平野啓一郎)」がノミネートされており、結果が気になっていた本屋大賞2019。

惜しくもこの本は受賞を逃しましたが、ノミネート作品はどれも面白そう!
いやーどれも読みたい。
でも受賞作品なんて図書館で借りようとすると586人待ちですよ。
何年かかるんだって話ですよ。

いやー買ってしまうか?でもできれば本の在庫は増やしたくない。
そう思いながらマークイズのTSUTAYAで本を物色していたら、何と隣接のスタバに本が持ち込み可じゃないですか!


ということで早速こちらを。

ああ〜、これはとても温かい。
死別、離別等で親の間をリレーされ、父親が3人、母親が2人。
血は繋がっていなくても両親からたっぷりと愛情を注がれ、そんな両親を愛し、育ってきた女の子のお話。
その親子の愛に、読みながら泣いてました。笑
もうTSUTAYAで一気読みしてしまった。

ちょっと遠いから、六本松のスタバ&TSUTAYAより混んでなくて良いですね。
良い時間でした。
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ギフテッド

2019-04-03 20:56:57 | 

ラジオ番組でアナウンサーがおススメしていた本を、パーソナリティのおすぎさんが
「あたしもそれ読みたいと思ってたのよ〜」
と言っていたのを聞いて、借りてきました。

結論。

めちゃくちゃ面白かった!!

先が気になって仕方がない、ページをめくる手が止まらない。
「教団X」ばりの疾走感で読みきった1冊でした。

体に未知の臓器を持った子どもたちが発見され、実はその子どもたちは怒ると相手の体を爆発させてしまうという超能力の持ち主だった、という。

彼らが起こしてしまう事件とか、周りの人々の対応とか、いやーもう本当に面白かったです。

最近読む本は、こういった「人のおススメ」ばかり。
自分で選ぶと作家さんとかジャンルで偏ってしまうので、これからも色々読んでみようと思います。
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地元のイメージ

2018-06-13 18:23:17 | 

昨日の北九州に行くときに読んでた本。

福岡と茨城出身、20の年齢差の男女が東京で夫婦になり、その日々のエッセイ。
雑誌「BAILA」でピックアップされてたので図書館で借りてみました。
その中ですごく面白かったというか共感したのが、松尾さんの地元の話。

夫「俺の生まれた北九州ってどんなところだと思う?」
妻「んー、荒れてる?そもそも北九州って松尾さんと結婚するまで市とかそういうものじゃないと思ってた」
夫「えっどういうこと?」
妻「いや、南九州と北九州っていうふうな、ざっくりとした区別」

あるある。
わたしも大学生のとき、静岡出身の子に言われた。
しかも当時は南九州市なんかもなくて、東九州、西九州、南九州は全部ざっくりとしたエリアなのに北九州だけ市があったからね。


夫「福岡出身というと必ず、博多はいいところですよね、って言われるんだよ。いや、さほど博多でもないです、福岡の北九州出身ですっていうと、福岡は北九州じゃないんですか?ってなる。そういうことだよね」
妻「ややこしいよね」
夫「ややこしくはないよ。北九州市ってのがあるんですよ、って言うんだけど。え?北九州市?初めて聞いたって話になるんだ。でも小倉っていうと、ああ小倉は聞いたことありますって言うでしょ?」
妻「小倉は聞いたことある」
夫「小倉は福岡県、っていうのはわかる?」
妻「わかる」
夫「でも博多っぽい感じはしないでしょ」
妻「博多ではないと思う。なんか…気が荒い町?」

出た。北九州=荒れてる説。

夫「うんうん、気が荒いってのは分かる。でも九州の北半分がすべて気が荒いとは思わないでしょ。あなたの考える、小倉のフワッとした概念が、多分北九州」
妻「そうか、小倉は博多ではないけど九州の北の方って感じはわかる」
夫「で俺が生まれたのが折尾って町」
妻「折尾は北九州?」
夫「ギリギリ北九州」
妻「え、松尾さんは北九州じゃないの?」
夫「だからギリギリ北九州」
妻「ギリギリって?」
夫「北九州でも、もう、筑豊のすぐ隣。どっちも福岡県だけど」
妻「筑豊って何」
夫「北九州よりも、もっともっと気が荒い感じがするとこ」
妻「それはもう…」
夫「想像を絶するよね」


北九州市民は「荒れてるのは認めるけど筑豊ほど荒れてない」と言い張る説。笑
でもこの話めちゃくちゃ共感できるわ。
福岡県内にいても「北九州=小倉」と思われてるし間違ってないんだけど、わたしもまさに松尾さんのいう折尾側の人間なので、本当によく分かる。
北九州なんだけど、小倉じゃないんだよ。
博多に行くまで新幹線使うほどじゃないんだよ。


松尾さん、今折尾駅前って大改修中なんですよ。
折尾での乗り継ぎの時間がたっぷりあったので、撮ってみました。


車内もガラガラ。


平和でしょ。平和なんですよ北九州は。

ちなみに松尾さんも奥さんの地元である茨城県土浦市について、同様のフワッとしたイメージしかなく、この後二人は黙り込んだそうです。笑

そんな二人が出会って、東京に住んで、東京の夫婦っていう本を書いてる。
面白い本に出会えました。
BAILAさんありがとう。
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没頭

2018-04-06 23:23:45 | 
春になって暖かくなるとクレーマーも活発になるのか、最近溜息をつきたくなるような電話によく当たります。

今日も最後の最後で当たった電話がクレーム。
こちらの説明を求めるくせにろくに聞かず、一方的に自分の主張だけまくし立て、挙げ句の果てにこちらが喋っている途中に電話を切る。
久しぶりに手が震えるほど苛ついた。
こんな日は誰かと話して気を紛らわせたい。

だがしかし、わたしには友達がいない。

「今から飲まない?」と言える唯一の友達T嬢が旅行中。
弟の店に行こうかと思ったけど結局一人飲みになるだけだし、世間が浮かれ立っている週末に1人で行くのも寂しい。


で、本屋さんに来ました。
本が持ち込める、TSUTAYAに併設のカフェ。
T嬢がぜひ読んで欲しいと言っていた本を選びました。

これ、「性的」と「宗教」というイメージが先行して敬遠してたんです。
でもこの春は、人が薦めるものは何でも試してみるのがテーマ。(いつから?)

感想:むちゃくちゃ面白かった。一気読み。

コーヒー1杯で4時間、途中で先が気になりすぎてところどころすっ飛ばすくらい、夢中でページをめくりました。
あー、これは誰かに伝えたい。

最後のよっちゃんのスピーチがすごく綺麗で、涙が出て来た。

貧しかった頃、雪のの降る中で外を歩いていたことがありました。
お腹が空いて、蒸したお芋を売っている屋台を見つけて、財布の中を見て迷いながらそれを買いました。
一口食べた時、ああ美味しいなって思ったんです。
気がつくと涙が出ていました。自分のような存在にでも、食べ物は幸福を与えてくれると。
世界の中にある何かは、自分に対して優しいと。


最近イライラすることが多かったわたし。
そんな自分が嫌になるけど、こんなわたしにも桜は綺麗だし、ご飯は美味しい。

何もかもが嫌になったときはこの言葉を思い出そうと思いました。
心がすっきりした。

いやぁ、本って本当に良いもんですね〜
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コーヒーと読みたい本

2018-01-19 20:28:09 | 

1年前から図書館で予約していた本が、ようやく回って来ました。
北九州でも福岡でも100人以上待ち。
さすがに半分諦めていてそのうちブックカフェで読もうと思っていたのですが、思いの外早く届きました。

早速コーヒーを淹れて一人で読書。
この表紙やタイトルからして、コーヒーと一緒に読みたいなと思ってたんです。

いや、これはとても人前で読める本ではない。

嗚咽、号泣。

※わたしの涙腺は映画のトレーラーで泣けるレベルの緩さなので、人様の参考にはなりませんが

ある席に座ると、過去に戻れるという噂のある喫茶店。
でもその席から離れることはできず、過去にその喫茶店に来ていた人にしか会えず、淹れたコーヒーが冷めるまでのほんの僅かな間だけ。
でもそこには「あのとき、こうしていれば」という強い後悔を持った人が訪れ…

というようなお話。
数年前に見た映画「ツナグ」を思い出す。
まあ、そんなわけで先の展開に想像はつくんだけど、笑
コーヒーが冷めても心温まる内容でした。

ただ…ちょっと文章が読みづらくて、描写が分かりづらい。
何度かページを戻って読み返した。


一回読めばいいかな。
こういうことがあるので、何百人待ちでも図書館を頼ってしまうのでした。笑
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鈍感

2017-12-19 00:09:36 | 

今更だけど、読んでみたらなかなか面白かった。

鈍感って決して褒め言葉ではないけど、世の中を生きる上で鈍感な方が良いこともあるというお話。

面白かったのは

「だいたい、年齢をとっても元気な人は、ほとんど他人の話を聞きません」

ということ。笑

人から言われることをあまり気にせず、嫌なことを言われても忘れる。
そういう良い意味での鈍さが精神の安定に繋がり、血の流れをスムーズに保ち…

そんな内容でした。

接客業なんて本当にそうですよ。
人的ミスは起こる。
クレームも起こる。
隣の席の子がまあよく泣くんだけど、わたしは名指しのクレームが入っても何とも思わない。
(本当に自分の責任で起こしたミスだったらきちんと反省はするけども)
その子とわたしとじゃ、次の日に出勤するときの気分も違うと思うんだよね。

恋人の細かいことが気になる人と、そうでない人だったら、やっぱりそうでない人の方がお互い幸せになれそう。

味覚も敏感な人より味オンチの人の方が何食べても美味しい訳だし。


松本清張の「鬼畜」という作品が放送されるというCMを見て、
「この松本清張好きのわたしとしたことが、読んだことない!」
と早速図書館で借りて来たんです。

ページをめくるうちに思い出した。
ちゃーんと読んだことありました。

こんな風に一度読んだ本でも忘れてしまうことがあるんですよね。
これも鈍感力?笑

忘れてしまうのはもったいないので
気に入った文に出会った際は、その一文と感想を残しておきます。
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