それは3年前の春のある日。
生まれて初めて好きな芸能人のイベントのために上京する、ということになり、ファッションセンスが(よんせんバリに)ない私は困りました。
さて、何を着て行こう?
そこで私は同じ寮に住んでいた、すごくおしゃれな2つ下の後輩に相談しに行きました。
根本的におしゃれな服など持っていない私に、後輩は色々アドバイスをくれました。
小物や香水(服はサイズが無理だからさ…)も貸してくれました。
そして当日。
イベントで私は最愛のアイドルから本人着用のピアスをもらい、感動と興奮を抑えきれないまま寮に戻りました。
後輩は一緒に感動&興奮、そして祝福してくれました。
香水はそのとき返したましたが、匂いが気に入って、後から自分で同じ物を買いました。
韓国は成人式を迎えた男の子に香水を贈ると聞いて、ピアスの彼が成人式を迎えたときにもこっそり同じ物を贈りました。
(本人の元へ届かないのは想定の範囲内。)
そして私は今でも飽きずにその香水を使っています。
あのとき私の相談に乗ってくれ、香水を貸してくれた後輩が、昨日、交通事故で亡くなったという知らせを受けました。
この若さで、しかも、交通事故…
信じられないし、信じたくない気持ちでいっぱいです。
間違いであって欲しいし、生き返って欲しい。
私の卒寮後もハガキをもらったり、同窓会で私を同じテーブルに配置してくれたりして、自分が担当してた後輩ではないのに何かと慕ってくれる、縁のある子でした。
これからもきっとまた会えると思ってたのに。
次に会うのは遺影の中の彼女だなんて、考えるだけで涙が止まらない。
そのときは…きっと忘れてるだろうけど、私と君との思い出の、あの匂いで会いに行くからね!!
お葬式には行けませんが、東京から故人のご冥福をお祈りしています。
そして、これを読まれた方が絶対に絶対に交通事故に遭いませんように。