フライフィッシングの話

河川、湖沼、管理釣場などの国内釣行記、海外釣行記、タックル、フライなど、フライフィッシングにまつわる話と美しい写真。

銘竿アルバム04〜レナード H.L. Leonard Golden Shadow 805

2025-03-18 15:00:00 | タックル
このロッドは、以前勤めていた会社がレナードとダイヤモンドバックの輸入元だったため、在庫の中から一番アクションの良いのを選んで購入したものだ。

当時、事務所で同じスペックのロッドを並べて、一本ずつ素振りしてみたところ、個体差があまりにも大きいことに驚愕、モターっとしているものもあれば、パリッとしているものもあり、どれにしようか迷った挙句、一番シャキッとしていて軽いものを選んだのだが、今思えば正解だったように思う。

レナードのグラファイトロッドは、元々ダイヤモンドバック製ブランクを使用していて、最初のモデルはレナード・ダイヤモンドバックというコラボモデルのような名称だった。その後、ブランクデザインを見直し、レナードのバンブーアクションにより近づけたものが、このゴールデンシャドウである。

ブランクカラーは前モデルの黒鉛色から赤茶色に変更され、アクションはダイヤモンドバックと比べると、デリケートでしなやか、ブランク自体も細くて軽いものが使われている。久しぶりに素振りしてみたら、かつて、小田原のフライショップ「ストリームサイド」へ伺った際に、チャーリーさんが「ゴールデンシャドウはダイヤモンドバックとは全くの別物で、非常に繊細なロッドなんです。」と熱く語っていたのを思い出した。

仕上げの美しさはもちろんの事、繊細でありながら粘り強さと軽快さを併せ持ったアクションは、今使ってもまったく古さを感じさせない銘竿中の銘竿である。




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2025シーズンようやく初陣@芦ノ湖 その2

2025-03-15 10:35:00 | 湖(レイク)
とりあえず、ルースニングで大型マスを釣り上げる事が出来たが、この時点でリトリーブの釣果はまだ無かった。湖面ではたまに大型魚のライズ(ボイル)があったので、おそらく水面を漂う弱ったワカサギを捕食しているのだろう。もちろんライズがあったからと言って、必ずしも釣れるわけではないことは解っている。しかし、それを見て気持ちが高揚しない釣り人は居ないはず。増してルアーやフライをやっていて、明らかにやる気満々の魚が目の前に居る状況で、それを見過ごすことなどあり得ないことである。

早速、今ライズのあった方向へキャストしてみる。そして、ゆっくりとリトリーブしながら、ラインやロッドティップ、湖面など全方位に神経を集中させていると、ラインを引く左手にググッとテンションが掛かった。反射的に合わせを入れると、ゴクンゴクンと大型魚の手応えに、思わず「来た!」と声が出てしまう。すぐに余分なラインをスプールに巻き取って臨戦体制を築くと、案の定、いったん引き寄せた魚がものすごいスピードで走り、その度にスプールが高速で逆転する。力強いファイトの末、ネットに収まったのは44センチのニジマスだった。

とにかく、リトリーブの方でも良型がキャッチ出来てひと安心。時計を見るとまだ2時過ぎだったので、もう少し頑張ろうと思ったが、残念ながらそこからパタリとアタリが止まってしまった。とりあえず場所を移動しようとアンカーをいったん引き上げてみたものの、もしかしたら魚が少し深場へ移動しただけではと思い直し、水深4メートル付近で再開してみることにする。しばらくは何も無かったが、突然ルースニングの方にアタリがあって、一瞬魚が乗ったのだが、余分なラインを巻き取っている間にバレてしまった。そこからは淡々とキャスト&リトリーブを繰り返していると、今度はいきなりひったくるようなアタリで、いきなり遠くで魚がジャンプする。その後もジャンプを繰り返しながらネットインしたのは、先ほどより少し小さい43センチのニジマスだった。

今日は解禁後初釣行ということで課題も多かったが、初陣としてはまずまずの釣果で楽しい1日だった。アフターフィッシングは、御殿場市内の丸源ラーメンで「野菜肉そば」を食べて帰路についたものの、海老名SA付近を先頭に十数キロの事故渋滞に巻き込まれ、帰宅した頃には疲れ果ててしまった。

今日の釣果、ニジマス6尾、バラシ5尾。(この日の夕方の水温は6.8度)


14:18 リトリーブ1尾目は44センチのニジマス。




15:17 2尾目はひったくるようなアタリからジャンプを繰り返した43センチ。




丸源ラーメンの野菜肉そばは、罪悪感を感じにくいビジュアルのトッピングで、そのうえ満足度も高い。




タックルデータ

ロッド Damon Salt-N-Salmon 9ft. 8wt. 4pc.
リール Maxcatch Avid Pro 7nine
ライン SA マスタリーアトランティックサーモンショート SWT 5/6 S1/S2、ティムコエアロシューター28lb
リーダー ティムコ アクロンフロロカーボンハイエナジー 9ft. 3X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 1号
フライ BHアイスブルーフリッツマラブー #10 オリーブ


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2025シーズンようやく初陣@芦ノ湖 その1

2025-03-14 12:47:00 | 湖(レイク)
2025年3月13日
午前8時過ぎ、外気温6度、今日の湖尻湾はほぼ無風で、防寒が要らないくらいの暖かさだった。
まずはフィッシュパスで入漁券を購入、いつものAFCおおばから出船する。状況を聞くと、相変わらずリトリーブでは釣れないらしく、水深3メートルほどの浅場で、浮き下2.5mのルースニングがおすすめだと言う。

とりあえず桟橋近くの水深4メートル付近から始めてみるが、まったく反応が無いため、桃源台桟橋の辺りをハーリングで探ってみたところ、これにも反応無し。辺りを見渡すと、早川水門〜キャンプ場辺りにボートが集中していたが、混雑を避けるため、先ほどの桟橋近くまで戻って、ルースニングを置き竿にしながらリトリーブを始めることにした。しかし、ここには魚が居ないのか?と思ってしまうくらい反応が無く、低水温できっと魚は湖底に付いているのだろうとボトムを引いていたら、根掛かりで早くも2本のフライをロストしてしまう。この頃、辺りは霧に覆われて雰囲気だけは良かったが、霧が晴れた10時前頃になって、ようやくルースニングの方にアタリがあり、合わせたところすっぽ抜け。その後同じようなアタリが3回あったが、すっぽ抜けの繰り返しだった。それから10分くらい経ったところで再度アタリがあり、5度目にしてようやく魚が乗った。解禁一発目にしてはなかなかの手応えで、魚のコンディションも良く、寄せてからものすごいスピードで走り出す。ロッドティップが水中に入ってしまうほどのグッドファイトから一進一退を繰り返しながらネットインしたのは38センチのニジマスだった。

その後はアタリが遠のいたため、一旦トイレ休憩を取って状況を聞いてみたところ、キャンプ場でやってた人が3尾釣って来たとのこと。アタリもガッツリあると言うので、すぐにキャンプ場へ行ってみると、なるほど確かにニジマスの匂いがして、いかにも魚が居そうな雰囲気だった。水深2〜3メートルくらいの浅場にアンカーを打ち、すぐにルースニングを開始する。ここでは浮き下を1.5mにしてみたところ早速アタリが出て、しばらく様子を見ていたらスーッとインジケーターが沈んで行き、合わせると今度は一発で魚が乗った。ネットインしたのは35センチほどのニジマスだった。

その後、隣のルアーマンが45センチくらいのを掛け、ネットイン寸前でバラしてしまう。しかしその直後にも40センチクラスがヒットして、今度は無事ネットイン。それを見て、リトリーブの方に本腰を入れてみるが、相変わらず反応は無かった。それでもそのまま続けていると、やがてルースニングの方にアタリがあり、今度は37センチほどのニジマスが釣れた。右隣でやっていたフライの人も40センチクラスを釣り上げたが、残念ながら時合いはここまでで、そこからしばらくアタリが遠のいてしまう。ルアーマンは見切りをつけたのか、どこかへ移動したため、空いたところを岸と並行に投げてみたら、いきなりグーンとティップが持って行かれ、合わせると激しく首を振ったので、これはデカイと思ったが、残念ながらすぐにバレてしまう。すぐにキャストし直すと、頻繁にアタリはあるものの、まったく乗らないので、おかしいと思いフライをチェックしてみたら、何とフックが伸びて開いていた。とりあえず指で曲げて元に戻しキャストしてみたが、すでに群れが去ってしまったのか、もう当たることは無かった。

ここまでリトリーブでは散々だったが、ルースニングの方は相変わらず頻繁にアタリがあって、しかし、すっぽ抜けや、乗ってもすぐにバレてしまったりと、なかなか釣果に繋がらない。そんな中、インジケーターがスーッと水中に吸い込まれたので合わせると、今度は今までとは違う重い感触で、大きく首を振っていて、今度こそはデカイと確信する。早速臨戦体制に入ると、初っ端からグイグイ持っていかれて、このままではまずいと思いドラグを緩めたらいきなり走られ、その結果、盛大にバックラッシュを起こしてしまった。その間、ラインを手で手繰りながら何とかバックラッシュを解いて、ドラグを締め直すと、無事リールファイトに持ち込むことが出来たが、本当に冷や冷やものだった。とにかく、一昨年のような失敗は繰り返したくなかったので、慎重にやりとりを続けて今回は無事ネットイン。ファイト中は60くらいと思ったが、そこまで大きくなくて、計測してみると55センチだった。

つづく


10:06 今シーズン1尾目は、ヒレが綺麗な38センチのニジマス。




10:37 深い霧の中を海賊船が行く光景はとても幻想的。




13:59 キャンプ場前のルースニングで釣れた55センチのニジマス。




今回ルースニングで使用したマックスキャッチの6番タックル。




タックルデータ

ロッド Maxcatch Top water 906
リール Maxcatch MC 7/8
ライン Maxcatch Gold WF6F
リーダー ティムコ アクロン スタンダード 9ft. 4X
ティペット クレハ シーガーグランドマックスFX 0.8号
フライ UVバグヤーンスペシャル #10 オレンジ


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2025シーズン只今待機中。

2025-03-04 22:35:00 | その他
今年は芦ノ湖がいつもより1日早く解禁日を迎えたため、なるべく早く行きたかったのだが、春のような気温から一気に冬へと逆戻り。お陰でコンディションもかなり厳しいらしく、気温と水温がもう少し安定するまで、しばらく様子をみることにした。




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銘竿アルバム03〜ハーディ Hardy Swift 904

2025-02-25 10:00:10 | タックル
例えあまり知られていないロッドであっても、それを気に入りずっと愛用している人が居るのなら、それがその人にとっての銘竿と言えよう。今回はそんなロッドを紹介したいと思う。

スウィフトと聞いて、スズキのコンパクトカー、あるいは歌手のテイラー・スウィフトをを思い浮かべる人も多いことだろう。英国ハーディ社のロッドとしては、比較的最近のものではあるが、このスウィフトという名の由来はよく知らない。英語辞書で調べたら「迅速な」あるいは「素早い」という意味のようだ。

なるほど、その名の通りシャキッとした芯のあるアクションで、ティップの返りも速く、例えば、忍野のS字などで、対岸に繁る柳下のライズをピンポイントで狙い撃ちするには最適なロッドである。実は、同じシリーズの5番も所有しているのだが、印象はこの4番とほとんど変わらなかった。フレックスはちょうどセージのSLTのティップ部を若干しなやかにしたような感じで、非常に扱いやすく癖のない優れたアクションである。

改めて見てみると、細部までとても丁寧に作られていて、仕上げも美しい。特徴としては、バーガンディ色のブランクに同色のカーボンシートフィラー、ブロンズ色のリールシート金具と同色のワインディングチェックといったところだろうか。継数は伝統の3ピースだ。ちなみにハーディ社のロッドは、この頃から洗練されたモダンデザインとなり、横向きに大きく「HARDY」のロゴがプリントされるようになった。




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